・動物性香料Animal perfume どうぶつせいこうりょう
香料としては麝香(じゃこう:麝香鹿の分泌物)のような動物は特異な存在で食品としての使用はほとんどみられず、主に植物からの精油が多い。麝香(ムスク)、霊猫香(れいびょうこう、シベット)、海狸香(かいりこう、カストリュウム)、竜涎香(りゅうぜんこう、カストリュウム)、貝甲香(かいこうこう)などで数が少ない。
生殖腺の摘出乾燥または分泌物の採集、貝の粉末などによって香料を得る。 麝香は、雄の下腹部にある香嚢より採取、希釈して用いる。霊猫(れいびょう)香は、ジャコウネコ雄、雌より主成分シベトンCivetoneが知られる。海狸(うみだぬき) 香は雌雄の香嚢(こうのう)分泌物として得られている。竜涎 (りゅうぜん)香はマッコウクジラの消化器内に病的に生じる分泌物に芳香があり利用している。
野生動物保護法により捕獲が禁止されているものもありその合成品が多く作られている。
主に自律神経失調、ストレス、肩こり、頭痛、気付け、強心などの体の不調を改善するのにその香りを嗅ぐなどする。六神丸(ろくしんがん:ジャコウ、センソ[蟾酥]、ユウタン[熊胆]、ゴオウ[牛黄]、シンジュ、カイコウ、ジンコウ[沈香]、ニンジン、サフランなど)の漢方にも使われ役立っている。原料に対する採取率は非常に少なく高価なものとなる。
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