人生は邂逅なり

新たな出会いを求めて

★そば打ち体験

2019年02月28日 | 料理

けさ2月28日朝、ミヤマガラス200羽以上の大きな群れが電線に止まっていました。大陸に近いここ二丈の農耕地で風待ちでしょうか、お隣の佐賀では食事場となる農耕地も広く、木々が多い県庁周辺にねぐらとして集中し、排せつ物による道路や公園の汚れもひどい惨状だそうです。そのため大型のわなや忌避剤を施す対策をしているそうです。

一昨日新たな分野への挑戦として「糸島そばの会」へ参加させていただきました。会場は糸島市可也公民館です。

会場に着き、リーダの方へ挨拶を済ませ、材料費等の参加費をお支払いします。10時からと広報誌には記載していましたが、9時半到着したにもかかわらず9時からだったらしく、すでに会員の皆さんは蕎麦打ちに一生懸命です。

10数年来のベテランさんの打ったそばはプロにも勝る出来栄えです。打ったそばは各自お家へ持って帰るそうです。

初めてのわたしは先生のそば打ちを見学します。周りに会員の皆さんも集まってきました。

小麦粉と北海道産のそば粉2:8の二八蕎麦です。これで500gの5人前となります。

工程1.水まわし工程:そば粉と小麦粉を混ぜます。

水の量は二八で粉の重さの42%~47%程度だそうです。使用するそば粉や温度や湿度の季節などにも大きく影響するそうです。

水を加える際は1回ではなく、数回に分けて行うことが大切だそうです。手でまんべんなく水が行き渡るようにします。

工程2.練り:もみほぐすように丁寧に素早く、そして優しくなじませていきます。練るのは粘りを出すためではなく、まず生地の中にある空気を抜くためだそうです。練りすぎはそばを不味くするそうで、両手を重ねて体重をかけてゆっくりと押し出すように練るのがポイントだそうです。

工程3.くくり:鉢にこすり付けたり、手のひらで上から下へこすって表面が滑らかになるようにまとめます。

全体の表面を一カ所に押し込むようにして形を整えます。

陶器を作る際に「菊練り」という工程がありますが、蕎麦でも残っている空気の粒を抜くのが目的で「菊練り」をするそうです。

工程4.丸だし:生地と麺打ち台の間に「下打ち粉」を打ち、押しつぶして平らく丸くします。

真ん中と縁が高くなるように、生地を回転させながら手のひらで中から外に向かって押し出していきます。

指南で忙しい先生はここでもう一人の先生へ交代です。全体の丸い形を崩さないように、少しづつ回転させながらのし棒で伸ばします。

工程5.角だし:丸くのした生地を四角くするのが角だしです。生地全体が四角く、厚さが均一になるようにのします。

工程6.幅だし-仕上げのし:そばの長さをつくるのが幅だしです。生地をのし棒に巻き取り転がしてのばす「巻きのし」というやり方で伸ばします。次に生地全体の厚みが均一になるように、のし棒を転がして仕上げます。

工程7.たたみ-切り:のした生地を切るためにたたみ、手で駒板をしっかり押さえ、駒板のたての板に沿って、まっすぐに包丁をおろします。まな板に包丁がついているときに包丁を少し左に倒し駒板を蕎麦一本分ずらします。この動作を繰り返し、そばを切っていきます。

細さや長さ含め、美味しそうな美しい仕上がりです。ブラボー・・・・・

先生つきっきりで「そば打ち」はじめての体験です。とてもじゃないが先生の出来栄えと比較対象とならないバラツキ蕎麦ですが、何とか仕上がりました。「水まわし」から「たたみ」までは先生がつきっきりでしたので麺自体は立派に仕上がりましたが、麺の「切り」は日頃から魚をさばいているからでしょうか、まっすぐに包丁をおろす必要があるのですが、どうしても包丁を引いて切ろうとするので均一に切ることは困難でした。

先生の打ったそばを皆さんでいただきます。今日は本格的な鴨せいろです。

綺麗なカモ肉ですが、野鳥大好きな私には複雑な思いです。

鴨にネギはつきものです。

美味しくゆでるための工夫として、大きな鍋にたっぷりの湯を沸かし、お湯の温度が下がらないように強火のまま、1人前づつ先生が茹でていきます。

ざるですくい、ボウルの氷水の中でそばの熱とぬめりを取ります。これによりそばがしまり強いコシがうまれるそうです。

すばやくザルを置いた皿に盛っていきます。

鴨肉と焼きねぎの旨味たっぷりの熱々のお汁を継いでいきます。

やはり打ち立てのそばは絶品でした。

わたしも先生の指導の下、初めて打ったそばを持って帰りました。

先生からもらったレシピをもとに「そばつゆ」の出汁と返しを作りました。

釜からあげて10分ぐらいまでが最も美味しくいただけるそうですが、自宅では準備不足で少し時間をおいたために不味くなったと思います。そういえばセブンイレブンの「蕎麦」は時間がたっているのですが、なぜおいしいのでしょう。夏場の釣りではよく食べています。

昨夜は定例の「きらら風呂の会」でした。

飲めない私ですが、地域活動の参加で脳の活性化が進むとの話もあります。これからもたくさんの邂逅を求めて積極的に活動していきたいと思います。

「春告鳥」とはウグイスの異名ですが、人とのかかわりが最も強い野鳥ツバメも私にとっては春告鳥でしょうか。二十年近くなるのでしょうかフン害にも屈せずツバメの営巣を温かく見守り続けている馴染みの店「フィシング ナカハラ」 http://www.q.turi.ne.jp/nakahara/ を昨日27日に訪れてみました。昨年の南からの戻り確、認はたしか2月25日前後だったと聞いたように思いますが、今年は「春一番」が吹いたのにまだ帰ってきていないようです。日本野鳥の会「消えゆくツバメをまもろうキャンペーン」https://www.wbsj.org/nature/research/tsubame/

そばうっは わっぜ むしかっか どひこたてば じょいないやろかい

そば打ちは 大変 難しいものです どれだけたてば 上手になるでしょう


★イチゴジャムづくり等々

2019年02月25日 | 料理

本日2月25日午前8時ごろ、自宅前の林でウグイスの初鳴を確認しました。確か一週間位前にテレビで「初鳴き情報」を流していたように思いますが、「ホーホケキョ」には程遠い鳴き声に、何の鳥かなぁと耳をそばだてると初練習中のウグイスでした。近隣の田園をうろついていたミヤマガラスの集団も大陸の方へ帰ったのでしょうか、昨日あれほど群れていたのに今朝は一匹も見当たりません。先週2月19日(火)「春一番」が来ました。この風が吹くと南からツバメがやってきます。いつも2月下旬ごろ顔を見せるツバメですが、毎年40もの巣で子育てするさまを温かく見守っている、馴染みの釣具屋「フィシング ナカハラ」にも、今日現在まだ姿を確認していないようです。これまでの観察から帰ってくるのは近日中でしょう。本格的に春がやってきます。写真は1月の「チャ・チャ・チャ」と地鳴きの近所のウグイスです。

ここ一週間は娘の帰国もあり慌ただしい一週間でしたが、娘ならではの物心(ぶっしん)の優しさに触れ愚妻共々に幸せの一週間でした。本日また異国の地へ帰っていきます。

近所に庄島農園というイチゴ農家さんがあります。ここのイチゴは2012年12月に品種登録された品種「レディア」をここだけで栽培しています。味をつたない言葉で表現すると、イチゴの甘みと程よい酸味、美しい色合いと形が整ったイチゴです。孫用にと買い求めに行ったところ、ジャム加工用を販売していたので躊躇なく買い求めました。

レシピは昨年から幾度となく作ってきたジャムですが、ブックマーク登録のレシピを再度確認しながら手順よく進んでいきます。

アクを取りながら煮込んでいくときれいな色のジャムが出来上がりです。

今年3回目の高菜漬けです。6Kg450円の高菜を買い求め、葉は1枚づつ洗って塩分3-5%で漬け込みました。今回は「高菜漬けの素」というものを入れてみましたが、結果古漬けするのではないので必要なかったようです。なかなか古漬けには挑戦しづらい困難さを感じます。

ダイニングの椅子が破損しました。わたしの日曜大工の師匠中園さんの家へやってきました。庭のミモザが満開です。

背もたれのところの材料に木の節があったようで、そこから破損してしまいました。

木材の硬さで難航しましたが、工程1時間ほどで完成です。あとは少し磨いて塗料を塗るだけです。

この晴天で越冬したムラサキシジミがハエと一緒に日光浴しています。

このムラサキシジミの紫のシジミチョウは十数種存在しています。蝶に関してもまだまだ素人なのですが、いろんなことの知識を増やそうとポケットじてん図鑑もいつしか増えてしまいました。

明日は初めての「糸島そばの会」へ参加して、蕎麦打ちの勉強を始めます。また、来月から「糸島植物友の会」という山野草の会に体験入会して野草の団子汁づくりをします。第2の人生もなかなか忙しい時の流れとなり、たくさんの方との邂逅が加速していきます。

めにひっ もしとかこっじゅ みひっけちよっどん いっがきれんごっ せんならねぇ

毎日 楽しいことを 探していますが 息切れしないように しなければ


★大漁のウキ流し釣り

2019年02月20日 | 釣り

昨日2月19日(火)19時58分福岡管区気象台は九州北部・山口地方で春一番が吹いたと発表しました。この春先に吹く強い南風のことを「春一番」といい、いまでは気象用語となっていますが、1859年(安政6)に春一番により長崎県壱岐の漁師が大勢遭難しました。民俗学者の宮本常一さんが研究のため郷ノ浦町を訪れて、この「春一番」をいう語を壱岐で用いられている語として1959年に『俳句歳時記』で紹介しました。これをきっかけに、新聞などで使われるようになり、一般に広まったとされます。写真は昨年娘と愚妻の実家の墓参りのさい、むぎ焼酎発祥の玄海酒造さんで・・・・

2月18日月曜日、久々の遊漁船でのウキ流し釣りに誘われて行ってきました。誘いの話は1月の下旬、この時期ほぼ毎日のように海が荒れ出港できる日は珍しい季節です。当初から全く期待していなかったのですが、釣りの日が近づいてくるにしたがって海の好天が現実となり、これ以上とないベタナギとなりました。

7時いつもの釣り友達藤井さんの隣の船、さわやかな挨拶を交わしてくれる福田船長操る遊漁船「大耕丸」で出港です。今日の釣友は山添先輩と伊万里から参加の小野原君、旧知の気の合う仲間です。写真はこの頃、腰の痛みが・・・・の山添先輩です。

この釣り日和ですが、他の船はほとんどがマイボート組サラリーマンのため係留の状態です。なお、この大入港自体には漁協組合はなく(近所の深江漁港の管轄とか・・・・)、もちろん漁師もいないマイボートと遊漁船数隻の漁港です。

日の出時刻朝7時に出港です。今日も大入の波止にはエギンガーの人たちが4-5人遊んでいます。

上空にもほとんど風がないのか、2機の飛行機雲がまっすぐに伸びていきます。

壱岐(郷ノ浦)07:00発博多港のフェリーと今日も遭遇です。

船は一時間ほどで長崎県壱岐市の名島の沖にやってきました。魚探で魚を確認してから錨を下ろし釣り開始です。

いきなり30Cmクラスのクロが三連荘で釣れました。

山添先輩と小野原君の竿も小気味よい曲がりで楽しそうです。

イサキも混じりだしました。

小野原君には大型の魚か・・・・・

あがってきたのは40Cmあろうかの、イサキのビッグサイズ2匹です。

わたしにも50Cmオーパで2Kg近い美しい桜ダイが釣れました。

山添先輩には40Cmオーバーのクロ(メジナ)が釣れます。

二人も温暖で快適な釣りとおまけに大漁に大満足です。

わたしのigloo(イグルー)マリーンウルトラ72もほぼ満杯となりました。

ただ150mほど沖合からの魚信のため、電動とはいえ巻取りに時間がかかります。

午後2時、魚もほぼ満杯状態ですが、なかなかやめようとしない欲張りの私がいます。

お人好しの船長福田さんも、潮の流れもゆっくりとなり食いの悪くなった状況でも、なかなかやめようと言わない私に苦笑いです。

真鯛も追加して、もう入らなくなった満杯のクーラに、もうやめましょうか・・・・

爆釣ポイントだった水底から錨を上げます。

山添先輩も電動リールのトラブルがあったものの、順調な釣果に満足して、あとかたずけの真っ最中です。

大満足な釣りとなった小野原君です。釣り具はもちろんシマノの製品も使っていますが、竿とリールとウェアはダイワです。もっとシマノ製品使ってね。

今日の夜から天気は崩れるとの予報です。

ホームの大入港に着きました。

一日座りっぱなしでしたが、腰の痛みは何とか乗り越えた山添先輩です。

ここ大入港には海の浄化には不可欠で今や貴重な海藻「アマモ」が群生しています。このアマモは地下茎を噛むとほのかに甘いことに由来するそうですが、私の故郷鹿児島が南限と言われています。田舎でこの海藻の周りには鹿児島では、「トッビナ」と呼ばれている「マガキガイ」がよく取れました。味は濃厚で程良い甘みもあるこの貝は、身の先に赤茶色の刀みたいなものを持っていて、それを元気にブンブン振り回して移動します。この特徴ある動きから飛ぶミナ(巻貝のことを鹿児島弁ではミナ)を「トッビナ」とか他所では「チャンバラ貝」と呼ばれているそうです。

ひさしぶりの大漁で大満足な釣りとなりました。ただ身近な私の周りでお魚が届かなかった皆さんお許しください。宵越しの魚は持たないといっている私ですが、明日19日は娘の帰郷と誕生会で総勢12名の家族が集まります。

本日、愛犬との散歩で「天使のはしご」をバックに鳥追いカイトです。

わっぜかつれたよお じやっどん まだまだほしっかち よっだまいな おいやっど

たくさん釣れた魚 なのに まだまだほしがるとは よくばりな わたしです。


★糸島のカキ小屋

2019年02月12日 | グルメ

糸島では毎年冬になると港ごとに30軒近くのカキ小屋がオープンし、たくさんの人で賑わいます。糸島のカキはそれぞれの港の沖で養殖していて、ほとんどが自分のカキ棚で育てています。無菌地下海水で洗浄し貯蔵したカキもあり、新鮮・安全なことと、身が大きくリーズナブルなお値段が特徴です。さらに、ご飯や飲み物などは持ち込み可能の店も多くあります。写真は「糸島観光協会ホームページ」 http://www.itoshima-kanko.net/cat/糸島のカキ小屋/ より

前原駅に気の合う旧来の仲間を迎えにいき、持ち込みの ビール、お酒、ウィンナー、シイタケ、焼きおにぎりなどを買って、糸島市二丈福吉港の牡蠣小屋「かきのますだ」に向かいます。糸島のカキ小屋に来る遠来からの友人たちには昔よりこのお店を進めています。牡蠣小屋「かきのますだ」のHPよりhttps://kakinomasuda.com/

入り口でカキ4Kとホタテ5つを買いました。平日の午後3時過ぎということもあり、お店は数組のお客様です。久しぶりの再会に話がはずみます。

まずはホタテや、持ち込みを了承してもらったわたし手作りのキビナゴの干し物などを焼いていきます。

昨年はわたしの同窓会などで忙しさから中止となっていますが、毎年山でのキャンプを楽しんでいる仲間です。今年は再開をと・・・・宮崎でのキャンプに話がはずみます。

日本磁器発祥の地であり、400年の歴史と伝統が今に息づく佐賀県有田町から参加の舘やんには、9月開催予定の同窓会での「ありたさんぽ」の案内役をお願いしています。舘やん自体も舘林という姓のとおり、ご先祖は磁器にかかわった仕事をしていたようです。

カキ焼きは自家焙煎のコーヒーを、飲めない舘やんと私のために持ってきてくれた鶴ちゃんです。一番の若さの為か「焼き人」を自らひきうけてくれました。

天然の味付けがされていますが、レモンとポン酢を振りかけられてさらにおいしくなります。

カキはもちろん持ち込みのお酒とビールに、楽しい会話も相まって、あっという間に時は流れていきます。

糸島のカキ小屋も3月までです。持ち込みの食材含めて一人3,000円程度と、リーズナブルな値段です。ぜひ一度おいでください。

さらに2Kのカキ追加と干し物など追加して満足してカキ小屋を後にします。わたしの自宅は車で数分のところですが、皆さんは電車で帰っていきます。わたしの自宅でゆっくりしていってもらいたかったのですが、愚妻のインフル発症でごめんなさい・・・・今度は宮崎キャンプで楽しみましょう。

かっのやっかたを まっごと ぱんぱんち がらるっごっ からが とんでくっど

カキの焼き方を 間違うと ぱんぱんと 怒ったように 殻が 飛んできます


★2009年1月近隣の鳥たち -田園の鳥たち-

2019年02月07日 | 野鳥

散歩道の二丈の田園を紹介します。作物はもちろんですが、鳥や蝶、野の草、川の魚などで季節を感じることができます。

たまに見る光景かもしれませんが1月17日「天使のはしご」を見ました。光の道が、雲の上から地上に降りてきて、天井へのルートができたように見えることから、そう呼ばれていますが、それ以外にも「ヤコブのはしご」「天使の階段」「薄明光線」とも呼ばれているそうです。

2019年1月に散歩ルートの田園で出逢った鳥たちを紹介します。まずアオサギこの鳥は日本で繁殖するサギの仲間としては最大です。「グワッ」というしわがれた大きな声で鳴き、とても人なっこい部分があります。糸島芥屋の港に住んでいるアオサギは漁師より手渡しで餌をもらいます。

カワラヒワです。いつも集団で行動していて忙しい鳥たちです。尾っぽは魚の尾みたいです。

このクロツラヘラサギは東アジアにのみ生息する世界的な絶滅危惧種です。野鳥の会でも「クロツラヘラサギ調査研究プロジェクト」で国際的な保全を図るための調査研究を行っています。しかし、探鳥会場の今津干潟では一般的に観察できます。主餌場の今津干潟近郊に出没するようです。ここ二丈迄はサギの飛翔で20-30分程度の近場です。ダイサギと一緒にいるので安心して餌探ししています。

1月9日、同じ日に別なクロツラヘラサギも観察しました。

コサギです。最も普通に見られるサギのため、「シラサギ」といえばこのサギのことでしょうか。これ以降の写真の中の鳥の拡大写真は「日本野鳥の会」バードファンより https://www.birdfan.ne 掲載しています。

今年はヒヨドリやメジロ・ツグミなどの小鳥が異常に少ない年で、ツグミにはまだ会えていません。スズメは今年よく見ます。近くの精米所に集まっているスズメたちです。

我が家のバードフィーダ(餌台)にもたくさんやってきています。

セキレイの種類はおおきく3種で、川の上流部にキセキレイ、中流部にセグロセキレイ、下流部にハクセキレイとおおまかに棲み分けています。いつも尾っぽを上下に動かしているので、石たたき・庭たたきなどの異名を持っています。ここ糸島二丈の田園では1月にすべてのセキレイを観察できました。まずは渓流釣りで友達だったキセキレイです。

セグロセキレイは、この仲間では唯一の全国に生息する日本固有の留鳥です。そのせいなのか3種の中では一番警戒心の強い鳥のように思えます。

この地域でも数の多い部類のハクセキレイです。

農家の方がトラクターで耕した田んぼには、土の中の虫を狙ってサギ類と一緒にたくさんのが集まってきます。トラクターの手前には判別しづらいのですが、4-5羽のハクセキレイです。この鳥たちは普段は単独かペアでの行動していますが、耕す田んぼには二十羽以上の集団で虫などを求めて飛び回っています。

仲のいいダイサギとアオサギです。二羽でいるのを何回か観察しています。一緒にいることで安心するのでしょうか。至近距離でシヤッター押しましたが、アオサギが警戒の声を発していますが、この後2羽とも飛び去ってしまいました。

飛び去ったダイサギがうまいことにフレームに収まってくれました。水鳥は鶴やカモのように長い首を伸ばして飛びますが、サギは頭や首に対して体が小さく、首を伸ばして飛ぶと重心が前に偏ってしまうため、首を折り畳んで飛びます。ピーンと伸びた足は可愛いですね・・・・

1月7日田んぼの貴婦人「タゲリ」じゃないかと思う鳥に遭遇しました。「ミャーッミャーッ」と鳴いたようで、背中の金属光沢のクロと、お腹の白からそう思うのですが、鳥に関しても若輩者です。先輩諸氏は飛び方でも特定できるのですが・・・・

今では準絶滅危惧種の鳥ですが、昔はハス田が広がっていて、たくさんのタシギが冬やってきたそうです。いまでは唯一散歩ではこの場所で出会える鳥のため、毎回楽しみな大好きな鳥です。いつもは独りぼっちが多いのですが、今日は3羽がエサ取りに夢中です。

田んぼの中のハクセキレイたちが、警戒の甲高い声「チッチッチッ」を発しています。すぐに上空を見上げると鷹が悠然と舞っています。これまでハヤブサやミサゴなども確認していますが、尻尾と前回の探鳥会からチョウゲンボウでしょうか。鷹類には違いなのですが、これまた素人目で判別に苦しみます。

ここにはトンビも数多く住んでいます。カラスとの空中戦は日常茶飯事です。

ここでよく観察できるカラスの仲間はハシブトガラス、ハシボソガラス、冬鳥のミヤマガラスですが、12月初旬あれほどたくさんいたミヤマガラスはどっかに行ってしまいました。写真はハシボソガラスです。

麦の穂が伸びたころには大合唱のヒバリです。麦を栽培しているからでしょうか、ヒバリもたくさんここには住んでいます。春になると上空からきれいな声でいたるところから囀るヒバリの合唱に感動します。

アオサギと一緒にいたので、いつものダイサギくんと思っていると川の中から田んぼに降り立つとなんと・・・・ヘラサギでした。クロツラヘラサギとともに希少なトキ科の鳥です。大人は嘴が黒いのですが、この個体は嘴が橙色で若鳥です。

ツグミを今年全く見ていないことを話ししましたが、先ほど2月7日17時40分ごろいつもの「きららの湯」の露天風呂から、70羽ものツグミの大群が電線に止まっているのに遭遇しました。彼らはシベリア東部からカムチャッカにかけての地域で繁殖し、秋から冬になると冬鳥として全国に飛来します。普段は鳴き声がしないことから「口をつぐんでいる=ツグミ」となったと言われていますが、「ジジッジジッ」と鳴きあって越冬に帰ってこられたことを喜んでいるのでしょう。また遠い国に住んでいる娘が今東京に着いたと連絡がありました。いまから消息が心配だった彼らと、久しぶりの娘との再会に華やぐ心です。

とおかとこいの つんたかとこいから ぬっかとこいへ やっとかっと かえってきもした チッカ

遠いところの 冷たいところから 暖かなところへ どうにかこうにか 帰ってきました ツグミ

※ツグミのことを鹿児島ではチッカ・チックヮ・ツクイ・ツクシ・ツグジ・ツクシイ・ツクンと呼ぶそうですが、私自身この呼び方は知りませんでした。


★2009年1月近隣の鳥たち -山野の鳥たち-

2019年02月05日 | 野鳥

昨夜は放射冷却でしょうか急激に冷たい空気となりました。今朝も晴天でサンサンと太陽が降り注ぎ、暖かさに包まれています。我が家のシンボルツリーの「なんじゃもんじゃ(アメリカひとつばだこ)」の下の小さな地面でも、多種多様な球根草花がここ数日の温かさで新芽が大きくなってきました。

クロッカスの花が昨日咲きました。ここの小さな世界に、ミニチュア水仙でテターテート、チューリップが各色10球ほど、たくさんの小さな芽のリナリア、アッツザクラなどの住人がいます。

わが家のクリスマスローズたちも可愛い花が咲きだしました。この二鉢は我が家にとっては変わり種のクリスマスローズです。左は純白の八重咲で、右は左下の花でイエローにピンクの花弁が可愛い花です。一昨日の春の嵐で壊れたバードフィーダー(餌台)も家庭木工の師匠中園さんがすぐに修理してくれました。

今年の冬はびっくりするほど小鳥が少ない冬となっているように思えます。この近所のクロガネモチの街路樹には、いつもならヒヨドリの喧騒で騒々しいのですが・・・・

修理を終えたバードフィーダーには、昨年はシロハラ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、餌台ではなく近くのヒトツバの藪の中には、シジュウカラとウグイスも観察しています。ところが今年はスズメしか観察していません。Facebookの「野鳥大好き倶楽部」の中でもその声が上がっています。過去何十年も観察したわけでもなく、こういう年もあるのかもしれませんが、少なくなった小鳥たちを大変心配しています。

前置きがだいぶ長くなりましたが、散歩ルートの鳥たちを紹介します。まずは人なっこいジョウビタキのメスです。昨年の10月末にはオス2羽が自宅の前で縄張り争いをしていました。左下はオスです。これ以降の写真の中の鳥の拡大写真は「日本野鳥の会」バードファンより https://www.birdfan.ne 掲載しています。

小さいころからとても身近だった愛くるしいメジロです。

烈しく動き回っていて、やっとフレームに収まってくれました。今は地鳴き「ヂャッヂャッ」のウグイスです。

いつもは顔を見せてくれるヒヨドリですが、今年は数も少なく山のクロガネモチの木の奥で数匹鳴いています。

「ツーピーツーピー」との鳴き声が可愛らしいシジュウカラは、野山を代表する小鳥です。 白いお腹の模様は、まるでネクタイを締めているようにもみえるダンディなシジュウカラです。

よっぽど木の洞が気になるのかさかんに出入りしています。ひょっとすると巣作りの準備をしているかもしれません。静かに見守ることにしましょう。

正月の初もうで地元の「十六天神社(じろくてんじんじゃ)」の初詣ででヤマガラに出逢いました。「スィー、スィー、ビービー」と飛び回って餌探しに夢中でした。

モズは嘴の先は鍵のように曲り鋭くとがって、小型ながらタカそっくりです。たたずまいの姿には威厳があります。

家の前の小高い森にはフクロウが住んでいます。いつもは「ゴロスケ、ホーホー」と鳴きますが、「ギャ」と雌の声もたまに聞こえてきます。

その他には、スタジィ(鹿児島ではコジ)の根元をゴソゴソと餌探しのアオジと思われる鳥や、アリスイではないかという鳥を観察しています。このほかにも様々な鳥の声で名前を認識できませんが、。まだまだ素人の域を脱せない門弟です。先ほど愚妻のインフルが発覚しました。明日は旧友たちと我が家で牡蠣焼の予定でしたが、糸島福吉の「かきのますだ」牡蠣小屋へ変更となりました。写真は「糸島観光協会ホームページ」 http://www.itoshima-kanko.net/cat/糸島のカキ小屋/ より

むかい ちゅうがっのころ はなしといけ やんもっじゅ もって やまんおっまで いっごった あんひ キョッ、キョッと鳴っといが めんまえおった そんあと わっぜちかか とこいで カッカ、カカカカ と きぃつつっ アカゲラやった びんたっ あかかいろが いまでん わすれられんど

昔 中学生のころ メジロ獲りに トリモチを 持って 山の奥まで 行っていました ある日のこと「キョッ、キョッ」となく鳥が 目の前にいました その後 すごい近い ところで 「カッカ、カカカカ」(ドラミング)と 木をつつく アカゲラでした 頭の 赤色が いまでも 忘れられません。


★2009年1月近隣の鳥たち -防鳥について-

2019年02月04日 | 野鳥

昨日は春一番かと思われるような暖かな風が吹き荒れ、予定の探鳥会へは欠席しました。

この風で我が家設置のバードフィーダー(餌台)が風で倒され壊れてしまいました。今日は家庭木工の師匠の友人中園さんへ修理をお願いに行きます。昨年末に定年退職して私と同じ年金生活者となりました。今後は彼の作るバードフィーダーを販売しようと画策しています。

今日は立春で晴れ渡り、農家は朝早くから名産のブロッコリーの収穫に大忙しです。

今年は暖冬で、いつになく小鳥たちが少ないことを心配しています。1月愛犬との散歩で出逢った鳥たちを中心に近隣で活動している鳥たちを紹介します。散歩の服装は通常と極寒時の服装です。カメラと双眼鏡を首にかけているのですこし姿勢が悪いですね・・・・

わたしにとっては大好きな鳥ですが、ここ二丈の田園の農家の皆さんには招かざる客で鳥害もひどいものがあります。野鳥の会の会報誌では、各地のハス田の防鳥網による野鳥への被害がシリーズで報告され、共存の在り方について模索しています。

お陰さまで二丈では鳥を死に追いやるような対策はありませんがいくつか紹介します。まずは防鳥網ですが、作物を寒さから守ることがメインのように思いますが、鳥の侵入を防いで作物を守ります。見ていると準備や収穫・後片付けと大変手間がかかるようです。

つづいてオーソドックスなカラスの死体をまねた黒いビニールです。擬似させて小鳥を近づけないことと、パタパタと音を立てて鳥を近づけないという効果があるようです。最近は少なくなりましたが、カラスの死体そのものをぶら下げているのも見かけます。これは仲間の死体を見て危険を察知してカラスを防ぐというものですが・・・・ネットによると死体による危険察知は、賢いカラスへの効果は皆無との声もありますが・・・・

「防鳥糸」は人の目に触れられるように黄色で染色しています。小型の鳥にはあまり効果がないようで、主にカラスとカモ類からの対策です。ここではペットボトルの音も効果音として工夫しています。実際、風で糸が鳴り、その音が竹を通じてペットボトルで、ブーーンと増幅して鳥を追います。

これは夜間のカモからコマツナを守るLEDフラッシュライトです。海にも近いこの付近は、夜の闇に紛れて作物を食い荒らすカモの被害も多く、大げさになりますが・・・・夜になるとこの点滅LEDライトとカモの声ガァガァと交差して夜の天文館(鹿児島)のようです。

農道を走っていて、大型の鳥が羽ばたいたのでびっくりして停車しました。動きからここにたくさん住んでいるトンビではなく、鷹だと思いましたが・・・・なんと風に舞っている凧でした。この鳥追いカイト鷹(ポール竿付)は約3,000円程度で販売されているようですが、風が吹くと凧の要領で鷹が不規則な動きで飛び回り害鳥を追い払います。

その他の爆音器などの防鳥機器や、鳥用忌避剤としての農薬も存在しているようですが、二丈の農家の方たちは害虫を退治してくれる鳥もあることからとても寛大なように思えます。

むいなか といも おっなか ここたいの といは しあわせ やっかもしれん

可哀そうな 鳥も いる中 ここらあたりの 鳥は 幸せ かもしれない。