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不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書) |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
2018/3/9
特攻を9回命じられ、9回生還した佐々木友次さんのお話を、劇作家の鴻上尚史さんがまとめた話。
軍隊での理不尽な仕打ちがどんどん出てくる。
特に冨永司令官の理不尽さと迷惑加減が際立つ。
自分も腹が立ったんだけど、佐々木さん自身はそれほど怒っていないという不思議。
戦争自体が理不尽なことだから、そういうものなのかもしれない。
飛行機は原則飛ぶように設計されているので、爆弾としての性能はそんなに高くないという話に眼からウロコ。
着弾まで操縦できても、遅くて軽い爆薬頼みの爆弾は、当時ならあまり怖くない。確かに。
敗戦後、日本に戻ってきた復員軍人に対して「負けたのはおまえらのせいだ」とののしる人がたくさんいたという話が怖い。
責任所在を曖昧にした結果、責めやすい人を責めるだけになってしまう構造は今の世の中と地続きなんだと思う。
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