遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ザル・バトマングリ監督「ザ・イースト」(2013年)

2014-10-31 21:39:07 | DVD・VHS・動画など
ザ・イースト [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


2014/10/31

元FBIの女性が、汚染を垂れ流す企業にテロを仕掛ける組織にスパイとしてもぐりこむ話。
ややこしい。
このヒロインが必要以上に美人。
ブリット・マーリング。共同とはいえ、脚本もやってる。すごい。
フードについてるフリルみたいなのもかわいい。
彼女の恋人がいい人で、扱いが切なすぎる。
顔が石野卓球に似ている。
テロを仕掛ける側と仕掛けられる側のどっちが正しいのかわからなくなる。まじめ。
日本だと「そんなの陰謀論だろ(笑)」というような悪い企業が、アメリカだと自然に感じてしまう。
最初はただの「うさんくさい集団」だったのが、だんだんヒロインと一緒に組織の思想に共感し始めてしまう。やばい。
上司の女性が野際陽子っぽい。
見ているうちに、いつのまにか自分が環境問題に無関心なひと、つまり環境テロ組織の標的側の立ち位置だと気づかされる。
よくできてる。
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逃避ラン「北海道神宮往復コース」

2014-10-28 21:48:29 | 走メモ
2014/10/28

北海道神宮往復コース

往路 6.00km 37:17 6:13/km
復路 6.02km 38:06 6:20/km

野幌のハーフマラソン前に長めの距離を走るのは今日が最後の予定なので、多少天気が悪くても走ることにする。
本番がいい天気になるとは限らないので、こういう日のための練習だと思えば悪くない。
前回の石狩太美ランのときに痛めた右ふくらはぎは、回復しているものの、走っているとすぐに重たくなった。
筋トレの効果が出てるのか不安になる。
それでも、体感的には帰りのほうが体が軽かった。
スピード練習する余裕もあった。
久々に太ももがちぎれるんじゃないかというくらいの全力疾走をした。
10kmが怖くなくなったので、なにかトラブルがなければ完走くらいはできるだろう。
あと、100円出しても判官さまはおいしい。



※あいにくの天気。




※ついにきたゼッケン。
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テオ・アンゲロプロス監督「こうのとり、たちずさんで」(1991年)

2014-10-27 23:08:49 | DVD・VHS・動画など
こうのとり、たちずさんで [DVD]
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)


2014/10/27

テレビの撮影班が、国境線や難民、失踪した政治家を追う話、だったらしい。
解説書なしには話がつかめない。
というか、読みながら見てもピンとこない。
フレーム外から急に死体が現れるところと、その死体に歓声をあげながら群がる女たちの異常さはインパクトがあったけど、どれだけの裏づけがあるのかがわからず、ぼんやり眺めるだけになってしまう。
ただ、始まって100分以上経過してからの結婚式のシーンがよかった。
見た目もきれいだし、行間からにじみ出てくる愛情とかやるせなさとか、とても想像力を刺激される。それだけで満足。
なまじこのシーンがよすぎたので、その前のおよそ100分間が蛇足に思えてしまうほど。(全部で130分くらいの話なのに)
前提になる知識が必要なタイプの話っぽい。
国境線どころか県境すら身近にない生粋の北海道民には難解すぎたかもしれない。
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逃避ラン「石狩太美直帰コース」

2014-10-23 16:01:33 | 走メモ
2014/10/23

石狩太美直帰コース

19.76km 2:28:17 7:30/km

前回に続いてJRで距離的にちょうどよさそうな駅まで行って帰ってくるコース。
しかし、ふとみ銘泉の存在を考えると、行きをランニングにして、温泉に入ってJRで帰るのが正解だった。次はそうしよう。
風邪が治ってないので、鼻水をすすりながら。
札幌大橋からの風景がいい。
石狩川のだだっぴろさと薄に覆われた河川敷。
あと、なつかしの教育大前の道を通る。
だいぶん変わってたけど「花むら」「丸金寿司」が健在だった。
だいたい10km地点で右足脹脛を痛めてしばらく歩いてしまう。
その後、回復して走れたものの、今日のペースだと来月頭のハーフマラソンでは完走できない。
下半身の筋力アップが課題。
でも、これならあと10日くらいでも対策は取れそう。

※三日月湖ごしに見える教育大。
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永谷脩「プロ野球、心をつかむ! 監督術」

2014-10-23 00:50:30 | 読書感想文
プロ野球、心をつかむ! 監督術 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


2014/10/20

プロ野球監督の系譜について。
昭和の三大監督と言われたのは、水原茂・三原脩・鶴岡一人。
この三人に、川上哲治と西本幸雄を加えて、日本プロ野球の監督は、大体この五人の系譜に含まれるという話。
のちの監督がこれらの系譜の監督に師事したというだけではなく、反発や間接的な影響も含めた系譜ということ。
なので、分類の基準がかなりぼんやりしている。
栗山監督の背番号80が三原脩の影響でつけているというのは初めて知った。
三原脩というと、ほとんど歴史の教科書の中の人だけど、すこしだけ身近に感じられた。
監督の名言集みたいなパートもあって、三原の「人の注目していないところに超二流の選手がいる」という言葉がかっこいい。
あとは細かい話で、2リーグ制が始まった1950年から現在まで、巨人の監督が7人しかいないということに驚く。少ない。
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浜田寿美男「自白の心理学」

2014-10-21 11:14:13 | 読書感想文
自白の心理学 (岩波新書)
クリエーター情報なし
岩波書店


2014/10/20

無実の人が自白をする仕組みについて。
たとえば、学校の先生によるわいせつ事件。
被害者への配慮、学校の体面維持などの理由でもとの被害情報があいまいなまま、周囲の人間が無実の教師を追い詰めていくさまは、説得力がありすぎて、ちょっとしたホラー。
また、取調室での被疑者の追い詰められ方もかなりひどい。
自白まで追い込む過程と、自白させた無実の人に犯行状況を語らせるという二段階の責め苦がある。
なんで被害者がそこまでしなきゃいけないのかは、本文中できちんと説明されている。
自白のとき、無実の被疑者と取調官が手を取り合って泣くこともあるらしい。気味が悪い。
全体的に、取調べにおいては、無実の人は無実であるが故のスキがあるという感じ。
刊行は2001年。袴田事件も取り上げられ、本文中で無罪と断言している。
それからさらに13年もたって、やっと「無罪?」という段階。
死刑なんてするもんじゃないなと思う。
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高橋和「女流棋士のONとOFF」

2014-10-15 23:58:50 | 読書感想文
女流棋士のONとOFF (中公新書ラクレ)
高橋 和
中央公論新社


2014/10/11

原稿の依頼をする相手として、強すぎも弱すぎもせず、「ちょうどいい」という理由で選ばれた著者のエッセイ。
たしかにそういう立場の人なら、天才を天才として見上げたまま間近で観察して文章にすることができそうだ。
同じ天才の人や、ポッと出の新人では無理だろう。
編集者の感覚ってすごい。
ゲンをかつぐ棋士のエピソードで、渡辺明竜王がここ一番のときに同じ和服を着るという話があったが、これは本人の著書『勝負心』で「和服は自分が選んでいるわけではない」と否定されている。
こういうのを見つけるのと、小さなことでも物事の真相に触れた気がしてうれしい。
全体的に書かれているエピソードに意外性がなくて、かえってびっくりした。
想像でも近いことを書けそう。
同じ著者なら、先に出している「女流棋士」を読むべきだったかもしれない。
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逃避ラン「銭函直帰コース」

2014-10-14 19:28:10 | 走メモ
2014/10/14

銭函直帰コース

2:06:49  17.33km 6:55/km 

前々から試してみたかった「JRで銭函まで行って、あとは走って家に帰る」コース。
天候が心配だったが、実際ほとんど雨にぬれることはなかった。
そもそもジョギングの場合、始めから濡れる覚悟でいればそれほど雨は気にならない。
だいたいどんなマラソン大会でも雨天決行だし雨の日の練習だと思えば悪くない。
お供はセッション22のポッドキャスト。
方言と死刑制度とイスラム国について。
コスプレ方言という考え方がおもしろい。
札幌だと方言が中途半端でおもしろくない。
沖縄、広島、大阪、京都、東北弁が羨ましい。
タイムには途中歩いたりコンビニ休憩したり波を見てぼんやりしている時間も含むので、こんなもんだろう。
途中、足の甲と足首が痛めたが、ペースを落として対応できた。
ともあれ2時間走れたので、ハーフの目処がついた。

※思ったほど荒れてなかった。
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wavision「死ぬまでにしておきたいこと」

2014-10-13 23:01:50 | 演劇を見てきた
2014/10/13

2013年の教文短編フェスに参加した脚本。
テレビの占いコーナーの打ち合わせを見学しにきた新人が、世界を救う話。
展開の乱暴さと、演技の説得力が拮抗していておもしろい。
最初にとてもナチュラルな演技から始まっているからこそ、後半の乱暴さが映える。
見ているほうも、「これは…」「まさかな…」「あ、それであってるんだ」とちょっとずつ理解していく展開が楽しい。
そもそも「テレビの占いコーナーの打ち合わせ」という状況が新鮮。
この場面設定よく見つけてきたなという感じ。
短編なのにスケールが大きいところもいい。
クライマックスのシーンは舞台上で見たかった。
どんなフォームで打ち返しているのかは是非知りたいところ。
見たらがっかりするのかもしれないけど、クライマックスなんだし、ちゃんと見たい。

※短編演劇祭では「パセリス」が上演。
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パセリス「キンチョーム -I Wanna Be Your Boyfriend-」

2014-10-13 22:52:15 | 演劇を見てきた
2014/10/13

2014年の教文短編演劇祭で優勝した脚本。
すでにすごいと結論が出ている作品なので、どのあたりがすごいのか逆算しながら見る。
好きな人に告白しようとする男が、緊張を和らげるキンチョームという謎の薬を飲んで、副作用に苦しめられる話。
すごくシンプルな構成の話で、ラストの回収もすっきりしている。
わかりやすいおもしろさなので、審査員ウケは悪そう。
言葉遊びの打率の高さでお客さんの集中力を持続させつつ、副作用に苦しむ男の一生懸命さで共感を生み出す。
言葉にしたら簡単だけど、実際にやるとなるとそんなに簡単じゃないし、短編フェスのルールでは強そう。
そのあたりは計算してやってるそうなので、とても勉強になる。
言葉遊びは上手いのを連発するほど感動が薄まるので、上演時間も絶妙な加減。

※短編演劇祭のときは「wavision」が上演。
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