遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

告知:札幌オーギリング『シャイニング・クエスチョン』

2016-09-30 19:30:00 | 告知

急遽、明日9月30日の札幌オーギリング『シャイニングクエスチョン』に出場することになりました。

もともと予定されていた選手の欠場により、リザーバーとしての参加です。

 

オーギリングとは、プロレス好きには楽しいギミックがたくさんある、対戦型の大喜利イベントです。

プロレスに詳しくない方でも、解説が充実しているので、肩の力を抜いて楽しんでいただけると思います。

 

場所はなんと生活支援型文化施設コンカリーニョ

あまたの名作舞台が上演された由緒正しき劇場です。

改修後、自分がプレイヤーとして立つのは初めてのことで、今から緊張で具合が悪いです。

 

直前ですが、まだ予約は承っているそうです。

上演は19:30です。

取り急ぎの告知なので、詳細内容は下記のリンクにてご覧ください。

 札幌オーギリング公式ホームページ

 安楽光、日野ヤヨイが欠場。YA杯準優勝の遠藤雷太が緊急参戦!

トピック記事からネット予約ができますが、何時まで有効かはわかりません。

直接遠藤にご連絡いただければ予約承ります。

 

それにしても、シアターZOOですら知らない人から「声が小さい」と苦情を受けたことのある遠藤ですから、はたしてコンカリーニョサイズに対応できるのか。

このブログを見ていただいているような人には大きな見どころです。

ヤングアンサーで敗れた「ぞえちゃん」選手への復讐のチャンスということで、マウント斗羽選手になったつもりでがんばります。

ぜひにぜひに。

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ニック・ブルームフィールド監督『性風俗:英国の売春宿』

2016-09-30 00:17:22 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/9/28

女性ジャーナリストが、不法移民の経営する売春宿に、身分を隠して潜入取材するドキュメンタリー。

精神病院に患者の振りして潜入していた人もいたそうだけど、よくやるなとおののく。

メガネに超小型カメラを仕込む感じがさすが007の国のジャーナリスト。

法的に守られていない人たちを、盗撮まがいの隠し撮り取材って倫理的にどうなんだろうと思うけど、そんな感情はオーナーのおばさんの強烈なキャラクターに吹っ飛ばされる。

執拗に「家政婦なんて稼げない。売春やれ。売春やれ」と言ってくる。

頑なに拒み続けると今度はいじめが始まる。

もちろん、ほんとにしんどければ出て行けばいいんだけど、それでもギリギリまで残る。

追い詰められついに一線を越える発言をする。

一時、援助交際という言葉も流行ってけど、売春の問題は貧困の問題なんだということがよくわかる作品。

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マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督『レッドタートル ある島の物語』

2016-09-29 00:13:21 | 映画を見てきた

『レッドタートル ある島の物語』予告

2016/9/28

スタジオジブリの最新作。

嵐で無人島に流された男が人生を全うする話。

自然災害描写が下手なCGよりも生々しくて怖い。波の波っぽさ。

人間は眼がただの点になっているくらい、すごくデフォルメされているのに、亀が気持ち悪いくらいリアル。

亀子の存在がどこかの田舎の民話っぽい。

登場までの過程が唐突で難解。

浦島太郎とはずいぶん違う。

人間の価値観では、解釈はできても、理解は出来ない。

見る側が試されるタイプの話。

結構うとうとしてしまったので、どちらかというと負け。

物語の趣向はわかるけど、亀子は言葉くらい喋んなきゃ不自然な気がする。

亀太郎は、移動中の食料をどうするつもりだったんだろう。

あのカニはカニ汁にしたらおいしいと思う。

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劇団柿喰う客『無差別』

2016-09-28 00:13:02 | 観劇三昧

観劇三昧:無差別

2016/9/27

犬殺しの一族として忌み嫌われていた兄妹が「人間」になるためにもがく話。

神と人間と獣の境界線はどこにあるのか。

物語はどこから始まりどこで終わるのか。

スケールの大きなテーマを80分ちょっとで語り倒す。

群唱とダンスは祝祭表現の必須科目。

動物を身体的な説得力をもって演じられる技術。同じ演技でも動物演技は別の免許という感じ。

葉丸あすかさんの愛らしい犬と、大村わたるさんのコミカルで禍々しいきのこの演技。

何度もかっけえかわいいかっけえかわいいとつぶやいてしまう。

劇団千年王國『狼王ロボ』は未見。悔やまれる。両方見ていたら、たぶん別の感想を持てたかもしれない。

最後は、壮大なフィクションではなく、お客さんにぽいとボールを渡してくる。

油断ならない。

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五反田団『pion』

2016-09-27 00:54:27 | 演劇を見てきた

2016/9/24

謎の獣パイロンに惚れた女が、檻の中で彼と同棲生活を始める話。

舞台上でセットと呼べるのはジャングルジムとベッドだけ。すべてのシーンをふたつの装置を使って見せる。

一見関連のない二つの装置を並べて現代アート感を出しつつ、その特性をフルに使って各シーンを表現する、応用の利きそうなアイディア。

会話の上手さは言わずもがな。

ぎょっとするタイミングでモノローグが始まったり、動物のぬいぐるみのアテレコ。

危なっかしいプランを笑いに変えつつ、自然に見えるようにしていく、演出または演技力。

人間と獣の境界線をめぐる奥深い話と言えばそれっぽいけど、パイロンのやってることは実質人間と同じなので、そういうことでもない気がする。

「女」の行動の軌道から、「作者には女性がどのように見えているのか」という視点で解釈したほうがおもしろそう。

※「pion」のアクセントは、「パイロン」と同じように読みたくなるが、実際は「アイロン」。

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青木真也『空気を読んではいけない』

2016-09-26 00:35:08 | 読書感想文

 

空気を読んではいけない (幻冬舎単行本)
クリエーター情報なし
幻冬舎

2016/9/25

格闘家の青木真也選手の人生哲学本。

自分は、彼の試合を見るために、わざわざ埼玉まで『やれんのか!』を見に行ったけど、最近はとんと格闘技観戦からご無沙汰になってしまった程度のファン。

複雑怪奇な関節技からも、平時の発言からも、今の立ち振る舞いからも、頭がよく、行動方針をはっきり決めている人なのは明らか。

ただ、試合後の発狂ぶりや唐突にプロレスに参戦するところなど、いかにも一筋縄にはいかない癖が強い人なのも確か。

友達付き合いしようとすると困難極まりない人だけど、空気を読むが立ち回りは下手な自分としては、学ぶべき対象になる人。

言っていることは、単に「オンリーワンになれ」ということなんだけど、「縁を切る」話や「刺し違える」話など、実践するまでの道のりに甘えがないところを信用したい。

あやかりたい。

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新海誠監督『君の名は。』

2016-09-25 00:13:32 | 映画を見てきた

「君の名は。」予告

2016/9/24

・見ず知らずの遠く離れた場所に住む高校生男女の人格が時々入れ替わってしまう話。

・客席がかつてないほど賑やか。若い。みんな何か食っている。

・ぼんやりした事前情報から、甘酸っぱい青春恋愛ものだと思っていたので、おっさん一人で見ても恥ずかしい気持ちになるだけなんじゃないかと心配する。

・青木真也さんの「殺してやるというオーラを纏うためには、殺されるかもしれないという恐れを持つことが必要だ。」という一文を読みながら気持ちを高める。

・オープニング。とにかく背景画に迫力がある。ため息がでるほどかっこいい。

・最初の5分で確実に観客を殺しに来ている。

・ちっちゃいモニタなんかで見たら魅力半減しそう。これは映画館でよかった。

・二人の主人公の間で起きる不思議な出来事。

・仕掛けを明らかにしていく手際がいい。

・不思議な出来事が起こっても、ふたりがそれなりに賢く、不思議なことを不思議なまま楽しんでいるので、見ていてイライラしない。

・悪い人もほとんどいない(カッターの兄ちゃんくらい)ので、気持ちよく見られる。

・登場人物たちがとにかく飲み食いしている。

・ハムエッグの朝ごはんから始まって、友達から分けてもらった昼食のサンドイッチ、パンケーキ、ケーキ、戦いに挑む前のコンビニお菓子、お茶、缶コーヒー、握り飯、高山ラーメン、口噛み酒。

・日常感だったり、仲間感だったり、戦い前の準備だったり、展開上の重要な鍵になったり、それぞれに意味がある。

・そういう意味でもポストジブリ枠。

・時間軸がズレる仕組みの話は、どうやったって矛盾は出てしまうので、寛容な精神で観ることが大事。

・入れ替わってそれなりに生活をこなしているんだから、時間軸ずれているのは気付きそうなもんだし。

・みつはは瀧君のiPhoneを見てどう思ったんだろう。

・物語は魅力的な問を作ることが、その答えよりも大事。

・答え合わせは完璧じゃなくても大丈夫。

・年齢的にはどちらかというとラーメン屋のおやじ側なので応援側に回ってしまうが、若いカップルがこれ見てどう思うんだろう。

・カップルで見に行ったら、かえって比べてしまってしんどくなるだけなんじゃないか。

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本広克行監督『幕が上がる』(2015年)

2016-09-24 00:02:54 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/9/21

・おちこぼれ演劇部が、元役者の新任教師に触発され、全国大会を目指す話。

・おちこぼれ演劇部員に、ももクロの五人ら。

・序盤の「たどたどしい演技」をしなきゃいけないシーンでも、ときどき隠し切れずに出てしまう体のキレ。

・危うい演劇シーンには、一瞬、モーニング娘。の『ピンチランナー』を思い出してハラハラするが、うまく物語の中に落とし込んでいた。

・落ちこぼれチームがよき指導者にめぐり合うことで躍進していく話は、あらゆるジャンルで定番。

・そんな鉄板の型を使う一方、大仰な演出を廃して淡々と言葉をつなげることで独自色を出している。

・舞台前の緊張感も、余計な演出がないので直接伝わってくる。

・「どこまで目指すのか」というテーマは抑制された演出だからこそクリアになる。

・自己評価の低いヒロインが、徐々に言葉を獲得していくところ。

・「なぜ演劇をするのか」を語るシーンは、理屈で考えると整理されていなくて何を言ってるのかよくわからないけど、きちんと血肉が通っているように聞こえる。

・序盤から終盤にかけて、演技が通好みな感じに上手くなっていくので、成長が地味。

・平田オリザ先生の影がチラチラ見える。

・すでに演出家特有の孤独を抱え始めている。

・妄想シーンの灰皿タワーに笑う。

・しょうがないんだろけど、あのシーンは予告で見たくない。いきなり見たほうが絶対インパクトある。

・優秀な指導者役の黒木華さん。

・一見、モデル出身かと思ってしまったが、あとで経歴を確認したらガチの舞台俳優だった。

・あの美貌でそれはずるい。

・なんの演出効果もなく、「演技」を見せて小生意気な女子高生を黙らせる様。

・エンディングで唄うのはいいけど、舞台でやっちゃうと、「あの幕」が上がったあとに急に彼女らが唄いだしたように見えてずっこける。銀河鉄道やるんじゃなかったのかよ。

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パルコ・プロデュース『マトリョーシカ』

2016-09-23 00:06:15 | DVD・VHS・動画など

 

マトリョーシカ (PARCO劇場DVD)
クリエーター情報なし
パルコ

2016/9/21

松本幸四郎と市川染五郎、松本紀保の三人芝居。

ある大御所俳優のところに、若手俳優が私的なオーディションを受けに来る話。

ほぼ『バイ・マイセルフ』のコンセプトを踏襲しているが、今回は二人とも役者の役。

マトリョーシカのように劇中劇の殻を何枚も被った結果、どこまでが演技でどこまでが素なのかがわからなくなるという趣向。

一幕目の男優二人の演技合戦が、ヒリヒリしていて、緊張感のピークだったかもしれない。

傍観者としてのお花屋さんの演技が、あからさまに演技している演技だったので、後半はどんでん返しを楽しむと言うより、確認作業になってしまった。

女性語尾の「わ」はどう演じてもかなりノイズになる。

松本幸四郎がボロボロになりながら、マクベスの冒頭を語るところが圧巻。

表面上の勝ち負けをはっきり見せつつ、なお役者として人間として勝ったのかのはどちらかなのかがわからないようになっている。

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満月動物園『ツキシカナイ』

2016-09-22 00:18:20 | 観劇三昧

観劇三昧:ツキシカナイ

2016/9/18

生まれたときからずっと死神に付きまとわれる男の出生の秘密と、その男が新しい命を授かる話。

河上由佳さんの死神が復活。

独特の語り口がアップグレードしていて、より聞き心地がよくなったような。

初演のときはどんな感じだったんだろう。

このシリーズの始まり方、落語の枕から本題に切り替わる感じに似ている。

主演の近藤ヒデシさんを中心とする俳優陣の掛け合いの巧さ、演出効果のバランスが相変わらずいい。

ちょっと油断するとうっとりしてしまう。

登場人物が、誰も彼もがいい人なので、物語の葛藤とかそういうのはいいから、みんなに幸せになってほしいと願いながら観る。

人のいい姉の嫁ぎ先が心配だが、いかにもという感じもする。

後半、観覧車という言葉が出てきたところで、展開的にはそれしかないと納得しつつも、いたたまれない気持ちになる。

子供を疫病神と重ねる世界観がこのシリーズのキモになるんだけど、そういう設定、良く思いつくもんだ。うらやむ。

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