遠藤雷太のうろうろブログ

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関野吉晴ゼミ・前田亜紀著『カレーライスを一から作る』

2018-08-24 11:08:24 | 読書感想文

 

カレーライスを一から作る: 関野吉晴ゼミ (ポプラ社ノンフィクション―生きかた)
クリエーター情報なし
ポプラ社

2018/8/24

どのくらいイチから作るかというと、畑を耕して種を植えるところから。

肉は雛から貰ってくるし、器は土から作る。買えば1時間くらいで済むところを9ヶ月かける。

武蔵野美術大学のゼミなので、参加者は大学生が中心。社会人も参加できる。

教授は探検家で医師でもある、関野吉晴さん。

ちょっと前に流行った命の教室のようなことも起きる。家畜とペットの違いは大学生でも線引きが難しい。

それでも「大事に育ててきたのは食べるためだ」と言い切れる意志の強さと、その言葉の責任を取る誠実さは大学生ならではかも。

逆にもっと年取っちゃうと、そのへんなあなあにしてしまうんだろうなと思う。

自分でもよっぽどの事態にでもならないと、無理。

そんな「正しさ」とは別に、やらかしてしまう松永さんに興味がつきない。

オチもふくめて愛らしくてたまらない。

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