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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[りんごの日] 食生活について語ろう

2020年11月05日 | 美容ダイエット

・りんごの日 
  11月05日は語呂合わせで「いいりんごの日」です。青森県で2001年に制定していました。青森のおいしいりんごを食べよう! 青森県は2001年を「りんご元年」と位置付け、りんごの普及のために毎年いろいろ計画しています。
弘前市では、市民の皆さんに、日本一のりんご産地であることに誇りを持ってもらい、弘前りんごの消費拡大を図るため、「弘前市りんごを食べる日を定める条例」を制定し、毎月5日を「りんごを食べる日」としました。
 市内各地では、りんごに親しんでもらうため「りんごを食べる日」にちなんだイベントが行われています。

林檎は、バラ科で、中央アジア原産、寒冷な湿気の少ない地域での生育がよく青森、長野、北海道が主な産地です。種をまいてから実がなるまで約10年を要します。
 落葉高木で樹高10mにも達しますが、近年の矮性栽培法は、1975年頃より普及が始まり樹高を低くし矮性(わいせい)栽培を行う方法で、ぶどう棚に見られるように多くの果樹園で進んでいます。

花は4~5月に白色、又は紅色を帯びた5弁花で短い枝の先にやや傘型に数個集まって葉と同時か、やや早く咲きます。
10~12月に主に径3~15cm、重量35~1000g、色は赤、緑黄色となり収穫し旬としています。和リンゴは、お盆前(7-8月上旬)に収穫しお盆の供え物として使われることもあります。
果実の形によって子房とガクおよび花托の一部が発達したもので、子房以外のものも含まれるので梨、ビワの類と同じ仮果と呼ばれ仁果類(じんかるい)に分類しています。

現在に見られるリンゴは、1875年アメリカより日本で輸入し、その苗木を配布し植樹したことにより、西洋リンゴともいわれます。

以前は、紅玉(こうぎょく)、国光(こっこう)、祝いが主体でしたが、酸味より程よい甘さのほうが好まれさまざまに品種改良がおこなわれて、近年主に出荷されているのは約20種程度といわれます。
 CA貯蔵によって酸素と二酸化炭素量を調節し翌年4~6月頃まで鮮度が保てるようにして貯蔵、出荷調整しています。出始めの8月下旬から9月は、「つがる」からで、その後「千秋」、「紅玉」、「ジョナゴールド」、晩生の「王林」と続き、後のほうは「ふじ」が多く見られ店頭に並びます。

 リンゴの種類によって白い粉を吹いているものは、果粉(Bloom:かふん)といって水分の蒸発を防ぐ働きをしています。

又表皮のべとべとしているジョナゴールド、津軽は、皮にメリシン酸Melissic acid、ノナコサンNonacosaneの固形のロウ成分を含みリノール酸、オレイン酸が成熟と共に増えロウ成分を溶かし混じったものです。

りんごにペクチン1.5%、リンゴ酸0.5%程度を含みリンゴジュースの絞り粕よりペクチンの原料とし製造しています。
主に生食のほか、サラダ、焼きりんご、アップルパイ、コンポート、ジュース(褐変防止に化学名でアスコルビン酸[ビタミンC]添加)、ジャム、りんご酒、ビネガーにも多く利用し、最近では、りんごのチップに人気があります。 
 生食するとき切り口が褐変することがありますが、これは、りんごに含まれているクロロゲン酸が空気に触れ酸化する為におこる現象です。食塩、ビタミンC、亜硫酸液につけることによって防げます。

長期保存でいわゆる「ぼけ」といわれるスポンジ上の状態になるのは収穫の時期が適切でないと起こりやすいといわれます。選び方として色が濃く硬いものがよいでしょう。日本では生産量の約80%を生食用としていますが、欧米では生食で4割程度のようです。

生りんご(果肉)100g中でエネルギー54kcal、水分84.9g、タンパク質0.2g、脂質0.1g、炭水化物14.6g、灰分0.2g、ナトリウムTrmg、カリウム110mg、カルシウム3mg、マグネシウム3mg、リン10mg、鉄Trmg、亜鉛Trmg、銅0.04mg、マンガン0.03mg、

ビタミンA効力:3μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0.2mg、ビタミンK:Trμg、ビタミンB1:0.02mg、ビタミンB2:0.01mg、ナイアシン0.1mg、ビタミンB6:0.03mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸5μg、パントテン酸0.09mg、ビタミンC4mg 食物繊維1.5gを含みます。

 糖は、10~15%内外で果糖、ブドウ糖で大部分を占めます。なぜ蜜が入ったリンゴは甘く美味しいのかというと、葉から運ばれてきたソルビトールが果実の中の酵素の働きで、果糖やショ糖(砂糖)などに変換されて沢山たまるためだとしています。
 果実内では、成熟の過程で果糖などの糖に変換されるのですが、完熟期になるとすでに細胞内が糖で飽和されているため、ソルビトール(糖度60)は細胞の中に入れず細胞と細胞の間に蓄積するため、水浸状になると考えられています。

また、気温が低くなり、果実の表面から水分の蒸発が少なくなると蜜が出来やすくなることが知られています。蜜入りリンゴは完熟になるまで木になっていたことの証明です。ふじ、スターキング、デリシャスなどに多い傾向にあります。完熟しているので日持ちがしません。
特に、果糖は砂糖の1.2~1.7倍と最も甘い糖で、リンゴ(果糖5.5g・ブドウ糖3g・ショ糖2.5g/100g中)では最も多く含まれている糖成分です。
時折血糖値が高いため、甘いものを制限することがあります。りんごも当然糖を含みますが、りんごに含む果糖は、ブドウ糖や砂糖に比較すると血糖値を上げる要素は低くいといえます。

Glycemic index(GI:血糖指数)によって、炭水化物は、最終的にブドウ糖(グルコース)まで分解されるのでブドウ糖を100としてGI値を定める時の指標にしています。
食品100gあたりで
ブドウ糖(基準):100、麦芽糖:110 砂糖:50~59、果糖:20、精白米飯:85、胚芽米飯:70、玄米飯:50~55、もち:85、食パン:95、フランスパン:95、パスタ:65、全粒粉パスタ:50、うどん:50、ソバ:54、中華麺:61、じゃが芋(ゆで):70、果物:40~60、バナナ:60 、りんご:40、オレンジジュース:50、緑黄色野菜:<30、牛乳:25、肉・魚類:40~50、バター:30程度としています。

酸は、0.2~0.65%程度を含みリンゴ酸は、0.5%程度と多く甘味の強い種類では少なく他にクエン酸、酒石酸などで香り成分とともに品種により含む量に差があります。
リンゴ酸は、有機酸で未熟なものに多く含まれています。潮解性(ちょうかいせい:空気中の湿気を吸収して溶ける性質)の無色の針状結晶をしており爽やかな酸味があります。

 香り成分は、品種によって異なりますが主に、アルコール類、エステル類を見出しています。

色素は、アントシアニン(酸性で赤、アルカリで青紫)、カロテノイド(黄橙色、脂溶性)、フラボノイド(アルカリで黄色)、葉緑素(未熟なものに多い)が関係しています。主体はアントシアニン系色素(イディンIdaein)です。

 食物繊維であるペクチン(皮に多い)の整腸作用で便秘解消に役立っています。アラビノオリゴ糖(有用菌増殖)がビフィズス菌を増やすといいます。ボロン(ホウ素、熱に弱い)といわれる成分がエストロゲンの代用をしてCaの吸収を高めることが解っています。

ケルセチン(フラボノイド系色素、ポリフェノール)は、熱に強い性質があります。テアフラビン酵素が抗がん、抗酸化作用を有しマウス(人間の1/2,400として算出)によりガンを抑制するといわれています。

 リンゴは、エチレンガスを発生していることからバナナ、オレンジ、キウイフルーツなどの熟成に同じ袋に入れることによっ熟成を促し利用しています。
バラ科でありリンゴアレルギーでアナフィラキシーの強い症状を呈することもあり花粉症などより増加傾向にあります。

  リンゴには、プロシア二ジンProcyanidin、カテキンCatechin(エピカテキンEpicatechin)、クロロゲン酸、 ケルセチンなど様々なポリフェノールが含まれ、それらをまとめて「リンゴポリフェノール」と呼んでいます。果皮に多くリンゴ1個に100~150mg含まれます。
  1日一個のりんごでヒスタミン濃度が低下しアレルギー予防によいこともいわれています。りんごペクチンがセシウムの排泄にも効果的と言われます。生食のみならず、料理にも使われることもあり日本では、ミカンと共にフルーツでは最も多い消費量です。

販売量の多い時期は、他の果物の出荷量が少なくなる3月が一番多く売れ、次には4月、2月の順です。

イギリスでは“An apple a day keeps the doctor awa”「1日1個のリンゴで医者いらず」、「一日に一個のりんごは医者を遠ざける」は、果物と健康との関わりについて簡明に言い表した養生訓です。


なお、りんごのもうひとつの主産地である長野県では、1999年に長野 の主力りんごの代表的な品種である「ふじ」がこの時期最盛期であることと、「11.22」を「いいふじ」と読むことから、11月22日を「長野県りんごの日」と制定しています。量販店等での消費宣伝会、テレビ、ラジオでの宣伝活動などのイベントを開催します。 JA全農長野では、平成15年(2003年)に「日本記念日協会」に登録しています。

毎月5日、11月22日はりんごを食べましょう。

 

 

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