・蜆Corb shell しじみ
シジミガイ科、北海道以南の河口、池の浅瀬、砂泥底地に全国的に生息し、ほぼ三角形の二枚貝で貝殻の色が成長期は黄色、成熟につれ貝に黒味を帯び、大きさは、3cm程度になる。
日本の主産地は、利根川河口、宍道湖(しんじこ:島根県)、十三湖(青森県)、琵琶湖(滋賀県)で多く採取するが、最近は、中国、韓国からの輸入が半数を占める。二枚貝の中では小型で「縮み」が転じ名前が付いたとする説がある。古来より盛んに食用に利用し貝塚より多数見つかっている。
夏季(土用シジミ)7、8月に産卵を迎え、冬季(寒シジミ)1、2月に身が肥え旬とする。真水に一昼夜つけ泥、砂出しをし利用、少し泥臭さがあることから味噌汁の実が一般的で佃煮、和え物、炊きこみご飯にもする。
アノイリナーゼのビタミンB1分解酵素をもつが加熱によって分解する。アラニン(アミノ酸)の甘味、コハク酸(有機酸)の旨み成分がありタウリン380mg/100g(コレステロール低下作用)、鉄5.3mg/100g(貧血予防)、ビタミンB2:0.25mg/100g(たん白質、脂質、炭水化物の代謝促進)、B12:62.4μg/100g(たん白質、核酸の合成)が期待できる成分とし含む。
肝機能改善に、オルニチンOrnithine 、タウリンTaurine(メチオニン・システィン)、ビタミンB12、オクタデセン酸Octadecenoic acid・Vaccenic acid (一価不飽和脂肪酸)、コハク酸が関与し黄疸によい。