2022/1/28
・短編作品『1、2、3』、1時間強の『異邦人の庭』、そして出演俳優によるアフタートーク。
・休憩時間もあわせて全部で2時間ちょっと。
・短編のほうは山木将一さんと櫻井保一君(面識の有無による敬称の混乱)。
・『異邦人の庭』の舞台装置ありきの話。他二作の短編も同じ装置を使っているっぽい。
・さすがに透明アクリル板しばりの作品が一度に四作品も上演される状況は珍しそう。
・山木さんの会話劇は初めて見たけど、いかにも曲者占い師という感じで、飄々とした語り口が心地よい。
・櫻井くんは踏み込むたびにあしらわれる役回り。
・最初にめちゃめちゃ怒ってるわりに、小さなスケールの話。あの状況であそこまで怒れるのすごい。
・終盤の怒りや取り繕う感じが抜けて、二人が年相応のたたずまいに変化していく様子が見どころだった。
・『異邦人の庭』は二回目。配役も同じ。飛世紗耶香さんと明逸人さん。
・初回ならではの面白さもあるけど、話の展開をあんまり気にせずに観られるのも楽しい。
・死刑の執行日をある程度自分で決められるという架空の制度が話のポイントになっている。
・どちらかというと、死刑執行を後押しするような制度なのであんまりよくないんじゃないかと、作中世界の住人になったつもりで考えてしまう。
・二回目の面会の詞葉の様子が好き。情緒があがったりさがったり、全体で「今日は体調悪い日なのかな」という感じになる。春もそれを受けて気遣う様子を見せる。
・絶えず張り詰めた時間が続く。二回目の序盤でちょこっと緩むけど、それが最初で最後。
・戯曲読むと「緩むポイントかな」と思うところもあるけど、意図的にスルーしているようにも見える。
・立ち上がるだけで、緊張感が出る場の仕掛け。
・死に対して真摯に向き合おうとしてそうなるんだと思うけど、もう少し緩めても大丈夫そうなので、都合付けば別配役バージョンも見たかった。
・今回は100mの走り方で何メートルまで進めるか試しているような見せ方。無酸素運動みたいな作品だった。
(1/26 19時の回)