レトルトパウチ食品Retort pouch food れとるとぱうちしょくひん
加圧熱水を利用すると100度を超えて加熱することができ1~2kg/c㎡の大気圧以上の圧力のもと、100℃以上の温度で食品を加熱殺菌する釜(レトルトRetort)で処理する。
耐熱性の包装容器、袋に詰めた(Pouch)食品のことで常温で保存ができる。耐熱性細菌(ボツリヌス菌、枯草菌[こそうきん])の殺菌目的から通常は、食品の中心温度が110~120℃で20~60分、行なわれているがさらに高温の120~140℃で3~10分、行なわれるものもある。缶詰に比べ殺菌時間が短く、品質の変化が少なく、軽量で取り扱いやすいなどの利点があり利用している。
アメリカ陸軍が1950年代より缶詰に代わる携帯食として開発されたものでアメリカのアポロ11号の宇宙食として1969年に利用した。
日本では、1969年よりボンカレーを販売、食品衛生法の規制、製造規格基準が容器包装加圧加熱殺菌食品として1977年に制定している。容器の素材が、プラスチックPlastic、アルミ箔で内装にポリプロピレン(PP)、塩化ビニリデンvinylidene chloride、外装にポリエステル(PET:PET)、ナイロンNylonが使われるものはわずかながら酸素透過性があり賞味期限が1ヶ月から半年ほどだが、内装、外装ともアルミ箔がつかわれているものの賞味期限は1~2年前後と長く保存できる。最近では5年保存製品が見られる。
米飯類、汁物、調理済み食品、混合調味料など多くの食品に使われる。
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