遠藤雷太のうろうろブログ

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総合芸術ユニットえん『半神』(TGR2019)

2019-12-04 15:02:52 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/12/3

・体のくっついた双子のシュラとマリアが世界のハテと向き合う話。と、書いてみたものの、どうまとめたらいいのやら。

・近年の日本演劇史で燦然と耀く大ネタ中の大ネタ。今年のTGR作品中だと『十一ぴきのねこ』と双璧。

・自分は、夢の遊眠社時代の演目をVHSで見た。

・劇団回帰線に所属していたころ、三人芝居に脚色した作品にかかわったけど、それも20年くらい前の話。

・そのとき脚色演出をされていた西脇秀之さんが、今回の音響を担当している。不思議な感覚。

・ほんとに久々に本作に触れるので、内容についてかなり記憶がぼんやりしている。期待と不安。

・会場に入ると、すでに役者達が舞台上に集合していて遊んでいたりウォーミングアップしていたり思い思いに過ごしている。

・演出の仕切りで始まる。途中でストップがかかってやり直してみたり、パッと見、リハーサルを見学しているみたいな感じ。

・変わってると思ってあとで検索してみると、野田秀樹演出の2014年の再演が似た感じだったみたい。どういう意図なんだろう。

・シュラは中野葉月さん、マリアは田中雪葉さん。二人が所属しているあづき398と言えば、前に見た北海道短編エンゲキ際2019。面白かったので印象に残っている。

・ほんとは、知性が高く醜いシュラと、知性が低く美しいマリアの対比なんだけど、どう見てもふたりともかわいらしい。

・舞台中央に六角形の回り舞台があってスムーズにまわる。舞台に使うに足る安定度合いで作るの大変そう。

・独特の掛詞を重ねて強引に世界を広げていくところと、演者たちが技術や経験でその強引さをねじふせていくところが見どころ。

・ところどころ集中力が続かず、意識が飛んでしまう。

・野田秀樹作品は、たしかに話は強いんだけど、言葉が詩的でリズムがよすぎるので、そうなりがち。

・作り手の力量にあわせてどこまでも広がっていく戯曲に挑む大変さは今も昔も同じ。

・色々思い出してしまって、とりあえず穴を掘って入りたくなってしまった。

(2019/11/30 14:00の回)

■キャスト

シュラ:中野葉月(あづき398)
マリア:田中雪葉
先生:大槻紘照
老数学者:平野たかし(劇団風蝕異人街)

スフィンクス:斉藤秀規
ハーピー:金野翔太(演技研究所tesoro)
ユニコーン:イノッチ
マーメイド:金路陽子
ガブリエル:島津茜
ゲーリューオーン:高田竜弘

父:高山和也
母:野口理恵
右子:森安ひさえ(第九企画)
左子福原野乃

HAR'u:HAR'u(レンコンズ・蛍火桜月)
岩渕:岩渕拓也
塩田:塩田蒼唯
下村:下村恒悦
岸:岸夏香
金戸:金戸一基


■スタッフ

原作・脚本:萩尾望都
脚本:野田秀樹
脚色:総合芸術ユニットえん
演出:かねとかずき
助演出:大槻紘照
照明:清水洋和((株)ほりぞんとあーと)
音響:西脇秀之(劇団回帰線)
衣装:成田愛花(あづき398)中野葉月(あづき398)田中雪葉(あづき398)
制作:五嶋アキ 久慈優花

企画・製作:総合芸術ユニットえん

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

 


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