「我が名は歪曲王。世界を黄金に変えるべく生まれたものだ――」
今日のライトノベルは電撃文庫から発売されている「ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王」です。
初版は1999年2月に発行されました。
上遠野浩平氏の書く、ブギーポップシリーズの4作目です。
この「歪曲王」は前作のシリーズ内でも独立色の強かった「パンドラ」と違い「ブギーポップは笑わない」に登場したキャラが登場します。
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内容としては「ムーンテンプル」という情報管理システムタワーを舞台にブギーポップと歪曲王が邂逅する物語です。
本作で初出のキャラとして押さえておきたい1人は「寺月恭一郎」
すでに故人で、後のシリーズにも回想シーンでちょいちょい出てきます。
手を出さなかった業種はないと言われる超巨大企業MCE(ムーンコミュニケーションズ・エンタープライゼス)の社長で「ムーンテンプル」を残した人です。
しかし実は統和機構の合成人間。
戦闘力は皆無ですが、そのカリスマ性と莫大な資産を築いてしまったことで目立ってしまい、統和機構から処分されてしまいます。
このとき彼を処分したのは「パンドラ」で登場した合成人間・ユージンのようです。
もう1人はタイトルにもなっている「歪曲王」
こいつはブギーポップと同じ「自動的な存在」になります。
「VSイマジネーター」の記事でも書きましたが、ブギーポップシリーズにおける「自動的な存在」やイマジネーターのような「半自動的な存在」は合成人間やMPLSよりも1つ上の次元にいるヤバい存在です。
つまり、歪曲王もなかなかに…
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歪曲王の能力は、その人の心の中にある“隠された歪み”を引っ張り出すというもの。
どういうこっちゃねん(・ω・`)
という感じですが、要はその人の中にある「心残り」や「あまり触れられたくない心の傷」のような“隠された歪み”をピックアップして、精神世界でその人に見せるような能力です。
本作で歪曲王はこの能力を使い、引っ張り出された“隠された歪み”を克服して受け入れることで、その人の中でその歪みが価値のあるもの(=黄金)にすることができるか? という実験を行っていました。
これを「ムーンテンプル」に訪れた数百人の人間に行っていたので、これが「世界の敵」認定されるかもしれないと、ブギーポップも動き出しました。
果たして結末は…
ちなみにこの歪曲王も後のブギーポップシリーズに少し出てきますし、あの同じく上遠野氏が書いた「しずるさんシリーズ」にも出てきたり。
やはりこういう「自動的な存在」が絡んでくるとブギーポップはなかなか楽しくなりますね!(・∀・)
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