「少しは人を疑うことを覚えろよ」
今日のライトノベルはメディアワークス文庫から発売されている「0能者ミナト」です。
1巻初版は2011年2月に発行されました。
現在は11巻まで出ています。
まるで詐欺師のように胡散臭くて軽薄な男・九条湊が巫女さんや法力少年と共に、現代に現れる“怪異”の事件を解決していくという話です。
巫女さんや法力を使う少年が出てくるんだから、怪異とやらも超常的な力を使って解決するように思ってしまいます。
が、ほとんどの事件ではそんな超常的な力が効かず、最終的には湊が“科学”に基づいた力でどうにかしてしまいます。
「いやいや、相手は神様とか妖怪よ?(・ω・`;;)」
「倒せちゃうんです!(`・д・´)」
大体は「ウソやん…(笑)」とか「おいおい、そんなんありなんか…」とかそんな感じになると思います。
が、それに至るまでの説明・解説がすごく「それっぽい」ので、この解決の仕方がとてもスマートに思えて、胸がスッとするような気持ちよさがあるんですね。
これは読んでもらうとわかるんじゃないかなぁと。
著者は葉山透氏。
元々は富士見ミステリー文庫で「ルーク&レイリア」シリーズで2002年にデビューされた方ですが、そちらよりもその後に電撃文庫から出された「9S」シリーズの方が有名なのでないでしょうか。
この「ミナト」シリーズでSFチックな方法で事件を解決するというのも、「9S」シリーズを読むと「こういうのはこの方の得意分野なんだなぁ」というのがわかると思います。
ただ難点として、いい作品を書いてくれるのですが、刊行が安定しないんですよね…(´・ω・`)
ミナトも11巻が2018年1月ですし、9Sも最新刊の11巻が出たのは2012年3月という…
他にレーベルで1巻完結の作品を出したりというのもしてるんですが、打ち切りになってしもたん…? と思ってしまうことも。
ミナトも11巻まで出るくらいだしコミカライズもされているしで、打ち切りになるとはあまり思えないのですが…
どちらのシリーズも早く新刊が読みたいですねぇ…
(9Sはそのうちこのブログで取り上げます)
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