・羅漢果Luo han guo らかんか
ウリ科、中国、広西省桂林、ベトナムと国境を接する山岳の高冷地に自生し、多年生宿根草、つる植物で花期は6~8月、結実期は8~10月で果実は表面がつるつるし5、6cmのほぼ球形、濃緑色をしている。
現在ではブドウ棚のような棚で栽培もしている。古くから民間療法として、のどの炎症を押さえ咳止めなどに用いていた。病害虫の日本への侵入を防ぐことから生果の輸入禁止作物でこれをよく乾燥させ茶褐色になったものが日本の市場に見られる。清朝時代にヤオ族の羅漢がこの果実のすばらしさを発見し広めたことから羅漢果(ラカンカ)と呼ばれる。
日本では、1970年代に紹介されノンカロリー、甘味成分トリテルペン配糖体(サポニン)でモグロサイドMogrosideが熱に強く加熱しても変化しないことから色々の調理に、またお茶として利用している。砂糖の300~400倍の甘さで血糖値を上昇させずインスリンの分泌に影響を与えない。人体では吸収されにくくほとんど排出されてしまいダイエット、糖尿病によいとし利用している。
最近では抗酸化作用が認められ、抗がん、抗鼻アレルギーによいことが実験で確かめられた。
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