遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

三谷幸喜「三谷幸喜のありふれた生活8 復活の日」

2012-10-14 22:34:44 | 読書感想文
三谷幸喜のありふれた生活8 復活の日
三谷 幸喜
朝日新聞出版


2012/10/13

2008年から2009年にかけての三谷幸喜のエッセイ(「マジック・アワー」のあたり)。
自分よりもはるかに才能のある人が、はるかに苦労している様を知ると身が引き締まる。
興味をひかれたのは、73歳の母親が全身麻酔の手術を受けるときのエピソード。手の甲を骨折したため、蝶番のような器具を入れる。その器具は、摘出されることはない。
手術の直前に三谷が不安がる母に言ったブラックジョーク。
よくそんなことが言えるもんだと思ったが、だからこそ、優秀な喜劇作家なんだろうなとも思った。よほど、自分の置かれている状況を突き放して見ていないと言えない。
自分に言えるかというと、自信がない。
単に普段母親とあんまりコミュニケーションをとっていないせいもあるけれど。
あと、巻末には「東京サンシャインボーイズ」復活公演特別企画で団員達の座談会が付いている。劇団時代の三谷のキラーぶりが伝わってくる内容で、読み応えがある。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シュンジ・ヒラノ「ハリウッ... | トップ | 「劇場版まどかマギカ」後編 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書感想文」カテゴリの最新記事