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[販売できない魚]食生活について語ろう

2023年04月02日 | 美容ダイエット

・販売できない魚Fish that cannot be sold はんばいできないさかな 
  厚生省通達により措置が定められた魚介類として、オニカマス(シガテラ毒)、イシナギ(肝臓に含まれるビタミンA)、バラムツ( ワックスエステル)、アブラソコムツ(ワックスエステル)に1970年より販売禁止措置がとられています。
販売を自粛するよう厚生労働省から通知が出ている魚種として青ブダイ(ブダイ科)、ホシゴマシズ、ゴマシズ(マナガツオ科で油脂による下痢が疑われる)があります。
その中で深海魚にしばしば見られアブラソコムツ(体長1~1.5m)、バラムツなどの体内の油脂成分のほとんどが、人体で消化されないワックスエステルWax ester(いわゆる「蝋」)よりなり食品衛生法によって市場や魚屋では販売禁止となっています。
通常は水深数百mに生息していますが、夜間には浅瀬に浮上することが多いため、刺し網や延縄などにかかることが多いようです。
肉にロウ質が含まれます。この魚の油がワックス成分(蝋)で、大量に摂取すると皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、 消化吸収されずに そのまま便で排出してしまいます。 
「オオメマトウダイ」も ワックスエステルというロウ状のアブラといわれています。加工用としての販売は許可しているとこともあるようです。 
近年に漁場の拡大により筋肉、 肝臓などにロウエステルを多量に含有する数種の深海魚について、特によく知られるバラムツを主に紹介します。 

◇バラムツ薔薇ムツ(英名:オイルフィッシュシOilfish)はシロマグロともいわれ動物界 Animalia、脊索動物門 Chordata、脊椎動物亜門 Vertebrata、魚上綱 Pisciformes、硬骨魚綱 Osteichthyes、スズキ目 Perciformes、サバ亜目 Scombroidei、クロタチカマス科 Gempylidae、バラムツ属 Ruvettus、種:バラムツ R-pretiosusとなります。学名をRuvettus pretiosusとしています。
五百m前後の深い所に生息する深海魚ですが、夜間には浅場に浮上することが多いため、刺し網や延縄などにかかることがあり大型の体形で、成魚は全長2m以上、重量40㎏になることもあります。
顔立ちは、ムツ(ムツ科)のように目と歯が大きいですが、口には鋭くて細かい歯が多く並んでいます。同じスズキ目の深海魚ですがムツ(ムツ科)とは科が異なっています。
和名の由来は、体を覆うバラの棘のような硬い鱗から名づけられています。
大東諸島では、同じクロタチカマス科の魚であるアブラソコムツと区別せずに、インガンダルマまたはダルマという別名で呼ばれているようです。
体内の油脂成分のほとんどが、人体で消化されないワックスエステル(いわゆる「蝋」)質で、大量に摂取すると皮脂漏症Seborrhea:セボレア(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出すこともあります。さらに下痢や腹痛を起こし多量の摂食では昏睡状態に陥る重篤な症例も報告があります。
このようなことから、1970年から食品衛生法第1章第6条2項に該当する食品として厚生労働省から販売禁止指定し、市場には流通していません。
歯応えと旨みがあり味わい深いことから、中には、自分で釣って食べる者もいて釣りの引きがよく、体形が大きいので、スポーツフィッシングの対象にもなっているのです。
 韓国でも、白身で大トロのような甘みがあるという評価があることから「白マグロ」として食用にしていましたが、マグロと称して販売していたことなどが問題視され、2007年に流通を禁止しているようです。

アブラソコムツ(クロタチカマス科体長1~1.5m)の肉質は真っ白で脂成分のほとんどが蝋質のワックスエステルなので販売禁止措置がとられています。

&ワックスエステルWax esterは、脂肪酸と脂肪族アルコールのアルコールと有機酸(脂肪酸、酢酸など)の酸と結合し水が除かれた化合物でエステルです。トリアシルグリセロールと似た化学的性質を持ちますが、非消化性です。
ワックスは垂直移動の激しい魚に多いといわれています。クロオーマトウダイやハダカイワシ類の筋肉には高含量のワックスを確認しており、中毒の可能性があります。
また、カラスミの原料にしているボラの卵巣のワックス含量も高いのですが(ボラの筋肉にはワックスはほとんど含まれていない)カラスミは塩分濃度が高く一度の摂取量が少ないので、中毒することはまずないとしています。
アブラボウズは肉は美味ですが、やはり食べると肛門から油が滲み出ることもあるようです。アブラボウズの筋肉中の脂質(主成分はトリグリセリド)含量が異常に高く(腹部では50%近くにもなり、消化不良により下痢を起こすことがあります。

オレンジラフィー、 バラムツ、アブラソコムツ、クロマトウダイ、ヒョウマトウダイやその他の深海魚で見られています。
アブラソコムツとバラムツのワックスエステルのワックスエステルを構成している主要な脂肪酸はオレイン酸、主要なアルコールはセチルアルコール(C16:0、パルミチルアルコールともいう)とオレイルアルコール(C18:1)です。
おろしたバラムツの身を冷蔵庫で寝かせてから、刺身・しゃぶしゃぶ・炙りにトライ、海外(台湾・中国・東南アジア・北欧・アメリカ)でなら普通に魚屋さんやマーケットで手に入るほど流通しているとのことです。しっかり火を入れ油を落として調理する方法がとられているようです。
アブラソコムツおよびバラムツではワックスエステルは消化できないので下痢を起こします。日本で市販されていませんし、無理に食用とすることは避けましょう。

市販している魚類では、干物、練り製品、毒成分を除去しての販売が行われています。オオメマトウダイは生鮮でワックスエステルが含みますが干物として販売です。よく焼くなど脂分を取り除きましょう。
販売していない魚でも長柄ナガヅカ(タウエガジ科):卵巣のリン脂質(ディノグネリンDinogunellin)が有毒で魚肉部分のみ練り製品の材料に使われます。
チョウザメ類、カワカマス、コイ類、ナマズ類、メダカ類、カジカ類など50種近くの魚の卵巣が中毒を起こすと疑われているようです。中毒原因としていることがはっきりしているのは、ナガヅカ(別名でワラズカ、ガジ、ガツナギ)です。ナガヅカは、北海道では古くから「ナガヅカの卵はカラスも食べない」とか「ハエもつかない」という言い伝えがあるようです。食品として流通するスケトウダラ、ニシン、シシャモ、トビウオ、カレイなどの卵巣は無毒としています。
ハタ科、フエダイ科、ウツボ科、どくひらあじ、ひらまさなどに熱帯海域でサンゴ礁のある地域にシガテラ毒をもった魚体が大きい魚、内臓に多く見られ、地域性があるようです。シガテラの原因と考えら れる魚類を摂食しないようにしましょう。

 

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