・キンポウゲ科Ranunculaceae きんぽうげか
植物界Plantae、被子植物門Magnoliophyta、真正双子葉類Eudicots、キンポウゲ目Ranunculales、キンポウゲ科の分類とする。南北両半球の温帯から寒帯、高山帯までに約60属、2500種が日本には約140種が分布し知られる。
おもな属としトリカブト属 Aconitum、ルイヨウショウマ属 Actaea 、フクジュソウ属 Adonis 、イチリンソウ属 Anemone(ニリンソウ・イチリンソウなど)、サラシナショウマ属 Cimicifuga、 キンポウゲ属 Ranunculus 、カラマツソウ属 Thalictrum、モミジカラマツ属 Trautvetteria、クサントリザ属 Xanthorhiza(ヒイラギナンテンモドキ)などがある。
多くは草本またはつる性、花は両性花で、一般に花被片(かひへん)を萼片(がくへん)、蜜弁(みつべん)を花弁とよぶ。蜜弁の形は属によって異なり、花被としてがくと花弁を両方持つもののほか、花弁が退化し、がくが花弁状になったものもある。雄蕊(おしべ)は多数、雌蕊(めしべ)も複数ある。雌しべは多数の心皮(しんぴ:雌蕊を形成する葉)が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。
花の構造としては原始的という。虫媒花で、美しいため観賞用に栽培しているものも多い。キンポウゲ、クレマチス、アネモネなどの種類がある。アルカロイドを含みトリカブト、レイジソウなど有毒植物が多いが、一部は漢方薬、医薬品としても用いられる。
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