遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

シェイクスピア 30/37

2010-02-28 19:12:43 | シェイクスピア
2010/2/28

BBC「から騒ぎ」を見る。
すでに一回は見ていたかと思っていたけど、全然知らない話だった。恥ずかしい。
ごく真っ当な恋愛劇。独身主義者の一組の男女がツンデレにツンデレを重ねつつ、結ばれるという話。シェイクスピアの話のわりに脱線もないし、相当わかりやすい部類に入る話ではないだろうか。
んで、BBCシリーズの得意技である直球勝負が見事に合っていた。ツンデレの男のほうベネディックがひげをそっていることとか、二度の「聞き耳」シーンのわざとらしくコミカルな様子とか演出面がよかったと思う。
ツンデレの女のほうベアトリスは美人であった。ツンデレ同士の恋愛モノというのはこんなに昔からあったものなんだな。
それにしても、シェイクスピアの世界観では貞潔であることが女性の美徳とされているんだけど、証明のしようがないことでずいぶんみんな振り回されてしまうもんだな。

※ ツンデレの女のほう。
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ひとりごと

2010-02-28 10:46:01 | 読書感想文
2010/2/28

東海林さだお「ドラ焼きの丸かじり」を読む。
くしくもオリンピックの話題があった。タイトルは「ラーメンとオリンピック」。ラーメンに細かいことを言うなと。ラーメンに載っているものは全部「具」でいいんだと。
吊輪の選手は散々いろいろやってるんだから素直に降りてくればいいんだと(夏のオリンピックの話だった)。審査員も大イベントの審査員なんだから着地でちょっとぐらついたりしたくらいで小姑のようにがたがた言うなと。
バンクーバーのフィギュアを見ててもおんなじことを思ってしまった。みんなうまいし、へたな人いないから。素人的にはみんな優勝でいい。見もふたもないのはわかるけど。
さっきエキシビジョンを見た。安藤美姫はエキシビジョンと本選のテーマ選択が逆ではないかと思う。
ベルビン&アゴストアのアイスダンスで使っていた紙は離婚届だと思う。
どうだろう。
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苫米地英人「テレビは見てはいけない」

2010-02-26 20:43:12 | 読書感想文
2010/2/26

苫米地英人「テレビは見てはいけない」を読んだ。
著者の専門は「洗脳」。テレビを利用した洗脳の仕組みについて書いてある。ただ、書名のわりにテレビの話は少ない。
たぶん有名なエピソードなんだろうけど、タイガーウッズの話が面白かった。
1打差でタイガーがリード。最終ホールで、ライバルのパット。決めれば同点→プレーオフ、外せばタイガーの優勝というところでタイガーは「入れ!」と念じた。「はずせ!」じゃダメみたい。「はずせ!→はずさなきゃ勝てない」「入れ!→俺のライバルなら入れて当然→それでも勝てる」という理屈なんだって。
バンクーバーの女子フィギュアSPで、浅田真央のあとに滑ったキム・ヨナのことを思い出した。韓国の選手ってフィジカルは強くてメンタルは弱いイメージがあったけど、彼女は別格だった。浅田真央に対しても「それくらいやって当然!」くらいに思っていたのかもしれない。すごいよね。
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シェイクスピア 29/37

2010-02-25 22:55:04 | シェイクスピア
2010/2/25

BBC「ヘンリー4世・第2部」を見る。
ヘンリー4世が死に、放蕩息子のハル王子が後を継いでヘンリー5世になるまでの話。展開は地味。途中、内乱があるけどあっさり和睦するし。
ヘンリー4世の死に際、呼吸の途絶えた王を見てハル王子は死んだと勘違いする。傍らの王冠を手に取り、父の跡取りとして生きていく決意をする。ところが、息を吹き返した父親は王冠を手にしたハル王子を見て激怒。王子をコソ泥呼ばわりしたりする。コメディでもないのにずいぶんなドタバタ。王子は半べそになるし、よくわからない。ちょっとかわいらしかったけど。
でも、デヴィッド・グウィリム演じるハル王子は負けない。そんなグダグダな状態から後を継ぎ、雰囲気が激変する。演技レベルの高さに感心。トレヴァー・ピーコックに並んで、ここまでのBBCシリーズの主演男優賞候補だと思う。

※ 傷物ハル王子。
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シェイクスピア 28/37

2010-02-24 22:42:48 | シェイクスピア
2010/2/24

BBC「アントニーとクレオパトラ」を見る。
クレオパトラと言えば、その美貌を武器に男を誘惑して政治に利用する計算高い女というイメージがある。自分だけかしら。
ただ、この作品に出てくるクレオパトラは思いのほか一途だった。
アントニーのほうが、クレオパトラを信頼し切れず、さんざん独り相撲を演じた挙句、二人とも死んでしまう。結局、「疑りぶかい男に翻弄される女」というシェイクスピアにはよくある話になってる。
当然なんだけど、アントニーとクレオパトラがたくさん出てきて、散々いちゃいちゃしているので、戦争もその勢いでやっちゃってる感じがする。なんだか下々の兵士がかわいそうだと思ってしまうのは仕方ないか。
「国を失ってもかまわない。それだけ愛しているのだ」と言えば美しいけど、それならさっさと降伏してくれたほうが、死人も減ると思うんだけど。ただ、シェイクスピアの登場人物は「名誉」という言葉が大好きだからなあ。

※ シーザーは少年のようだったけど大物感もたっぷり。
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野村克也「あ~ぁ、楽天イーグルス」

2010-02-24 12:36:48 | 読書感想文
2010/2/20

野村克也「あ~ぁ、楽天イーグルス」を読む。
終身名誉監督は引き受けたみたいだけど、内容はやっぱり楽天球団への恨み節。
ボヤキが出るのも元気な証。サッチーじゃないけど、今さらボヤキがなくなって普通のことしか言わなくなったら心配になってしまう。そんな球団の悪口を言う反面、岩隈、田中、山といった中心選手や、若手の選手たちのことを書くときは、雰囲気が変わる。愛情がある。
昨年シーズン後半からどんどん監督が「かわいらしく」なっていったのは、終始このツンデレぶりを発揮していたからではないか。
楽天球団が一方的に悪いとは思わないけど、野村監督とボロカス言われていた楽天イーグルスの関係というのは、外から見ていてとても面白くほほえましいものだった。
あと、孫引きかもしれないけど「組織はリーダーの力量以上には伸びない」という言葉は身につまされます。
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シェイクスピア 27/37

2010-02-23 22:59:05 | シェイクスピア

2010/2/21

BBC「冬物語」を見る。

シェイクスピアの晩年の話。

嫉妬深いシチリア王がいて、疑念のあまり妻と親友を殺そうとたくらむ。

この辺は「オセロー」に似ているんだけど、この王様は誰にそそのかされたわけでもなく、ただ嫉妬深い性格というだけで凶行に及ぶ。

実際はすべて未遂に終わり、ハッピーエンドになるんだけど、なんだかなだからに話は進み、のどかな印象。

後半にある感動の再会のシーンはすべて現場にいたという男たちのせりふのみで説明。

この辺は鉄板の感動シーンを見せ付けた「ペリクリーズ」と間逆の書き方。上品と言えば上品かな。

演出的には「役者ドアップ→一人語り」が長くって、ちょっと飽きた。シチリア王のアップが長く続くと不快。

つまんなくもないけど、インパクトもない。

別の演出で見てみたい作品。

※ 衣装はロシア風。

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立川談志「談志最後の落語論」

2010-02-20 23:56:54 | 読書感想文
それまでの談志の本と比べて分量は少ないと思うし、内容もすっきりしている。「最後の~論」とあるけど、そんなに大げさな感じない。
「落語とは業の肯定である」はよく知られている言葉だと思うけど、「業」とは何かという説明も書いてあるし、落語を知らない人にとってもわかったような気になる本だったような気がする。落語の入門書としておもしろいのではないか。
それまでの談志の本を読んでいる人には既視感はあると思う。
「ドジは屁まで臭い。」とか、素敵なフレーズや小話もあって、損をした気分にはならないけど。
既視感を感じたのであれば、あとは自分で考えろってことなのかな。
「うまさ」っていうのは「出所のわからない既視感」のこと。
「人間の業」は「暇をつぶすための好奇心」ということでどうだろう。
まだまだ人間が浅くてわかんないや。
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シェイクスピア 26/37

2010-02-19 23:53:03 | シェイクスピア
2010/2/19

BBC「終わりよければすべてよし」を見る。
元からこのことわざはイギリス産らしい。「All's Well That End's Well」ですって。
お話は身分違いの恋。身分低めの女医師ヘレナがフランス国王の病を治す。よろこんだ王は、ほうびとしてヘレナをずっと片思いをしていたバートラム(身分高い)と結婚させる。今の感覚だとすごい話。手柄を立てた男が身分の高い女に求婚するという話なら腐るほどあるけど。逆転してる。
このヘレナが一途というか健気というか恐ろしい執念で、バートラムと一夜をともにする。演出しだいでヘレナがどうにでもなるというところがおもしろい。バートラムもヘレナがいやで戦争にまで行っちゃうのに、結局つかまってしまう。どっちにも感情移入できるけど、BBCはへレナびいきだったかな。
シェイクスピアの芝居で、ヘレナのように複雑な人間性を持つ女性は珍しいと思った。
あとペローレスを見てヘイポーを思い出した。

※ ふけ顔。ただし不美人でもない。
コメント (2)
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永江朗「書いて稼ぐ技術」

2010-02-18 22:21:45 | 読書感想文
永江朗「書いて稼ぐ技術」を読む。
海外のことわざに「できない人は教える、できる人はやる」というようなものがあったと思う。永江朗は「できるのに教える」珍しいタイプの人だ。
文章読本的なものではなく、「フリーライター」とはどのような職業であるかということをわかりやすく書いている。類書はあるだろうし、これまでの永江本と重なる部分もあるけど、2009年初版という「新鮮さ」がウリになるんではないかな。あと本の薄さ。じっくり読んでも2~3時間で読める。
著者自身がフリーライターのモデルケースとしてとてもよいサンプルなので、内容に説得力がある。
自分は必ずしもフリーライターを目指しているわけではないけど、著者との距離を測りながら読んでみた。結構、距離を感じたので少し落ち込んでしまったが、まずはちゃんとした名刺を作ってみようかなと思う。
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