遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ウィルソン・イップ監督『イップ・マン 序章』(2008年)

2016-12-31 00:44:47 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

『イップ・マン 序章』オリジナル・トレーラー

2016/12/30

ドニー・イェンのローグワンでの活躍が忘れられず、主演作品を見る。

第二次世界大戦期に実在した武術家・詠春拳のイップマンが、家族や街の弱者のためにチンピラや日本軍人と戦う話。

奥さんが現代的な美人。

彼女が、イップマンの拳の傷を見て、少し前に戦闘があったことを察するシーンが好き。

日本の軍人と戦うところ。思ったより、変な描写はなかった。

副官クラスのおっさんだけ鬼畜で、他はわりとちゃんとしている。

空手と功夫の描写わけも、配慮されているような気がする。

空手家たちの、感情を見せないところと、協調性がありすぎるところが、デフォルメされた日本人像としてむしろよくできている。

ゲームのキャラのように倒されていた。

隊長格の人は、あんだけかっこつけてるなら、もう少し善戦してほしかった。

イップ・マン 序章 (字幕版)
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ラッセ・ハルストレム監督『HACHI 約束の犬』(2009年)

2016-12-30 00:11:10 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

HACHI 約束の犬 (Hachi: A Dog's Tale) trailer

2016/12/29

「出会いから飼われるまで」→「成長してから飼い主の死まで」→「飼い主が死んでからも駅前で待ち続ける」で30分ずつ。

きれいな三幕構成。

舞台はアメリカ、飼い主はリチャード・ギア。ハチが秋田犬という設定だけそのまま。

無理は承知の企画だと思うけど、リチャード・ギアの存在感で強引に話を成立させている。

スキルの高い俳優にとって、こういう企画は案外やりがいがあるのかも。

「ハチ」の呼び方がやわらかい(娘婿との比較)。

秋田犬はでかい。

人間との体格差がそんなにないので、いくら賢くても、街中をリードなしでうろうろしているのは結構怖い。

現代だったら、飼い主は近所から「猛獣使い」とあだ名を付けられていたと思う。

スカンク対秋田犬というアメリカならではの対峙がよかった。

アメリカは犬小屋まででかいのかと思ったら、ただの物置だった。

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松竹
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トム・シックス監督『ムカデ人間』(2011年)

2016-12-29 00:38:49 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画『ムカデ人間』衝撃の予告編!

2016/12/28

人間の肛門に別の人間の口をくっつけて、ムカデ人間を作る話。

下品という点では、たぶん映画史に残る。

スカトロ趣味はないし、手術系のグロいやつもそんなに得意じゃないので、修行のつもりで見る。

それでも辛くって、途中何度かツイッター開いて薄めてしまう。

どう見ても本気出せば逃げ出せそうなんだけど、それでも逃げ出せない人たちが犠牲になることで、一応、犠牲者に過度な感情移入をさせないような配慮がある。

犠牲者の人選とか、設定のゆるさも同じ意図なんだと思われる。作り手も「今回はこのへんのゆるさで!」と決めているはず。

なぜか、ムカデの先頭は日本人ヤクザ。

西洋人の中に一人だけ混じっていると、ムカデ人間並みに異物感がある。

死んで肛門括約筋がゆるんでしまうシーンが最高に最悪。

たまにはこういうのを見て嗜好を広げていきたいけど、続編はしばらく見ない。

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ハンナ・フィデル監督『6年愛』(2015年)

2016-12-28 00:01:35 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/12/27

6年間つきあっていたカップルの関係が、大学卒業が近くなるころになって少しずつ変化していく話。

最初は「こんなアメリカ人の美男美女カップルになんか感情移入できるわけねーだろ。ほーら、ちょっと目を放した隙に(離してない)べたべたキスしまくってるし、プールのあるバーでパーティばっかやってんじゃん。」みたいな気持ちで見ていたが、二人の関係が微妙にズレ始めてきてからは、国籍関係ない人間関係の難しさが浮き彫りになってきて引き込まれる。

カップルの男女どちらが主導権を握るかというところ。

非を認めるより、居直ったほうが立場が強くなる感じ。

客観的な善悪の振り子は必ずどちらかがプラスでどちらかがマイナスになっていて、決してゼロの状態で安定しない感じ。

細かい。

ラストも『セッション』とは違う意味で切れ味抜群だった。

あれで終わらせて、堂々とエンドロール流せてしまうのは憧れる。

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アイヴァン・ライトマン監督『ゴーストバスターズ』(1984年)

2016-12-27 13:23:41 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

Ghostbusters (1984) - Official® Trailer [HD]

2016/12/26

科学者たちが「ゴーストバスターズ」を結成して、ニューヨークに現れたゴーストたちと戦う話。

公開時は小学生。何かで観たことはあるはずなんだけど、マシュマロマン以外はうろ覚え。

冒頭の「図書館の幽霊」から始まって、テンポよく話が進む。

ただ、主人公のベックマンが勝手すぎて、あんまり好きになれない。

お客さんの弱みに便乗して口説こうとするのが不快。

もうちょっとちゃんと調査してたら、早期解決できていたかもしれないのに。

ルームメイクの人もかわいそう。

いまでも熱狂的なファンがいる作品なんだけど、公開時はそういうことが気にならなかったんだろうか。

退屈ではないけど、確認作業のように見てしまう。

幽霊のバリエーションが豊富で楽しいけど、破壊の神は巨大化して弱体化したような印象。

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ブレンダン・マーテンズ『ゴーストヘッド ~熱狂的ファンたちの今~』(2016年)

2016-12-27 00:29:15 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/12/24

1984年の映画『ゴーストバスターズ』の熱狂的ファンたちの現在を見せるドキュメンタリー。

日本にいると想像しにくいけど、アメリカのファンの熱狂ぶりはとんでもない。

コスプレ、車両改造は当たり前。

背中一面にゴーストバスターズの刺青をしたり、おかげでアル中から回復した女性がいたり。

各州にゴーストバスターズ(のファン)の「支部」があって高度に組織化されている。

ゴーストバスターズという「チーム」のコスプレだからなのか、ファン同士のコミュニケーションが取れていて外に開かれている印象。

ただ、出演者やファンが「老若男女問わない作品」「映画館でもファンどうし助けあって、サポートしてくれる」と言えば言うほど、リメイク版が女性差別と結びついた妨害行為で炎上しているのが残念。

本作ではそのへん語られていなかったけど。

伝説的なファンの「妻とは距離を置け」という言葉が味わい深い。

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ギャレス・エドワーズ監督『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』

2016-12-26 15:47:05 | 映画を見てきた

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告 希望編

2016/12/25

・女戦士ジンを中心としたならず者集団が「デス・スターの設計図」を手に入れるため、帝国軍の基地を奇襲する話。

・スターウォーズのシリーズで覚えているのは、この前の「フォースの覚醒」だけなので、前後のつながりがまるでわからず。

・女戦士というだけで「え、主役はまたレイなの?」と勘違いしてしまう体たらく。

・事前情報で、みんな、展開はわかっているそうなんだけど、面倒なので今回も丸腰で見に行く。

・そういうの気にしてたら、今からスターウォーズなんて一生見れない。

・序盤はその横着がたたって話がよくわからず、ちょっとストレスがたまる。

・ならず者たちがチームになってから急に面白くなる。

・盲目の戦士チアムートがとてもかっこいい。白兵戦最強(個人の印象)。

・彼とコンビを組むベイズもいい。火力。一芸持ちの偏った戦士は魅力ある。

・K-2SOは、これまで観たドロイドのなかで一番好き。手長足長がかっこいい。頼りになるし。

・こんな感じで少しずつ固有名詞を覚えていきたい。

・みんなアレしたけど。

・ストームトルーパーの集団行動はいつもかわいい。

・「人生を選べなかった者たち」の決断が熱い。

・目的の設計図は、大事なものであれば、作話上なんでもいい。マクガフィン。

・シリーズの流れとしては設計図じゃないとダメなんだろうから、やっぱり自分は表面的なところだけ楽しんでいるんだと思う。

・唐突にベイダー卿が戦ってるの見るだけでも喜んじゃってるし。

・主要人物の散り際がどれもかっこいい。死んでしまうキャラそれぞれに作り手の愛情を感じる。

・話が少しずつ盛り上がっていく感じ。

・最初退屈なところから尻上がりに面白くなっていって、派手なエンディングを迎える。このペースの作品は意外と珍しいかも。

・IMAX3D。3D向けの迫力ある演出も多いものの、眼が疲れやすい自分には2Dのほうが落ち着いて観られそう。

・音楽はものすごくいい。かっこいい。

 
※これほしい。
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山田洋次監督『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)

2016-12-26 00:26:43 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

「幸福の黄色いハンカチ」予告編 2016/12/23

・網走刑務所を出所してきた男が、夕張で妻のつるした黄色いハンカチに迎えられる話。

・これほど、ネタバレへの配慮が無意味な作品も珍しい。

・つるされているに決まっている。

・それどころか、映画を見たことないのに、つるされている写真や映像は何度も見ている。

・若き高倉健、武田鉄也、桃井かおりが一台の車で夕張に向かうロードムービー。

・主要人物はこの三人だけ。

・しかし、この三人で不足などあるわけがない。

・武田鉄也の軽佻浮薄感がすごくいい。

・今ではすっかり大御所だけど、本作ではとにかく軽い、軽い。

・悪い役者であるはずはないんだけど、こんなにいい役者だったのか。

・コケ方のバリエーションも豊富。

・桃井かおりの演技が上手いんだか下手なんだか、美人のなのか美人じゃないのか、よくわからない感じ。すでに手の平の上という感じがしないでもない。

・高倉健はイメージどおりなんだけど、ちょっと人間臭いところもあってかわいい。

・夕張に入ってからもウジウジしている。

・クセ者二人に翻弄されている感じもほほえましい。

・列車に乗るのか乗らないのかで何度引っ張るんだ。

・この三人が、わかりきっている結末に向かって、ぐいぐい話を引っ張る。

・待つ側は倍賞千恵子。声が良い。今だと鈴木京香の今の雰囲気に似ている。

・乗っている自動車がアメ車っぽい。自動車にはあまり興味が無いけど、ああいう感じなら運転してみたい。wikiによると「4代目のFRファミリア」。

・似たような風景はいくらでも見たことあるんだけど、北海道の自然描写や木造家屋多めの町並みがいい。

・時代感なのか撮影技術なのか。

・40年前からこのレベル。山田洋次作品の安定感たるや。

・ロケ地に行ったら、それなりにテンションあがりそうなくらい、チャーミングな作品だった。

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター2010

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ジェイソン・ハル監督『クランプス:クリスマスの悪魔』

2016-12-25 00:13:10 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/12/24

クリスマス、良い子の元にはサンタクロース、悪い子の元にはクランプスがやってくる。

…というワクワクする設定だけど、一通り観てもどういう話だったのかよくわからず。

クランプスが人を襲うシーン。

鎖分銅的なもの振り回しているけど、犠牲者に何がヒットしたのか、映っていない。

全体的に肝心なところが映っていない。

女の裸は出てくる。必然性は無い。

サービス精神は大事だけど、作品全体が、観客が真剣に観ることを拒否しているような感じ。

主人公の刑事も、ちょっと信じられないくらい役に立たない。娘のほうが強い。

最後のどんでん返しを狙ったと思われる、クランプスとは別の悪人も、うまく機能せず。

真のサンタクロースの存在もよくわからず。

もう一回観たらわかるのかもしれないけど、それなら最初の設定だけもらって自分で話を作るほうが楽しいような気がする。

わずか83分の映画でも長いときは長い。

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デイミアン・チャゼル監督『セッション』(2014年)

2016-12-24 00:09:29 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画『セッション』予告編

2016/12/22

・音楽学校のスパルタ教師と生徒のドラマーがジャズバンドで激しく激突する話。

・こういう技術職の人が才能を開花させる話は、いつも「役者に技術(ドラム)を練習させている」のか、「もともと技術のある人(ドラマー)に演技をさせている」のか、どっちなんだろうと考え込んでしまう。

・wikiには、主演役者が1日3~4時間2ヶ月練習したっていうけど、それであんなにできるものなのか。

・そして、その役者の成長に賭けて、映画製作なんてできるものなのか。

・ともあれ、演技のレベルを超えている一芸を見せることで作品のリアリティが一段上がっている。

・序盤から、演奏シーンの上手に出来ている時と出来ていない時の違いがわからず、さっそく取り残された気持ちになる。

・そんな自分のような者でも、観ていると少しずつ音楽の力にぐいぐい引き寄せられる。

・iPhoneでなく、映画館のいい音響で観たかった。

・わずかなミスも許さない授業の雰囲気が、ジャズというより、クラシックみたい。

・演奏中に先生がイスぶん投げてきたりするけど。

・そんなひどい教師に、なぜ主人公(だけ)が対抗できたのかというところが、劇映画としてのキモ。

・「何かを持っている人」は「何かが足りない人」なんだということなんだと思う。

・人間、いいとこ取りは難しい。

・いちおう、作中でも丹念には描かれているけど、それだけでは足りない狂気じみた感覚を持っている。

・理屈を超えた狂気を持っているのが、主人公の資格だったんだと思う。

・明らかに共感できるタイプではないけど、ヒーローの素質はある。

・手の血まみれは、本人の血らしい。役者のマイルズ・テラーもどうかしている。

・お父さんとガールフレンドがかわいい。

・「衝撃のラストシーン」という煽り文句に負けないかっこよさ。衝撃というよりかっこいい。

・最後の10分を朝のアラームにしたい。

・終わり際の切れ味がとても気持ちいい。

 

 

セッション(字幕版)

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