ネコのひたい

暴力ネコと映画、写真、音楽を楽しんでます。

かもめ食堂

2006-06-15 15:38:55 | 映画・舞台
良い映画でしたねー。 DVDが待ち遠しいです。 

この映画は二度観ました。
私は邦画を映画館で観ることはほとんどありません。
まして二度観るなんて洋画でも滅多にありません。
でも、特に劇的な事が起こるわけでも無いのに、フィンランドの風景と相まって、何ともいえない雰囲気のこの映画にとても魅了されました。

小林聡美さん扮するサチエがフィンランドで「かもめ食堂」を始め、そこに片桐はいりさん扮するミドリや、もたいまさこさん扮するマサコ、フィンランド人の青年がからんできます。

食堂内はかなり音が反響するようで、出演者が画面から消えたあとも靴音や、食器の音が聞こえます。
それがまた、とても良い雰囲気なんです。

フィンランドの街の色、空の色が本当に素敵で、劇中、もたいさんがマリメッコの洋服を着ますが、やはりフィンランドの風景の中だから映えるなあと思いました。
「フィンランドの風景の色」、実際に行ってもそのままなのでしょうか。

そして何といっても食事ですね!
「かもめ食堂」のメニューはおにぎりや鮭の網焼きなど、日本でおなじみのものばかりです。
私は魚嫌いなので普段は口にする事のない焼き魚ですが、この映画を観ていると美味しそうに感じるから不思議です。
ましておにぎりとなると!!
この映画をご覧になった多くの方が多分、そうであったように、私も映画を観終わった後、むしょうにおにぎりが食べたくなりました。

また、この映画では日本語が美しいと感じました。
登場人物達が、いわゆる「タメ口」で話さないせいか、言葉使いが綺麗です。
ただ一点、残念だったのは、日本好きのフィンランド人青年の事をサチエが「日本かぶれ」と称したことです。
あまり綺麗な言葉ではないですよね。(^^;)
まだ「日本おたく」の方がマシだと思います。
ここは普通に「日本好き」とか「日本通?」とかで良かったのではないかと思っています。

この映画の中ではサチエ達がフィンランドに来た理由を詳しくは語っていません。
原作ではそのへんも分かるようですね。
いつか原作も読んでみたいです。

ドラマチックな事が起こらなくても素晴らしい映画はあるのだということ、そして、スペクタクルな映画(死語ですか!?^^;)でなくても、映画はやはり映画館で観るものだと再認識させてくれた素敵な映画でした。

コメント (9)
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