2016/8/13
・戯曲審査をしたので見に行く。
・元審査員としての反省もこめて、普段より辛めのことも書くけど、お許しいただきたい。
・アトリエさんの『綺れい』、もう少しかっこよく語れる想像をしていた。脚本が面白いだけにもったいない。
・イチニノさんの『第2回もう帰りたい選手権』、題材の採り方には賛否あるけど、チャレンジはできていたと思う。
・前回よりもセリフがきちんと聞き取れていた。声は生きているうちに上げるもんだ。
・票が取れてなかったのは残念だけど、第三回も見たい。
・劇団820さんの『世界』は、脚本→俳優→演出のリレーが全演目を通して一番うまくいっていた。
・セリフも理屈ではなく情緒で緊張感を作れるのが強みで、演劇としての完成度は頭ひとつ抜けていた。
・父親であらねばならないという決意は、呪いにもなるという話と解釈した。怖い。
・あと、自分には今回の20分くらいがちょうどいい。
・決勝進出のTBGZさんの『6/13 no.502』は、ブログで「一読して本選に残るべき作品」と書いてしまった手前、見るほうも気が気じゃなかった。
・紹介VTRであらすじを読み上げていたのがほんとに残念で、知らない人は知らないまま観たほうが絶対楽しい。
・雲の劇団雨蛙さんの『Too Late springs!!』。脚本段階では、バスを待つ二人を同一人物として見せるのかと思っていたら、別人として見せていたので混乱。
・宮川サキさんの『円山』。こういう作品の良さを脚本段階で見抜けるようになりたい。
・ゲラゲラ笑う感じじゃないけど、身ひとつで舞台上に花見の空気を作りあげる演技力。どこの北島マヤだ。
・落語はオチが大事という意見には同意できず。落語のオチはかなりの割合で地口。
・えんさんの『影二つ。』は「総合芸術ユニット」の持ち味が出ていた。
・紹介VTRも札幌勢の中では一番良くできていた。
・わんわんズさんの『恋はいつでも、レイアップ?』。食い気味にお客さんが笑っている印象で、自分自身はなかなか面白さの波に乗れず。
・ラーメン屋さんでラーメンを頼んだのにチャーハン出された客のような観劇感。
・ゲスト審査員の南参さんの「バーカ(笑)」という「はたしてそれは評と言えるのか」という評が一番芯を食っていた。