・果物の科Fruit family くだもののか
食欲の秋であり、柿の橙、りんごの赤、ぶどうの紫、梨の茶、ミカンの黄と、色とりどりの果物が、よい香りをただよわせ、我が物顔にお店の看板とばかりに店頭を賑わしています。
果物は、どの科に属しているものが多いのが調べてみました。そして、これらの特徴などを捉(とら)えてみたいと思います。
海外からの最近になって輸入したものは、除いて、バナナのような以前からよくみられているもの、ついでに、薬草としているものについても記載しました。
バラ科の果物が日本では種類が多くありました。
◇バラ科
アーモンド
アンズ
🍓イチゴ(木苺類・ナワシロイチゴ、カジイチゴ、ベニバナイチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、ジューンベリー)花托が肥大した液果を食用としています。漿果(しょうか)に属する集合果です。
ウメ
カリン
🍒サクランボ
ナシ・🍐ヨウナシ
ビワ
🍑モモ・スモモ(プラム)・ネクタリン
🍎リンゴ
金水引(きんみずひき):種はかぎ爪が細かくついていて動物や衣服などに付着しやすい。
草木瓜(くさぼけ)
山査子Crataegus cuneate(さんざし)
大根草Geum japonicum (だいこんそう)
甜茶(てんちゃ)
野茨(のいばら)
博打の木(ばくちのき)
浜茄子・浜梨(はまなす)
バラ
木瓜Flowering Quince(ぼけ)
玖瑰花(まいかいか・ミニローズ)
山吹升麻(やまぶきしょうま)
吾亦紅(われもこう)
◇ミカン科
柑橘類・🍊みかん類・オレンジ類・金柑類・瘤蜜柑(こぶみかん)・黄膚(きはだ)
山椒
◇ウリ科
🍉すいか
🍈メロン類
ウリ類
キワノHorned melon きわの
野菜についても記載してみました。
きゅうり、とうがん、ゆうがお、かぼちゃ、ひょうたん、へちま、にがうり(ゴーヤ)、しろうり、はやとうり、金糸ウリ、めろん、アマチャヅル、羅漢果(ラカンカ)、ズッキーニ、キワノなどがあります。
ほとんどが、葉の変形した巻きヒゲを持つつる性の草本であり、花は初夏に花咲く雄花と雌花が同株、または異株につきます。利尿作用があります。
◇クワ科
無花果Fig いちじく
◇ブドウ科
🍇ぶどう類・巨峰・マスカット・デラウェア
◇カキノキ科
柿
アケビ科
木通、通草Akebi(あけび):種の周りに甘い果肉をつけ、それを動物が食べることによって動物が離れたところで糞をし、その時に一緒に種も落とす。
◇マタタビ科
🥝キウイフルーツ
猿梨(さるなし)
◇バショウ科
🍌バナナBanana
◇ウルシ科
マンゴーMango
マスティックMastic
カシューナッツCashew nuts
ピスタチオナッツPistachio nut
◇パパイヤ科
パパイヤPapaya
◇パインアップル科
🍍鳳梨 パインナップル・パインアップルPineapple
果物の種類は、バラ科が多いということでバラ科について調べました。
桃、イチゴ、りんごといった果実の実の見た感じ形態の異なっているのですが、同じバラ科ということです。
科名そのもののバラを始めとし、草本・木本種とも多彩な種類があります。花の形状も異なり花弁・がくは5枚、雄蕊は10本ないし多数あり、雌蕊は1本のものから多数分立するものまで多様です。
葉は成長すると単葉または複葉で根元に托葉があるものまであります。
日本で古くから親しまれている花木としたり果実を食用としている、ウメ、モモ、リンゴ、ビワなど、また、草本類のイチゴなど果実、種子を食用としているのはアーモンドなど多数あります。
バラ科を植物の分類で表すと
花が咲いて実を結ぶ:種子植物
種は子房に包まれている:被子(ひし)植物
子葉(しよう)が2枚:双子葉類
花びらが離れている:離弁花類のバラ科
となります。
双子葉植物綱、離弁花類に属する植物の1科の分類のひとつで雌蕊(めしべ)が1本で回りに(雄蕊おしべ、ゆうずい)が多数取り巻いています。葉は単葉または複葉で根元に托葉(たくよう:コブの類)があります。
ミカン科も双子葉(子葉が2枚)植物、離弁花類(りべんかるい:花びらが離れる)ですが子房は4、5室、各室に1、2個の胚珠(はいしゅ)があるが、多数の胚珠があるものもあります。
普段、良くみられる八重咲きのバラ、桜と一重咲きのイチゴの花とでは、似てもにつかないようにみえます。ところが野生種に近い一重咲きのバラと比べると似ています。バラ科の花の形は良く似ています。1枚ずつ分かれた花弁が5枚、ガク片も5枚、雄しべが多数とよく特徴が似ているのが分かります。
花のつき方で薔薇科として分類しているのです。世界で100属・3,000種、日本では35属160種程度が知られています。
亜科(あか)は、必要な場合に、科と属の 間に設けられ、さらにバラ科Rosaceaeは、6亜科に分類していますが、日本では大きく4亜科に分けられ、花あるいは果実の形態が異なります。
バラ亜科 Rosoideae
雌蕊(めしべ・しずい)が多数あり、多くの花からできていますが1個の花托上に多数の分離子房が成熟し、1個の果実のようになったものを総称していいます。花托が肥大しイチゴの食用部分にあたり実際の果実は子房の上に乗ったもので果実はそう果または小核果です。イチゴ、キイチゴ、バラなどです。
シモツケ亜科 Spiraeoideae
雌蕊は1ないし数個あり、袋果または朔果(さくか)を作ります。下野(シモツケ)、 雪柳(ゆきやなぎ)があり小さな花が柳のように垂れ下がり咲きます。食用として常用する果実は、見当たりません。
ナシ亜科 Maloideae
子房下位で、食用部分は花托であり、芯が果実に当たります。
リンゴ、ナシ、カリンがあります。
サクラ亜科 Prunoideae
子房上位の核果で種子を1個含みます。
アーモンド、アンズ、ウメ、モモ、プラム、サクランボの類です。
世界で生産量が一位は🍇ぶどう、二位・🍊オレンジ・ミカン、三位は🍌バナナの順です。年間消費量で日本では2004年以来、みかんを抜いて2011年の一位がバナナ、二位・みかん、三位・りんご、四位・なし・メロン・すいかの順です。
バラ科のりんご、なしの類を多く摂取しています。
果物の特徴とし多くが水分80~90%内外で酸味(クエン酸、リンゴ酸)と、甘味(ぶどう糖、果糖、ショ糖)を兼ね備えているものが多く、色素は、アントシアニン(酸性で赤、アルカリで青紫)、カロテノイド(黄橙色、脂溶性)、フラボノイド(アルカリで黄色)、葉緑素(未熟なものに多い)があります。切ったままにしておくと褐変(ポリフェノールが酸化酵素の作用を受ける為)するがビタミンC、食塩添加によってある程度防ぐ事ができます。
ペクチン、有機酸、砂糖の調合によって程よいジャム、ゼリーが作られます。
果実に含まれている糖は当然のことながら種類等によって異なりますが、フルーツ類のそのほとんどがショ糖、果糖とブドウ糖で占められます。
一般に美味しいとされる甘さは、糖度10以上といいます。
芳香成分は、エステル類(ギ酸、酢酸)が中心となり、芳香属アルコール類、アルデヒド(酸化され酸に、還元されとアルコールになる)類、テルペン(芳香性炭化水素)類がある。ビタミンC、A、E、B、カリウム、食物繊維、ポリフェノール、有機酸、果糖、ブドウ糖の給源としての果物をいただきましょう。
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