今年もザボンが生りました
文旦Shaddock/Pummelo ぶんたん
ミカン科、東南アジアを原産とする。常緑の樹高3mほどで四国九州の暖かい地域で栽培、収穫し高知県土佐ブンタンがよく知られる。グレープフルーツの系統を組んでいるといわれ果肉が淡黄色より淡紅色(うちむらさき)のもある。
さぼんともいいザボンは、ポルトガル語Zamboaであり、文旦の名前の由来は江戸時代中期に鹿児島沖で難破し薩摩藩、今の鹿児島での温かいもてなしに感謝した中国の唐の船の船長、謝文旦からこの果実が送らた。その果実の種を蒔いて育てそれが見事に育ったことよりその船長の名前をつけてブンタンとしたという。
5月に白色5弁花を咲かせ12月に採集するが果実は表皮が黄白色で扁球形(へんきゅうけい)、西洋なし形、球形など品種により500gから1kgあり径15~25cmと柑橘類の中で最も大きく果皮の肌が粗(あら)く厚く日持ちがよい。
翌年4月ぐらいまで貯蔵し酸味を少なくして2~4月を旬とし食料としている。果肉は締まって果汁は少なく、特有の香りと甘味、酸味、少しの苦味がある。
そのまま生で食べられるほかに主に果皮を文旦漬け(サボン漬け)といわれる砂糖漬けに、ボンタンアメもよく知られる。またマーマレードなどに加工している。中をくり貫いて容器代わりに利用できる。
100g中でエネルギー38kcal、水分89.0%、タンパク質0.7%、脂質0.1%、炭水化物9.8%、灰分0.4%、ビタミンC45mg、果皮・じょうのう膜及び種子50%、果肉50%程度としている。
砂糖漬けの作り方が見られます。
作り方
1)皮は、長方形の食べやすい、好みの大きさに切り半日から一晩水につけて置きます。
2)2~3回茹でこぼし、皮が柔らかくなるまでゆでます。
3)火からおろして、水にさらし、しっかかりとギューッと水気を絞っておきます。
4)鍋に煮る前の文旦の目方と同量の砂糖を入れ、少しだけ大さじ2杯ぐらいの水を入れ火にかけます。弱火で焦げ付かせないように箸でさわってみてなんとなく糸を引くようになったら3)を入れてトロリとしてきて水気がなくなるまで軽くかき混ぜます。
5)グラニュー糖を、クッキングペパー広げ、4)を一つずつ入れてまぶします。紙の上などに広げます。水分が多いと、すぐにしっとりとしてきますが、その時は、風通しの良いところに広げておくと、綺麗な砂糖漬けができるようです。
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