Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

さて、どのお話の種が・・・

2008-06-16 16:10:42 | 表現すること
窓の外から、子どもたちの声が聴こえてきました。

もうすぐ5時間目を終えて、kirikouも帰ってくる頃ですね。


ということで、いくつか仕入れてあった「お話の種」を眺めていると…

モゾモゾと土を跳ね除けて、可愛らしい芽を出しそうな種がありますね~!


どれどれ…どんな葉っぱが出てくるのやら?


もう少し様子を観ながら、続きを考えてみましょうか?


実は、いまお話しているこんなイメージにも
大元をたどれば、私の中に種を蒔いてくれた
M.B.ゴフスタイン作『A Writer 作家 』という
絵本の存在があったことに、改めて気づきました。


つい先日、(何を探していたのかも今となっては定かではありませんが)
滅多に観ることもなかった本棚に、相田みつをさんの「雨の日には雨の中を…」の詩文集と
もう一冊『AN ARTIST』という絵本が見つかりました。
 
日付を観ると、ちょうど私が結婚する直前に買ったもの(?)のようです。

もう何年も開けて見ることもなかったその絵本の優しい色遣いや
短いけれど、奥深い味わいのある谷川俊太郎さんの訳された言葉たちにふれて

ひさしぶりに旧友と再会するような…懐かしさが浮かんできました。


その本の表紙の見返しの文章を、引用いたしますと…

『  作家は  ソファに座って  考えをあたためている

 この本でM.B.ゴフスタインは、作家とは何であるかを簡潔に、しかも行き届いた心で説明している。じっと見つめ形をととのえ、日々の生活の中で拾ったイメージを集めあたためている……。

 ゴフスタインの仕事は、ちょうど磁器のように、ちょっと見ただけでは解らない味わいがある。表面の繊細さと壊れやすさの奥に隠れている芯は、驚くほど強いのである。 ―ワシントンポスト紙―』

裏表紙には…

『 M.B.ゴフスタインが、図書館員や学校の先生達に自分の仕事や自分自身のことを話すときに、いちばん気にいているのは、どうやって本を書くんですかという質問に答えていくことだという。ゴフスタインによれば、これが、実は、A Writer・作家の種になったもので、その質問はずっと何年ものあいだ彼女の心の中にあって、やがて時が来たときに初めて、「紙に言葉をおき、それを切り、刈り込み、設計し、形をととのえた」という。』とあります。


モチロン、私は作家ではありません。

ただ、想いつくままにブログを書いているだけです。


けれど、きっと私のように普通の暮らしをする人々も…

日々の出来事を、家族に話したり、偶然に出会った人と何気なく語り合ったり…

そんな気にも留めないような暮らしの中で、洗練されたものではないとしても
ささやかな表現をしているのではないでしょうか?


そんなことを、ふと思い出させる・・・大好きな絵本です。


どこかで、皆様のお目に留まりましたら

ぜひ、そんな作家の「お話の種」に耳を傾けてみてくださいね…


(そうこうする間にkirikouが帰ってきて

ナント!!kirikouを入れて合計8人の男の子たちが
ア~ダコ~ダと言いながら、階下で遊んでいます。

「もう、片付いていないのに…暴れないでよ~!」と言っておきましたが

5年生くらいになると、どうなんでしょう?

いまのところ、意外と落ち着いて遊んでいるようですけれど…)



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