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2010/5/30
成瀬巳喜男監督「めし」を見る。
倦怠期の夫婦を描いた作品。90分ちょっと。
演劇好き向けに説明すると、平田オリザっぽい雰囲気。順番逆だけど。
淡々としてときどきユーモアがある。どうでもいいけど、主演の原節子が鈴木京香っぽい。
もっとどうでもいいけど、タイトルが地味すぎる。そこがいいと言えばいいんだけど、当時映画のチケット買ってた人も恥ずかしかったのではないか。
「めし、ください」だもの。
嫁が実家に帰ってしまうまでの過程がとてもさりげない。大して悪意はない。取り立てて激しいケンカがあったわけでもない。
最後の嫁の感情の流れは、正直よくわからない。嘘だとは思わない。「理解はできないんだけど、そういうものかもしれないな」という感想。もう少し人生を重ねていけばわかるようになるのかも。
地味だけど軽い。そして深い、気がする。