・千振Swertia japonica せんぶり
リンドウ科、日当たりのよい湿地に全国的に分布する。宿根草で高さ10cm~20cmに成長しりんどうより小さめの花びらの先がピンク、薄紫の花を8月~11月に咲かせる。
室町時代末期の書物にも記され、お茶にし千回振り出してもまだにがみがあることが名前の由来といわれる。当薬(とうやく)ともいいまさ(当)に薬、茎、葉、花に苦味があり8月~11月に採取し乾燥させ薬草とし用いられる。
苦味のあるセコイリドイド配糖体(スエロチアマリンSwertiamarin、スエロサイドSweroside、アマロスエリンAmaroswerin【天然物で最も苦味が強い】など)、フラボノイド、オレアノール酸Oleanolic acid:トリテルペンTriterpene)が多く胃薬として消化不良、胃痛、下痢に用いられる。血管を拡張させ血行促進し肝機能強化、育毛にも利用している。
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