人生は邂逅なり

新たな出会いを求めて

★鹿児島からイカ釣りの来遊者

2019年07月31日 | 釣り

毎日の猛暑ですが、「お天道様に一日1回は体をさらさないと。」と、午前か午後2-3時間程度の軽い作業で汗を流している毎日ですが、昨年に引き続き鹿児島から高校の同窓生二人が、暑中見舞いも兼ね我が家へやってきてくれました。「男の料理教室」で切った左手中指も完治し、今夜は一緒に旬のヤリイカ(ケンサキのことで福岡では総称してヤリイカと呼びます。)釣りです。

午後5時30分いつもの英ちゃんの船「三翔丸」での出港です。6月末は大爆釣のヤリイカでしたが、昨夜は少し喰いも収まり50-70匹程度だったそうです。二人には午前中の雨模様から「今日は大爆釣の予感」と吹聴しています。

船は昨夜の漁場の壱岐沖を目指して西進です。

呼子(よぶこ)沖の島々や壱岐の遠景をたのしんでいます。

漁場につきシーアンカー(水の抵抗を利用して船首を風に立てた状態で船の流れるスピードを緩やかにする)を用意します。

落日の時間に期待一杯で釣り開始です。

昨夜は餌巻きのスッテに食いがよかったようなので、二人には一番下に巻きスッテをつけ、昼飯のとき「ふくふくの里」で買ってきたアジゴを取り付けます。

小魚ライトに照らされて悠々と泳ぐエチゼンクラゲ?です。

いつもなら集魚ライトを入れる前に底の方で大型のイカが当たるのですが、釣り始めて90分、この船の友達7人ともあたりすら捉えることができません。午後8時を少し回ったころ、この船の第一号のヤリイカが憲良のスッテ(イカ釣り用の擬餌針)に抱きついてあがってきました。

「昨夜も午後9時前後から本格的に釣れだした。」と英ちゃん。船上がやっと賑わいだしました。わたしにとてつもない当たりであがってきたのは珍魚ソデイカの子供です。このソデイカは成体で最大胴長約100cm、体重は30kgにまで成長します。しかし大型にもかかわらず、たった1年の寿命です。イカはダイオウイカの寿命5年以外ほとんど1年の短命なのです。壱岐金城瀬の磯釣りの際、青い海に真っ赤なイカ2匹が絡み合って泳いでいる姿を見ましたが、糸島の海岸(福岡の各海岸)では11月頃から2月北西の風が強くなる頃、産卵の終えたソデイカが海岸に打ち上げられ、それを拾いに人が集まってきます。わたしが磯で見たのもそうですが、目にするのはほとんど成体です。この幼体のソデイカは大変珍しいのです。イカ身は少々硬く大味だそうですが、この幼体はどんな味がするやら・・・・帰って刺身で食べました。身は柔らかかったのですが、ヤリイカと一緒に皿盛したためもあるでしょうが、ヤリイカの甘味には勝てなかったようです。

今日もたくさんの船が漁に出ています。この漁火は直接イカを寄せる明かりではありません。イカの餌となる小魚を寄せ、それに集まるイカを釣るのです。今日の小魚はサバ子とイワシ子だったようです。なお漁火に、ウミヘビやアナゴの長物類、トビウオやカニにタコ、タイにシイラやシュモクザメ、サバフグやトラフグなど集まってきて、漁火の周りは魚たちの厳しい食物連鎖の世界があります。

正喜も憲良も鹿児島にはマイボートを持っていて、日頃から魚釣りに行っていますが、夜イカ釣り初めての正喜は、最初イカのツンツンの当たりについ竿を立てて合わせを入れます。抱き着いたスッテに合わせを入れられ、無情にも足だけがと釣りあがってきます。

会社では先輩、釣りでは弟子の田中さんにもポツポツとイカが釣れてきています。

クーラの中も賑やかになってきました。もうひとつのクーラには自製のたれにまみれた小型のイカが「シューシュー」と泣き叫んでいます。大事に頂きますから・・・・

憲良はエンジンの煙と臭いに苦戦しています。

正喜はコツコツと数を伸ばしています。

田中さんもスッテの色を変えたり色々と工夫しながら楽しんでいます。

こちらは「きらら風呂の会」の仲間の柴田さん。柴田さんもエンジンの煙と臭いに悩まされ、釣り場をあちこち釣り変えていっています。田中さんと一緒にやってきた小松さん夫婦は奥様の方が釣果を伸ばしているようです。

弱らないうちにクーラに入れればいいのに、バケツの中に放り込まれたイカに哀れさを感じてしまいます。「柴田さん~イカをクーラに入れてやって・・・・」

今日も欲張りな私は2本仕立てですが、前回みたいに4-5匹連なって上がってくるわけでもなく、余裕の竿捌きで数を伸ばしていきます。

ついに憲良はダウン寸前となり・・・・

横になり・・・・

外気に体温を奪われ寒くなり合羽を着ます。

正喜は鹿児島から着いた日なのに、すこぶる元気に釣りを楽しんでいます。

船首の方の4名も黙々と頑張っているようです。

午前1時さすがの正喜もお疲れ気味です。そろそろ納竿とします。前回と違い本日は大漁とまではいませんでしたが、私で沖漬けのイカを含め前回の半分にも満たなかったのですが、まずまずの釣果となりました。

港について荷物を積み込みます。

英ちゃん今回も楽しい釣りのサポートありがとうございました。また来月にお世話になります。

正喜と憲良は、わが家で朝の仮眠を済ませ、豚骨ラーメンが生まれた福岡でラーメンなしで帰ることはないと、近くの一蘭の本社工場にやってきました。

期待した釣果とはなりませんでしたが、ラーメンを食べ二人は鹿児島に帰っていきました。たぶん来年はイカ釣りの遊びには来ないかな・・・・

もして よおついやったち ゆうちくれたどん あんまいつれんで かっにせっくれ またけ

楽しい 魚釣りだったと 言ってくれましたが あまり釣れないで 許してください また来てください


★河上御大との昼イカ釣り

2019年07月06日 | 釣り

昨日7月5日午後5時いつものようにラドン温泉「きららの湯」へ向かいます。この時間帯からいつもの風呂の会メンバーが誰彼となく居て、雑多な話に盛り上がります。本日も幾人かのメンバーの笑い声がサウナ室から聞こえてきます。その中には昨年12月をもって退職し、畑仕事や木工細工にと忙しい毎日を送っている日曜大工の師匠中園さんがいました。なにやら初めて栽培したズッキーニがたくさん実っているとのことでお風呂の帰りにいただいて帰ることとしました。

沢山採ってもいいよと言われますが、なにせほとんど口にしないズッキーニです。2本だけもらって帰ります。レシピはネットで検索すれば早いのですが、私には26名の同窓生のライングループが存在しています。早速「美味して食べ方は・・・・」、定番と思われるサラダや、豚バラ肉とオイスター炒め、はたまた天ぷら、オリーブオイル焼きのチーズをのせ、めったなことでは耳にしないラタトゥイユ(フランス南部プロヴァンス地方、ニースの郷土料理で夏野菜の煮込み)、パスタ料理とたくさんのアイディアをいただきました。ラタトゥイユへの挑戦も面白いかもしれませんが、レシピを聴いたのはいいが、本日7月6日は糸島地区の退職者の集まりがあります。したがって愚妻の担当となりますが、我が家は「豚バラ肉の味噌炒め」ここらに落ち着くのかな・・・・

7月3日の夜突然に「明日の4日釣りに行くよ」との電話が風呂の会の御大河上さんから入ります。予定していた雑用を繰り上げ、御大二人分の仕掛けや道具を準備します。まだ暗い4時出港でお昼前の10時には納竿の予定だそうです。

予定通り4時出港です。本日の船は地元で日曜大工の師匠中園さんと同級生のサカイさんの船です。

明かりのマンションに住んでいる池田さんはまだ夢の中でしょう。

佐賀県呼子沖の小川島にやってきました。

隣の船は、サカイさんの知り合いの船だそうですが、あちらもあたりが遠いそうです。

御大河上さんが何やら重そうですが、イカ釣りの初心者で自信なさそうに揚がってきたのはヤリイカ(ケンサキイカ)でした。

釣り始めて2時間ほどでしょうか。まだ4杯・・・・先般の夜釣りのイカ釣りの喧騒とは程遠い、静かで穏やかな釣りです。ウトウト・・・・とつい自分の名前を呼んでいます。

船長サカイさんも釣ってもらおうと必死でポイントを変更していきますが、なぜか本日はあたりが遠いイカ釣りとなりました。近くにいた知り合いの船は、玄海原発排水溝の暖かな海水による魚を求めて移動したようです。が、全く釣れていないとのことです。しかしながら風評被害につながることかもしれませんが、すみません私はそこでは魚釣りたくありません。

9時すぎ、まだ8杯

ともだちがパラシュートサイズのヤリイカが釣れたという内湾へ入り込みます。磯釣り師匠との思い出がある屋形瀬と平瀬の横をすり抜けていきます。

10時を過ぎ納竿となりました。本日のもう一人の同行者瀬戸さんも少々疲れ気味となっています。

先般の大漁もあったので小さなイカ2杯だけをもらって帰り、昼に刺身とゲソは塩焼きでいただきました。

つってから いっとっしかたっちょらん いかやったで こりゃ わっぜうんまかったど

釣ってから 少ししかたっていない イカですから これは 実に美味かった。


★ヤリイカ(ケンサキイカ)2019年度の初釣り

2019年07月01日 | 釣り

先月27日「きららラドン温泉」の年に一度の設備のメンテナンスも無事に終わり、定例の風呂の会も、登山の計画などで大いに盛り上がりました。

セカンドライフを無為自然(自然にあるがまま)に生きる無欲の中島さんと、ハンドルキーパー(お酒を飲まない運転者)のわたしは、日曜大工の師匠中園さんの隠れ家へ寄り道です。先般波多江さんの炭小屋から持ち帰った木酢液を少し譲ったのですが、この効能(虫除け、猫対策、土壌改善など)を短期間で体験して、すっかりとりことなり庭先の100坪の野菜たちも生き生きとしています。譲ってもらうべく私が近々波多江さん宅へ出かけてきましょうか。

英ちゃんの船での遊漁は、ここ3回ほど連続で荒天での中止が続きましたが、本日はこれとないタイミングのイカ釣りとなりました。経験からぽつぽつと雨粒が落ちては来ているものの、どんよりとした天気で海が凪いだ夜は、これまでのイカ釣りでは期待通りの釣果です。本日も田舎の先輩大作兄ぃに迎えに来てもらい出港地の芥屋の港へ向かいます。

志摩半島を一望できる名峰の立石山の下に芥屋の港はあります。本日はこの「三祥丸」は昼間のイサキ釣りへは行ってないようです。

9月に鹿児島の高校時代の同窓会を福岡で開催しますが、港横の「磯の屋」さんはその会場となるところです。なお、現在の同窓会参加希望者は22名で、各地から駆けつけてきます。

わたしのグループは、大作兄ぃと「きらら風呂の会」の御大坂本さんです。残りの方は福岡市内からの参加ですが、そのリーダ山田さんは偶然にも大作兄ぃの釣り仲間だったようです。これでほかの4名の方とも打ち解けて和やかな雰囲気となりました。

玄界島沖で小呂島と相島が見えるポイントに到着しました。シーアンカー(水中にパラシュートを投入して海水の抵抗を受けて錨のような役をさせる)を入れて釣り開始です。前の方のイカメタル ( 鉛スッテ ) のタックルに良い型のヤリイカ(ケンサキイカ)がどうやら一投目で釣れたようです。それを聞いた大作兄ぃはスッテの多点仕掛けをあわててセットしています。

わたしも愛竿モデラートに7本スッテ仕掛けを投入終わりました。海は静かで鏡のように凪いでいます。結果はわかってはいますが、この時点ですでに大漁の確信がありました。

わたしから「今夜は大漁ですよ」に期待一杯の坂本さんです。

海底付近から釣れあがったのは中型のヤリイカです。往々にして日が沈みまでは底付近にイカは群れています。

どうやら大作兄ぃにも釣れたようです。

今度は35Cm越えのヤリイカです。このような大型は引きも「ドワーン ドワーン」と、水管からのジェット噴射のたびに電動リールでの巻取りも止まり、ハラハラドキドキでこれがイカ釣りの妙味のひとつです。

無風状態でシーアンカーの効果もうすく、ロープ越えでの釣り変更に多点仕掛けのため二人掛かりです。

集魚灯の効果も効いてきて10m前後付近で釣れだしました。

透明のイカは大変綺麗なものです。

こちらは醤油に味醂に酒、鰹節と昆布と白だしで、自作のタレに漬け込んだ少し小ぶりのヤリイカです。

7本スッテに6杯のイカが乗るほど活況です。

ここで毎度欲張りな私は2本竿仕様となります。操作が煩雑になりあたりも多いことから、テンヤワンヤノ状態です。

普段は、浮子スッテのカラーや誘いの巻き上げ速度で釣果に大きく影響しますが、この日はそんなことにはお構いもなく釣れます。2回の上げ下げでこれだけの釣果です。

船長の英ちゃんが「イカの大群が上がってきた!」スマホを片手に駆け寄りますが、動きが素早くてなかなかその様子が映し出せません。

イカも興奮して爆釣に、ことわりを入れて船長英ちゃんもしびれを切らし、明日の息子の新築祝い用にとスッテを投げ入れます。

大作兄ぃにイカとは違う大きなあたりがありました。スッテを丸のみして上がってきたのは2K程の鯛です。英ちゃんの明日の新築祝い用として進呈します。それをみた前の釣り人の方は小さなイカを餌に鯛を専門に狙うと、これまた見事な鯛が釣りあがりました。

ここ2時間ほど続けざまの豊漁に船上はパニックです。

こちらの大作兄ぃの友達田中さんは、20分近くの格闘の末9K近い大鯛をゲットしました。港に帰って量ったら8.6Kgでした。おかげで私の2本の仕掛けはこの大鯛に引きづりまわされて、仕掛けのやり直しですが、大爆釣のこの日は寛容な私がいて自分でもびっくりします。

英ちゃんは手釣りの妙技を披露して次々と釣りあげます。

沖漬けのイカも、シマノのクーラボックス・フィクセル24Lもほぼ満杯です。

こちらはイグロー72Lもほぼ満杯となりました。

大爆釣に坂本さんも満面の笑みで写真のスナップに答えてくれます。

午前1時を過ぎ周りの漁火も少なくなりました。

あたりも少し遠のいて船上には静寂さも帰ってきました。大作兄ぃはこんな時間に誰に電話しているものやら・・・・

納竿を午前2時と決めましたが、坂本さんはいち早く道具をしまってひと眠りでしょうか。

午前1時30分大作兄ぃも私も納竿です。

おかげで生イカは160杯以上の釣果となりました。

沖漬けも隙間もないくらい満杯です。この沖漬けが大好きな田舎の兄ちゃんに今年も送りましょう。

弁当を食べる時間もなかったので、深夜営業しているウエストのうどん屋さんへ向かいます。

うどんで腹を満たします。

シャワーを浴び、布団にもぐりこんだのは午前4時過ぎ、眠りについてから2時間もたたないで、孫が熱を出したとの連絡でおこされ、帰った日の29日は病院へ連れて行ったりと孫に翻弄され、友人知人や近所へのお裾分けで走り回り、長男次男の家族と我が家のストックのためのイカの処理で、とうとう昼間は眠ることはありませんでした。こんな大漁なのにイカが届かなかったブログへおいでの知人の皆さん、自慢話ばかりとなって本当に申し訳ありませんでした。いつかは皆様のお口へ届けることができるように・・・・先ほど鹿児島の高校同窓生の正喜と憲良が福岡に来て、イカ釣りに行くことが決まりました。その日もそこそこ大漁でありますように・・・・

いままでん けんわっぜつれたこっが あんまいなかごっあっ しんでしもたどん あんめっのともだっ まさしのふねで ひろしとつったとっ いまあはいせんの ことぶきまるの くわのさんとつったとっ こんひで いかんたいりょうの べすとすりーやった

今まで こんなにたくさん釣れたことが あまりありません 死んでしまったけれど 秋目の友達 正史の漁船で 宏志と釣った時 今は廃船となった 寿丸の 桑野さんと釣ったとき 今回で イカの大漁のベスト3です。


★キス釣り 福吉羽島沖

2019年06月22日 | 釣り

昨夜田舎の兄ちゃんから電話がありました。わたしの幼なじみの宏志と鰻を捕まえに行って、とてつもない大きなウナギを捕まえたとか・・・・田舎は年寄りばかりで人が少なくなり、イノシシが闊歩したり、めったにお目にかからない日本特産種のヤマドリがいたりと、今や昔の里山以前の世界が繰り広げられているようです。写真は去年の7月帰省の際の兄ちゃんの捕まえた鰻です。

竹林整備のタケノコ採りなどで、最近よく遊んでもらっている波多江さんからのお誘いでキス釣りに出かけてきました。4月には3桁近い釣果のあったキスですが、5月解禁でいたるところに網が張られ、果たしてキスは釣れるのでしょうか。

やってきたのは福吉の羽島沖です。この羽島の防波堤にはたくさんの思い出もあります。今は亡き後輩の福盛くんとの釣りや、若い時分師匠ナベさんとの釣行など、楽しい思い出を作ってくれたところです。

20Cmほどのキスがぽっぽっ釣れます。

水深は19mほどですが、なんと波多江さんは電動リールを使っての釣りです。浅瀬でのリールの巻取りは別に苦ではないように思いますが、この船をよく使う高齢の常連さんはキス釣りも電動リールとか・・・・確かにこの日は潮も船も流れが速く、30mくらい道糸が引き出されます。やはり電動が楽かな・・・・

釣り始めて3時間ほどの10時を回ったころ、北西の風がすこし強くなり始めました。錘を通常の倍ほど重くしますが、さらに道糸が引き出されます。なるほどやはり電動かな・・・・

ぽつぽつですが釣果も伸びています。

船の流され方が速くポイントから外れるので、移動が多くなります。

波多江さんと船長は旧知の仲で、他愛のない会話で弾んでいます。

まだ11時ですが、風がさらに強くなりました。そこそこの釣果もあったのでここで帰港となります。

まだまだエサもたくさん残りましたが、欲のない波多江さんは、今日は釣りで疲れることもなくてよかった・・・・私と釣りに行く仲間はなんと欲のない人が多いことか・・・・私の胸の内は「餌もいっぱいあって、まだまだやれたのに」・・・・

しかしながら今日も楽しい釣りとなりました。

12-3Cm以下のキスはリリースして、本日の釣果はキス36匹、チャリコ(マダイの子)2匹、いつもならご近所や友人にお裾分けするのですが、木工細工の師匠中園さんへ5匹おすそ分けして、後はフライが好きな孫たちのお腹に収まります。

この小さなキスと2匹のチャリコを全て3枚に捌くのは非常に疲れるのですが、「じいじ おいしかった」の一言を聞きたくて頑張りました。

邂逅を少し・・・・小さいころの私のキス竿は、コサン竹を切り出したもの、ガイドは陶製で自分で取付、リールは台湾リール、おもりはナツメ型の中通しオモリ、道糸の延長にキツネ針、当時の子供たちのほとんどがこの仕掛けでした。ただ、ぶげんしゃ(分限者:お金持ちのこと)の子供は六角のバンブーロッドにスピニングリールを持っている子もいて、投てきの音が我々の「ガガー ガガー ガガー」に対し、「スルー スルー スルー」この音を聞き、羨望を感じてなりませんでした。また、キス釣りで体全体に伝わるあの「ぶるっ」の体感はこの上ない喜びでした。写真は田舎でのキス釣りに興じた「干拓地」です。当時はカワキィ(アオギス)もたくさんいました。Googlemapより

むかい きいごついの ぶるっちゆう あんあたいは けっしち わするっこっがでけん

昔 キス釣りで ぶるっという あのあたりは 決して 忘れることができません


★旬のイサキ釣り

2019年05月28日 | 釣り

この前のキス釣りで、餌のゴカイをナカハラ釣り具で購入の際、餌箱を3つ持ち込んでこの箱に入れてとお願いしたところ、釘が錆びて入れたとたんに餌箱がバラバラと崩れてしまいました。日曜大工の師匠のところへ行って作ってもらいます。

立派な餌箱が出来上がりました。

本日はこれまで予定していたウキ流しでのイサキ釣りがやっと実現します。藤井さんの船での名島周辺の釣りとなります。いつもの中原釣り具で3人分の餌を買い求めます。

オーブナになっている餌売り場のツバメたちももうすぐ巣立ちの時期を迎えています。

大きなタックルケースですが、ほとんど出番があろうはずもない小物や竿等であふれています。わたしもご多分に漏れず極度の心配症なのでしょうか。魚や海、天候の状況にも様々な対応ができるように準備万端でないとその日の釣りが不安でしょうがありません。たぶん釣り人は、ほとんどこのような人が多いような気がします。

午前6時前いつもの大入港にやってきました。快晴ベタナギの釣り日和です。

そば打ちから3ヶ月ほどで、タケノコ掘りの過剰な負担も重なり、肩の炎症がなかなか取れないでいますが、車から荷物を下ろして釣友たちを待ちます。

すぐに到着して間もなく出向となります。

いつものようにエギンガーの方たちがさかんにキャストしています。

こちらの地磯ではどうやらアオリイカが釣れたようです。この世でたった1年の命、最も重い最後の試練の産卵も果たせずに、釣り人に騙されたアオリイカの寂しさを思い、もの悲しさを感じてしまう偽善者です。

鏡のような海に小魚たちが現れるのを待っているウミウたちです。

目的の釣り場に到着して1投目からいい型のイサキが竿を絞り込みます。

30分もたたないうちに、型のいい産卵前の真ん丸なイサキがすでに10匹ほど・・・・

40cmオーパのイサキが釣れました。

釣友木原さんの竿もいい曲がりです。上がってきたのは40cmオーバーのクロ(メジナ)です。ここのポイントでの今年の釣りは4回ほどですが、毎回クロが顔を出してくれます。

2-3時間もすると結構生簀も賑やかになりました。しかし、わたしのある行動により・・・・高校の同窓生でライングループをつくり、その中でいろいろなことをつぶやいていますが、私も再三自慢の釣行を投稿しています。「釣れた話はいいが、一回も食べさせてもらっていない」と仲間からの聞こえない声が・・・・それではと1か月前にラインの付属アプリを使い「あみだくじ」で抽選し、見事当選した名古屋のメイ子さんへ「今日魚を送ります。明日は家にいますか。」・・・・まだ結果が見えない状態での「してやったり」の電話を境に・・・・延々と低迷が続くことになります。

釣り棚をいろいろ変化させたりと工夫を試みますが、少し深めにするとササノハベラが鈴なりです。浅めに釣るとウマズラハギの猛攻と、打つ手なしで昼を過ぎました。

潮の流れは素晴らしい状態です。今度は船のポイント移動も試みましたが、これまた打ち手なしです。

藤井さんと木原さんは睡魔に襲われて、とうとう藤井さんは夢の中へ・・・・今朝乗ってきた車には同窓生へ送るための魚の梱包品が積まれているので、一人気を吐く私ですが、刻々と時間だけが経過していきます。10匹以上の送付用にと大きな段ボールと大きなビニール袋を用意していますが・・・・午後3時前、もう帰りましょうか。・・・・

船が進路をホームに向けたとたん、木原さんもダウンしています。

港に近づくと初夏から夏が旬のスズキ釣りの漁船が数隻・・・・

私は木原さんを起こして、生簀の魚を締め血抜きして潮水と氷で鮮度を保ちます。

ウマズラハギも結構連れています。孫たちが煮つけ大好きなので大事に持って帰りましょう。

3人分の釣果ですが、まずまずかな・・・・この船のルールは釣果は公平に分配します。わたしは自分の分をもらい、宅配にお願いする魚の鮮度をできるだけ保つため、内臓を取る処理を急ぎます。大きい魚から7匹送ることとしました。

港へ急いで、すぐにクロネコ拠点に向かいます。

クール便の小さな段ボールを買い求め、潮水を拭きビニールに入れた魚を梱包しました。鮮度が落ちませんようにとお願いします。

いっさっじゅ めい子がれ おくって こしったえたしゃんば おくってきもした がっつい よろこんでもろて よかったぁ

イサキを めい子さんのところへ 送って 料理した写真を 送ってきました 大変 喜んでもらい嬉しい限りです。


★生きエビでの鯛釣り

2019年05月05日 | 釣り

5月にはいり、フィシングナカハラのカレンダーをめくるとそこには男女群島沖の肥前鳥島(ひぜんとりしま)の釣り場でした。構成する3つの島は北岩、中岩、南岩と呼ばれ、中岩から南岩を望む写真のこの場所こそ、15年前に降り立った磯釣りの桃源郷でした。ここには全く草木は生えていなく、少々の波でも上礁できない低い岩山です。そのうえツルツルの岩のため、ドンゴロスという麻袋を敷いて釣り座を確保します。落ちると急流で自力で這い上がるのは困難を要し、海難事故も多い場所です。当時はクロ(めじな)釣りには考えられない、大きな尾長に噛み切られないように、針のちもとをワイヤーやケプラーという繊維で補強したもので、乱舞しているクロをカツオの一本釣りのように次々と釣りあげたことを鮮明に覚えています。今では韓国や中国との領海問題の一端のようで、国境に面した重要な島が岩と名付けられているので、北小島、中小島、南小島への変更を国土地理院に申請もしているようです。

5月1日がエビ漁が解禁で、5月2日に予約したそのエビを持って桜鯛釣りに行ってきました。今回の皇位継承に伴う10連休前半はぐずついた天気でしたが、後半に入ると穏やかな天気の日が多くなり、本日も多少のウネリが残るものの釣り日和です。

ゴールデンウィークの真っただ中ということで早朝にもかかわらず波止にはたくさんのエギンガーです。

今日の釣友メンバーも、今季初めての生きエビ釣りに期待しています。

帰りには見事な鯛がクーラーに収まることと確信持っての釣りです。

一匹目あまりにも可愛いカサゴ君です。リリースしても死んでしまうのですが、先ほどから空を舞っているカツオドリにくれてやろうと海へ戻すと、すぐさまトンビが掻っさらっていきました。

次は23Cmほどの可愛いがサファイアブルーの美しい鯛です。

ここは、唐津と壱岐印通寺を結び航路です。このお休みで旅客一杯で、乗り降りに時間を要しダイヤも乱れがちなのか、いつもより心なしか急いでいるように思えます。

ウネリに坂本さん少し船酔いかな?

倉田さんと向くんにはアコウ・・・・

船酔いで釣のリズムが狂った坂本さんを見かねて、藤井さんが仕掛けの手直しです。

鯛もアコウも釣りあげリズムが戻ってきた坂本さん。

わたしには相変わらずの小型のマダイとアオハタ・・・・

何やら藤井さんが私の横でゴソゴソし始めました。弁当を買い忘れたようで、小さな魚を3枚に捌いて刺身にして実に美味そうに食べています。少し早く言ってくれれば・・・・私は先ほどお昼を終えました・・・・

いつもの相棒、ライトゲーム CI4+ モデラートとフォースマスター400、もちろんどちらもシマノの製品です。

午後1時過ぎぼちぼち納竿となります。

小型ばかりですが、家で食べる分は十分ですかね。

ここタケノコ掘り連荘の影響でしょうか、右手が神経痛でいつもはわたしが魚を締めるのですが、向くんにお願いしますが・・・・

坂本さんが疲れ切っているようです。

波止には家族連れの釣り人が目立ちます。

藤井さんの奥様はどこかへお出かけ中で、魚は持って帰らないとか・・・・船の成果は全員で公平に分配する仕組みですが・・・・4人で分けて持って帰りますが・・・・いつものように向くんが欲張りな私のクーラーへおすそ分け・・・・藤井さんと向くんありがとね。

釣り餌でまだ生きているシバエビは、素揚げして塩をパラっとしていただきました。これは絶品です。兄ちゃんの酒の肴には持ってこいなのでしょうが・・・・

小さな鯛も孫用にと、三枚に開き中骨まで取り除く細かい作業です。

あっという間に孫たちのお腹の中に・・・・じいじの魚は大好きなのです。

なんちゃい つれんひも たまにゃぁ よかどだい

何にも 釣れない日も たまには いいでしょう。


★キス釣り

2019年04月15日 | 釣り

昨日の4月14日久しぶりのキス釣りです。数年前までは釣友の赤穂さんが肥前町大浦浜にマイボートを係留していて、その船で毎年何回もキス釣り連れて行ってもらったものでした。船を手放したそれ以降は年に1-2回ほどのキス釣りとなっています。十数年前の若かりし黒母瀬での赤穂さんです。

わたしのブログにおいでの釣り人の方で、「黒母瀬かぁ懐かしい」という方がいられると思いますので写真を添えます。ここの夜釣りの大敵は蚊です。この時は蚊の猛攻を避け、風の強い燈台の下に避難したのですが、横になって眠ろうとすると、風の影響のない胸の周りを「ブ~ン・ブ~ン」と飛ばれ、不快極まりない眠れない一夜を忘れることができません。

赤穂さんの船でのキス釣りのポイントは、福島の初崎キャンプ場を回り込んだところです。ここは尺ギスも釣れるポイントがあり、釣行のたびに楽しい思い出があります。写真は13年前の尺ギスです。

向さんに我が家に迎えに来てもらい、近所の中原釣具店に集合します。夜が明けるのもすっかり早くなりました。午前5時40分ごろ港に着いて荷物を船に積み込みます。今日のメンバーは気の合う釣り仲間の倉田さん、向こうさん、木原さん、藤井さんの5人での釣行となります。

今日は日曜日ですが、ここ大入港の船のオーナさんはお年寄りが多く、お昼から天気が崩れるという予報もあり出漁を見合わせているのか、それとも遅い時間での出漁でしょうか、たくさんの船はその時を待っているような佇まい(たたずまい)です。

午前6時出港です。船のオーナ藤井さんは今日の午後には所用があり、午前中だけの釣りとなります。当初は昼のヤリイカ(ケンサキイカ)も楽しもうと欲張りな計画でしたが・・・・本日はコンディションのいい岩デコ(釣り餌)を一人800g(980円)中原釣り具で購入し、キス釣りのみで出漁です。

キス釣りは遠くへ走る必要がありません。港から10分程度の福吉港の近くにやってきました。

5月からキス網が解禁となりますが、その前にと数隻の船がキス釣りを楽しんでいます。また、昨年は全く不漁だったキスが、今年はよく釣れているとの釣具屋情報もあり、期待が膨らみます。

キスとはいえやはり海底が変化にとんだところを好みます。キスは砂浜などで頭を下げて海底を嗅ぎまわるように泳ぎ、ゴカイ・スナモグリ・ヨコエビなど海底にひそむ底生生物を捕食します。それら底生生物が住んでいる変化にとんだ場所を、過去のデータや経験などから紐解いていきます。

釣るポイントが決まり、さっそく欲張りな私はスピニングリールとベイトリールの2本の竿を出しました。そんなに高額なものではありませんが、もちろん竿もリールもシマノ製品です。

ポツポツと良い型のキスが釣れだしますが、なかなか波に乗れない木原さんです。

わたしにショウサイフグが釣れました。このフグは関東では格好の釣り対象魚みたいです。大変美味しいフグだそうですが・・・・

仕掛けが悪いのか?悩んでいた木原さんも、私の手作りの仕掛けに変えキスが釣れだしました。

子気味の良い引きと美しい魚体は、「Beach Queen」でしょうか。日本沿岸砂地があればどこにでもいる魚です。得てしてどこにでもいる魚は嫌われ者が多いものですが、シロギスほど愛される魚はいません。

あたりが止まると移動します。今は無風の状態で潮受け(パラシュートアンカーと言われるもので、海水の抵抗を受けて錨のような役をさせる)を、入れる必要がないので、投入や回収の手間が省け船のフットワークもすこぶる快調です。

わたしの釣り仲間も大漁に大満足です。

生簀に生かしているキスもだんだん増えてきました。

このイトヒキハゼはせいぜい10cmそこらの小さなハゼですが、内湾の砂泥地でテッポウエビ類と共生しているそうで、針をはずそうとすると大きな口で噛みついてきます。全く痛くはないのですが、素早い動きでかみつくのでかなりビックリします。またの名をテカミ(手噛み)とも呼ぶようです。

一荷(2匹一緒に釣れること)は、それぞれのリズムの引きと、海底からの2匹の重みで釣りあがってきて、大変楽しく嬉しいものです。それが何回となく繰り返されます。

船首の3人も好調な釣りとなっています。

わたしは2本の竿を両手に持ち、あたりを捕えていきます。ただこんな大漁時には息つく暇もありません。最後の方は竿1本での釣りとなりました。

天気予報が少し早まったか11時前には南西の風が強くなりだし、内湾にもかかわらず海が騒いできました。

私以外の人たちからは、早く納竿したい気持ちが伝わりますが・・・・

雨もパラパラと降りだしました。これ以上我儘を通して釣ることはできません。撤収です。

皆さん釣りを楽しめ大満足の様子です。

タイミングよく雨に濡れることなく釣りを終えました。

釣果は、釣りに行った全員で分配することがこの船のルールです。5時間ほどの釣りでしたが、釣果は5人で250匹もの大漁となりました。一人50匹づつですが、一人暮らしの向こうくんからたくさんおすそ分けしてもらいます。

藤井さん今日も楽しい釣りありがとうございました。

小雨降る中を帰路につきます。急いで帰りたい向こうくんに我がまま言って、帰りに友達の家2軒に魚を届けます。帰り着いたら近所におすそ分けして、残った50匹を1時間ほどかけ、孫たちと友人2人と我が家の分にと三枚に開きました。少し低い台所の高さで中腰気味の作業に、腰も痛くなり釣りより疲れました。

がっこうからの かえっみっ ごかいばほって ついにいっごった めったにつれんどん かわきぃが くっと わっぜうれひかもんやった

学校からの帰り道 ゴカイを掘って 釣りに行っていました めったに釣れるものではないのですが アオギス(きれいな渚に生息します。今や絶滅危惧の魚でしょうか)が 釣れると 大変うれしいものでした。


★春のマダイとイサキ釣り

2019年03月11日 | 釣り

虫エサが豊富となるこの季節、設置していたバードフィーダー(小鳥の餌台)もすでに撤去しました。「ツツピーピー ツツピー」と前のお家のテレビアンテナの上でテリトリーの宣誓をしているのでしょうか、シジュウカラがさかんに囀っています。我が家のもう一人の可愛い娘「なつ」ちゃんも、手術から一週間というのにすこぶる元気になりました。7cm程の切開手術後6日間しかたっていないのですが、動物の治癒能力の高さには感服です。

大阪の姉ちゃんたちからも今年も春が届きました。わたしたち家族全員が大好きな佃煮「かなぎ(いかなご)の くぎ煮」です。けっして釘を一緒に煮るのではなく、「いかなご」の子が「引き抜いた古釘に似ている」ところから「くぎ煮」と言われているそうです。

2013年3月10日ちょうど6年前のこの時期、亀ケ丘で撮影した大好きな姉ちゃん達夫婦です。

3月9日友人藤井さんの船で「ウキ流し」に行ってきました。まだ薄暗い午前6時、解凍しておいてもらったオキアミ6角と氷を6個、いつもの「中原釣具店」 http://www.q.turi.ne.jp/nakahara/ で購入してホームの大入港へ向かいます。

もうすぐ日の出です。

無風ベタナギと、前回の2月18日につづき絶好の釣り日和です。すべてレジャー船ですがこの好天気に出船準備はわたしたちだけです。船の持ち主の方は高齢の方も多く、日が完全に昇ってからの出船でしょうか。

予定どうり、日の出の6時30分過ぎ出船です。

目的地は長崎県壱岐の名島沖です。所要時間はゆっくり1時間20分ほどで、私は狭い船倉で横になると、夢の世界へとエンジン音がいざなってくれます。

午前8時過ぎベタナギの中を、波風の抵抗もなくは滑走したので1時間ほどで目的地に到着しました。

ここのポイントは急激な立ち上がりの瀬で、大潮の最終日ということもあり、潮が通す時間帯はベタナギであっても大きく波打つポイントです。

名島からクロ釣りの好ポイントのイズミ瀬周りには、たくさんの漁船が青物(ブリ、ヒラス、サワラなどの回遊魚)釣りです。

針の仕掛けをセットします。ここは潮の流れや釣れる魚を想定して、針の数やハリスの大きさと長さ、ハリスの枝素の長さや天秤から最初の針までの長さなど、大げさに言うと釣果を左右する選択となります。仕掛けは本日4回ほど変更していますが、最初は長さは全長15m、最初の針まで天秤のクッションから6mほどの長さを取り、針は1ヒロ(150cm)間隔で6本バリ、針の号数は1番先がマダイ針10号、枝素の長さは70cmで針がマダイ針9号で挑みます。

良い型のイサキがポツポツと釣れだしたころ、船長藤井さんに43cmオーバーのクロが釣れます。

エサを溶かしておいてもらったのでカチカチに凍ったエサを解凍することもなく、快適な流れで釣ができます。思うにこの「快適な釣りの一連の所作の流れ」こそが釣りの極意のような気がします。

わたしに50cmオーバーのサクラダイ(マダイ)が釣れました。

錘負荷35号のウキは40号、ウキ下は天秤まで8mほどの浅瀬をターゲットとします。このポイントまでおよそ120m先ですが潮の速さと電動リールの力を借りるとさほど苦になりません。

潮の流れる方向も刻々と変化するので、船の立て直しに苦労します。

生簀も少し賑やかになってきました。

田舎の先輩で釣友の大作兄ぃは、舳先の狭い釣り場所で道糸PEやハリスの絡みで、なかなか釣りの流れに乗れないで苦労しています。

潮の流れる方向が大きく変化して魚のあたりが遠のいたので、錨を上げ再度先ほどのポイントへ流れるように船を固定します。

このイサキは通年市場には入荷されて芥屋の船頭英ちゃんも年中漁に出かけていますが、ここ玄界灘の美味しい旬の時期というのは産卵期直前のゴールデンウィーク頃から7月初旬頃までです。「麦わらイサキ」、「梅雨イサキ」などと呼ばれ、脂ののり具合で美味しい時期との差がかなりある魚です。しかし、私自身は脂の乗りに乗った魚より、12月ごろからゴールデンウィークまでの程よい脂の乗りのイサキも大変美味しいと思います。

潮が緩んでくると経験からマダイが釣れるチャンスでもありますが、足が速くないエサ取りも多くなります。

大作兄ぃもやっと釣りの流れが戻り、イサキの多点掛けにドヤ顔でわたしを挑発します。

本日2枚目の60cmのタイが釣れました。食べて美味しいのは目の下一尺(45 cm程)から60cm程と言われます。これ以上のタイは往々にして身に締まりがなく大味な気がします。しかしながら釣り人としては大鯛に憧れます。

写真は2017年11月、英ちゃんの三祥丸でのウキ流しで釣れた78cmのメス鯛です。大きい割には美しい魚体でした。

午後3時潮どまりとなりました。

午後4時過ぎ型の良いイサキが釣れました。そろそろ納竿しないと・・・・

一部ですが、シマノのスペーザ35Lサイズのクーラは満杯です。

ギリギリの17時前納竿です。帰りもわたしは船室で横になります。

暗くならないうちにと帰路を急ぎます。

薄暗くなった大入港に到着しました。

家々にはすでに明かりがともっています。

釣果は前回よりも少なかったのですが、十分な釣果でした。

ウマズラハギもたくさん釣れました。19時急ぐ帰路ですが大作兄ぃにわがまま言って何軒か友人宅に魚を下ろし、大作兄ぃのお客様加布里のチャンポン屋さん「長崎亭」で夕食をご馳走になりました。我儘で生意気な後輩に先輩はつらいですね・・・・ごちそうさまです・・・・

釣りの後片付けは大変です。昨日は雨でしたが今日は上天気で釣り具も乾きそうです。

先ほど「ガタン」と音がしたので見るとなんと・・・・ライフジャケットが・・・・落ちたショックでしょうか自動膨張機能が発動してパンパンになっています・・・・ガクッ・・・・予定のなかった4千円程の出費・・・・後ほど中原釣具店に持ち込みます。

しもた まぁたぜんがいっごなった のさんこっじゃ

しまった また出費となります あーあ


★大漁のウキ流し釣り

2019年02月20日 | 釣り

昨日2月19日(火)19時58分福岡管区気象台は九州北部・山口地方で春一番が吹いたと発表しました。この春先に吹く強い南風のことを「春一番」といい、いまでは気象用語となっていますが、1859年(安政6)に春一番により長崎県壱岐の漁師が大勢遭難しました。民俗学者の宮本常一さんが研究のため郷ノ浦町を訪れて、この「春一番」をいう語を壱岐で用いられている語として1959年に『俳句歳時記』で紹介しました。これをきっかけに、新聞などで使われるようになり、一般に広まったとされます。写真は昨年娘と愚妻の実家の墓参りのさい、むぎ焼酎発祥の玄海酒造さんで・・・・

2月18日月曜日、久々の遊漁船でのウキ流し釣りに誘われて行ってきました。誘いの話は1月の下旬、この時期ほぼ毎日のように海が荒れ出港できる日は珍しい季節です。当初から全く期待していなかったのですが、釣りの日が近づいてくるにしたがって海の好天が現実となり、これ以上とないベタナギとなりました。

7時いつもの釣り友達藤井さんの隣の船、さわやかな挨拶を交わしてくれる福田船長操る遊漁船「大耕丸」で出港です。今日の釣友は山添先輩と伊万里から参加の小野原君、旧知の気の合う仲間です。写真はこの頃、腰の痛みが・・・・の山添先輩です。

この釣り日和ですが、他の船はほとんどがマイボート組サラリーマンのため係留の状態です。なお、この大入港自体には漁協組合はなく(近所の深江漁港の管轄とか・・・・)、もちろん漁師もいないマイボートと遊漁船数隻の漁港です。

日の出時刻朝7時に出港です。今日も大入の波止にはエギンガーの人たちが4-5人遊んでいます。

上空にもほとんど風がないのか、2機の飛行機雲がまっすぐに伸びていきます。

壱岐(郷ノ浦)07:00発博多港のフェリーと今日も遭遇です。

船は一時間ほどで長崎県壱岐市の名島の沖にやってきました。魚探で魚を確認してから錨を下ろし釣り開始です。

いきなり30Cmクラスのクロが三連荘で釣れました。

山添先輩と小野原君の竿も小気味よい曲がりで楽しそうです。

イサキも混じりだしました。

小野原君には大型の魚か・・・・・

あがってきたのは40Cmあろうかの、イサキのビッグサイズ2匹です。

わたしにも50Cmオーパで2Kg近い美しい桜ダイが釣れました。

山添先輩には40Cmオーバーのクロ(メジナ)が釣れます。

二人も温暖で快適な釣りとおまけに大漁に大満足です。

わたしのigloo(イグルー)マリーンウルトラ72もほぼ満杯となりました。

ただ150mほど沖合からの魚信のため、電動とはいえ巻取りに時間がかかります。

午後2時、魚もほぼ満杯状態ですが、なかなかやめようとしない欲張りの私がいます。

お人好しの船長福田さんも、潮の流れもゆっくりとなり食いの悪くなった状況でも、なかなかやめようと言わない私に苦笑いです。

真鯛も追加して、もう入らなくなった満杯のクーラに、もうやめましょうか・・・・

爆釣ポイントだった水底から錨を上げます。

山添先輩も電動リールのトラブルがあったものの、順調な釣果に満足して、あとかたずけの真っ最中です。

大満足な釣りとなった小野原君です。釣り具はもちろんシマノの製品も使っていますが、竿とリールとウェアはダイワです。もっとシマノ製品使ってね。

今日の夜から天気は崩れるとの予報です。

ホームの大入港に着きました。

一日座りっぱなしでしたが、腰の痛みは何とか乗り越えた山添先輩です。

ここ大入港には海の浄化には不可欠で今や貴重な海藻「アマモ」が群生しています。このアマモは地下茎を噛むとほのかに甘いことに由来するそうですが、私の故郷鹿児島が南限と言われています。田舎でこの海藻の周りには鹿児島では、「トッビナ」と呼ばれている「マガキガイ」がよく取れました。味は濃厚で程良い甘みもあるこの貝は、身の先に赤茶色の刀みたいなものを持っていて、それを元気にブンブン振り回して移動します。この特徴ある動きから飛ぶミナ(巻貝のことを鹿児島弁ではミナ)を「トッビナ」とか他所では「チャンバラ貝」と呼ばれているそうです。

ひさしぶりの大漁で大満足な釣りとなりました。ただ身近な私の周りでお魚が届かなかった皆さんお許しください。宵越しの魚は持たないといっている私ですが、明日19日は娘の帰郷と誕生会で総勢12名の家族が集まります。

本日、愛犬との散歩で「天使のはしご」をバックに鳥追いカイトです。

わっぜかつれたよお じやっどん まだまだほしっかち よっだまいな おいやっど

たくさん釣れた魚 なのに まだまだほしがるとは よくばりな わたしです。


★壱岐名島でのイサキ釣り

2019年01月21日 | 釣り

ワカメの若葉が早くも店頭に並んでいます。早速買い求めて酢味噌と味噌汁でいただきます。今の若いワカメは茎まで柔らかく磯の香りも強く絶品です。

先週14日に引き続き19日の昨日もクロ釣りに出かけてきました。あくまでもターゲットはクロだったのですが、結果はイサキの貧果となります。本日の出港は午前7時ですが、6時30分には港に着きました。

先週、竿の忘れ物があったわたしは道具を点検しながら、タックルを車から下ろしていきます。隣の福田船長操る「大耕丸」さんは、烏帽子での鯛ラバだそうです。

本日も波高1m以内と凪の予報に、港の船にはたくさんの釣り人です。

午前7時出港です。

壱岐郷ノ浦を朝7時発で博多港へ向かうフェリーです。約2時間半の船旅です。

名島に着きましたが、思った以上に南西の風が強そうです。

先週のクロ釣り場に錨をかけようとしますが、風波が強く風裏に錨を打ち釣りを開始します。根が荒く、浅いところは水深が10m少しのため、前回忘れてしまった船フカセ用の竿(SHIMANOボーダレス)でクロを狙います。全誘導仕掛け(ウキ下は固定せず自然に仕掛けを沈めて釣る仕掛け)が楽しいのでしょうが、ウネリと風がそこそこ強いので、2号負荷の棒ウキ、ハリスは4号の2本針約8mの仕掛けとします。

ウキ下は4-6mで、船から沖アミの餌をパラパラと撒きながら流していきます。

撒き餌が効いてきた数投目、気持ちよい消し込みとラインがバチバチっと出て行き、上がってきたのは40Cm近い黒っぽい居つきのイサキです。

風も少し強くなったようです。

釣友で船長の藤井さんにも型の良いイサキが釣れました。

ミヨシ(船のへさき)で釣る私は船の錨を船首から入れているため、波の揺れに踏ん張る足が疲れます。風裏のポイントを探して錨を入れますが、アブッテカモ(スズメダイ)の入れ食いに、ついにギブアップします。

このアブッテカモは福岡市の郷土料理で塩を付けて焼いた料理名でもあります。初夏の塩漬けの焼いた抱卵アブッテカモはプチプチの触感が珍重されます。焙って噛もう(焼いて食べようと)と、あぶって食べれば鴨の味がする、この2つの名前の由来があります。オセンゴロシ(お仙殺し)と呼ぶ地域もあるみたいで、骨は小さな割には硬い骨で、お仙という女性がこの魚を食べて、喉に骨が刺さり腫れて死んだのが由来だそうです。エサ取りでなければ大変可愛い魚です。

まだお昼を少し回ったところですが、スロージグ名手の藤井さんの「ちよっと遊んで帰りましょうか。」の声にも乗らず、帰りましょう・・・・

姫島の風裏ではクロ釣りでしょうかレジャーボートが1艘います。

このポイント「産の穴」というそうですが、30数年前には師匠ナベさんたちと、岐志港からフェリーで20分程のこの島へクロ釣りによく行きました。途中まで遊歩道がありますが、ごろた石の磯場を釣り餌等の重い荷物を持ち汗だくで釣り場到着です。当時は足裏サイズ(30Cm前後)のクロがよく楽しませてくれました。いまは70代のナベさんですが、まだまだ現役バリバリの磯釣り師です。昨年5月の九重登山では、さすがに靴は違いますが、釣服SHIMANOに身を包んだお茶目なナベさんです。

魚探に写る小イワシに集まる、いま旬のブランド名「糸島 サワラ」を狙って、多数の漁船が湾内を走り回っています。

体力維持の登山も休みがちですが、二丈岳の麓大入港に着きました。

今日の釣果は二人でイサキ8枚とウマヅラハギ2枚でした。貧果の中でもいつも釣りの楽しさはやってきます。

タイラバ釣りで出港した「大耕丸」さんは、まだ帰ってきていません。乗船した釣り人さん達の大漁を祈りつつ、本日も藤井さんありがとうございました。

帰ってすぐにすべて3枚におろします。愚妻は半身の1枚を刺身でいただき、わたしはその中から1切れ2切れの刺身で満足です。残りは息子たち家族で刺身やフライとカワハギは煮つけで、孫たちのお腹に収まります。今日は近所にはお裾分けはありません。

釣り道具の後始末は大変です。花の少ない冬にうつむき加減に視線をそらして好意を寄せる可愛い娘のような、クリスマスローズの花芽も大きくなりました。

しおらひっか こん はなぁ わっぜむぞかなぁ~

おしとやかな この 花は 大変 可愛いですね

 


★壱岐沖船からのクロ釣り

2019年01月16日 | 釣り

いまTVで糸島の海でクサウオ(ミズドンコ)が大量に発生して漁師を困らせているとの放送があります。この魚は寒くなると、浅場に産卵回遊してきて刺し網などに引っ掛かり網から外すのが大変だそうです。釣りではお目にかかったことはないのですが、唐揚げにするとおいしいとか・・・・

1月5日初釣りの釣果が芳しくなかったので、再チャレンジに壱岐名島沖でのクロ釣りに行ってきました。天気が危ぶまれていましたが波高1mとの予報で、この時期めったにない釣り日和となりました。

本日はゆっくりの午前8時出港予定ですが、早めの7時40分には港に着きました。アオサギくんが食事中です。

釣友藤井さんのマイボートの横は、気のいい福田船長操る遊漁船「大耕丸」です。本日はお客様もいないのでメバル釣りで遊ぶそうです。迎えに来てくれた大作兄ぃの車から荷物を下ろして藤井さんを待つこととしました。

荷物を下ろしていると、な、なんと・・・・肝心かなめの釣竿と電動リールを忘れてきていることに気づきました。自宅まで10分程度ですが、大作兄ぃに叱られながら急いで取りに帰ります。

バッテリーも忘れていましたが、何とか約束の8時には帰ってきました。しかし、昨年末新調した船フカセ用の竿(SHIMANOボーダレス)とスピニングリールを忘れてしまいました。ガックシ・・・・

姫島近くでは旬の鰆釣りの船が此処彼処に走り回っています。

ウネリが思った以上にあり、ゆっくり航行し約1時間20分程度で壱岐名島に到着です。

目の前は壱岐の島です。真ん中付近が印通寺(ふつうは「いんどうじ」と呼びますが、壱州もんは「いんつうじ」と呼びます)です。

本日もウキ流しでクロを狙います。前回は水深のあるところから流したのですが、水底が見える13mほどのところに錨をかけてウキを流していきます。

下の図はイサキや鯛狙いの仕掛けですが、錘とウキ40号、ハリスは5号エダス4号、はりはクロ針の8号、4本バリ仕立てで全長およそ12m以上、ハリスと針は若干小さめの仕掛けです。水深が浅いのでウキ下は天秤から5mほどに設定します。

それほどの寒さもなく、ウネリも急激に弱くなりました。

撒き餌が効いてきたころ40Cmほどの型の良いクロが釣れました。

続けざまに同じような型のクロが釣れます。

次第にエサ取りのウマヅラハギが傍若無人に振る舞います。むかし田舎ではベトコンと呼んでいましたが、釣り上がってくるウマヅラハギが多くなります。しかし、小骨が少なく孫用の煮つけには最高です。なお、藤井さんの奥様も肝が大好物とのことです。たまに足裏サイズのクロも混じります。

シロダイが来ました。もともと南方系の魚らしいのですが、壱岐周りの砂礫域でよく釣れます。食べているもののせいでしょうか、この砂礫域に住む魚の独特な匂いに、嗅覚過敏な私は食べたことはありませんが、持ち帰って捌いたところ、きれいな白身で脂の乗りも十分だったので、これは孫たちのフライ用にしました。なお、魚図鑑の食味は5段階中4で高級食用魚となっています。ええっ!

大作兄ぃも色々と仕掛けを工夫していますが・・・・

先を越され、口の悪いわたしに茶化されて怒られます。

ヒラスが釣れました。大作兄ぃ「写真はとらんど!」と言いながらもシャッターを切ってくれます。

すっかりウネリも取れてきました。

また仕掛けをいろいろ工夫しています。

針の大きさを落としてみます。

やっと来た型のいいクロにご満悦の大作兄ぃ・・・・

立て続けに良型のクロが釣り上がります。

藤井船長は、ウキ流しは潮の流れに船を横向きにして釣るため、風と潮の流れが真逆となり船を落ち着かせるのに苦労しています。

藤井さん50Cmの大型地グロが釣れました。いつもは鯛や青物狙いのため久々のクロに大喜びです。

わたしにも40Cmオーパのクロが釣れました。

隣に浮き流しの船が来ました。彼らはいつものウキ流しの仕掛けなのでしょうか、なかなか魚は釣れていないようです。自慢をして申し訳ないのですが、棚を浅くして、ハリスや針を小さく長めの仕掛けで釣らないと、なかなか賢いクロは釣れてくれません。長年の磯釣りの経験が生かされます。

午後3時半、そろそろ納竿の時間となりました。

3人の釣果です。藤井さんは大好きなクロと奥様の好物ウマズラハギに満足です。錨を入れるポイントが釣果に直結しますので、船長藤井さんのお手柄ですよ。

エサ取りのウマズラハギ対策にも苦労しました。タモ入れ寸前の大型2匹のバラシも残念ですが、3人分のこの釣果・・・・良しとしましょう。

好天気に恵まれ楽しい釣りでした。

午後4時ホームの大入港へ向かいます。

大入の石積みの波止にはたくさんのエギンガー(餌木でのアオリイカ釣り)です。

午後5時過ぎ港に到着です。

今朝がたのアオサギくんでしょうか、私たちの帰りを待っていてくれました。ごめんねぇ、あげる魚はないのよぉ・・・・

わたしはクロ4匹、カワハギ8匹、ヒラスとシロダイ1匹を持って帰ります。この船には、釣りを楽しむことや、船の燃料代など、上手下手もない「公平」な分担ルールが存在しています。似た者同士が縁を選んで集まって遊び、公平な対価を得るという。この格差社会において「遊の下での平等」もなかなかいいものです。今日も藤井さんありがとう・・・・

あまりきれいな写真ではないかもしれませんが、6歳の孫が食べたヒラスとカワハギの煮つけの残骸です。ここまで骨の多い煮つけをきれいに食べれる子供もそういないと思います。下の4歳の孫は刺身が大好きで、皿に盛られた刺身が瞬く間になくなります。おかずは刺身だけで十分なようです。明日は魚のフライをガッガツと鱈腹頂くに違いありません。さすがわが孫たち・・・・

ようのすっじゃ もぞか まごたっじゃっ こんつぃも よおつい きばっど

魚の好きな 可愛い 孫たちです この次の 魚釣りも 頑張ります


★2019年の初釣り

2019年01月07日 | 釣り

私のつたないブログへおいでの皆様あけましておめでとうございます。皆様にとって、今年もさらなるご健康とご多幸があらんことを心よりお祈り申し上げます。

さて今年の正月は大変穏やかな天気の日々が続きました。この冬場めったにない釣りの好天気に1月5日、いつもの藤井さんの船で出かけてきました。フィシングナカハラ(http://www.q.turi.ne.jp/nakahara/tosen/tosen.html)お勧め遊漁船で、隣の出港準備の大耕丸さんは烏帽子での鯛ラバだそうです。

もう一人の相棒は、田舎の先輩大作兄ぃです。暖かな正月とはいえしっかりと防寒します。

少しの期待を一緒に乗せ、朝7時まだ薄暗い中出港です。

海の目印拠点である烏帽子岩付近に来ると、思った以上に風とうねりが高く、釣り場の変更を余儀なくされます。風裏となりそうな小川島の屋形瀬と平瀬の近くにやってきました。この屋形瀬は磯釣りで幾度となく遊ばせてもらったところです。師匠ナベさんたちと大型チヌの入れ食いを思い出します。

平瀬の灯台の防波堤にはウミウたちが羽を広げて日向ぼっこです。スマホのレンズが汚れたためピントがずれていますが、平瀬の燈台右側に10数匹並んでいます。遠景以外の鳥の写真は「日本野鳥の会」バードファンより https://www.birdfan.ne

隣のレジャーボートはクロ(メジナ)釣りのようです。我々もクロを狙おうとさっそく仕掛けを流しますが・・・慌て者の大作兄ぃは竿のつなぎが弱く、竿トップは浮き代わりに流れていきます。

2時間ほど釣り続けましたが、全く当たりなしで小川島北側にやってきましたが、ここでも当たりなしで厳しい釣りとなります。風とウネリもやや収まったようなので、当初の釣り場壱岐の名島近くへやってきました。藤井さんは得意のスロージク(ルアー釣り)でいい方のアコウが釣れました。わたしはウキ流しでクロとイサキを狙いますが、エサ取りの名手カワハギに悩まされます。

大作兄いも辛抱強く魚を狙っていますが、なかなか期待に応えてくれません。

またも藤井さんに、めったに釣れることのないアコウ(キジハタ)の50Cm級です。昨年9月には私にもはじめての50Cmが釣れましたが、やはりでかい・・・・賎しい言い方となりますが、大型はキロ7,000円となりますので、さしずめこの魚は一匹1万円以上・・・・

藤井さん一人でアコウ6匹も釣りあげました。

この船は釣れた魚は平等に持って帰るという、暖かな思いのルールがあります。これではいかんと必死で魚を追い求めていると、やさしい海は43Cmのクロを与えてくれました。続けざまに2匹目のクロが釣れます。

大作兄ぃにも鋭い当たりでクロと思い、タモを用意して待ち構えていると・・・・イラ・ダブル・・・・カメラに顔を向けてくれないぐらいのがっかりです。

藤井さんのスロー軸には70Cm級のヤズ(ブリの子)も釣れました。この後60Cmのヒラメも釣れました。

午後2時過ぎ、風とうねりが強くなったために、近場の根魚釣りに向かいます。

わたしも買ってきたエビで根魚を狙います。写真の電動リールのバッテリーは今年イカ釣りに来た正喜君が忘れていったものですが、このシマノのリチウムバッテリーは通常のバッテリーとは一段階パワーのある高機能のバッテリーです。

やはり近場の漁礁には魚の付きが悪く、午後4時過ぎ納竿となります。孤軍奮闘の藤井さんでした。

一方イラ2匹とアラカブ1匹と貧果の大作兄ぃは、私のカメラにわざとらしく振り向いてもくれません。

今日の釣果です。70Cmのヤズ、60Cmのヒラメ、50Cmのアコウ、43Cmのクロと高級な魚が揃いました。

今日は魚を船上でさばいて持って帰ります。

大作兄ぃとわたしは、70Cmのヤズ、50Cm級含めアコウ3匹とアラカブ1匹、40Cmのクロをもらって帰ります。ヤズとクロはわたしの家で二人で分けます。

わたしたちは鱗だけ取りましたが、藤井さんは内臓まで処理します。

いつの間にかカモメが新鮮な魚の内臓をもらいにやってきました。

一般的にカモメと呼ぶ鳥は、持っている野鳥の会の図鑑によると17種類ものたくさんの種類に分かれています。この鳥さんは特徴の黒帯の尾羽からウミネコと思われます。

前回の釣り納めのは坊主で帰ってきましたが、お陰さまで高級で新鮮な魚をもらってきて、刺身に煮つけに子供たち3家族で美味しくいただきました。

ことい はいみっの よおついで わっぜは つれんかったどん よかよおばっけ あいがともさげもした

今年 はじめての 魚釣りで 沢山は 釣れませんでしたが いい魚ばかりで ありがとうございました。


★「ボウズ」のヒラメ釣行

2018年12月20日 | 釣り

ありがたいことに田舎からの便りが今年も届きました。ポンカンは自宅の上の畑で昔十数本植えていて、ほとんど姉ちゃんや兄ちゃんたちへ、田舎の香りとして届けていました。ポンカンの匂いは父ちゃんを思い出す匂いです。

12月に入り、自ら作り出したものも含め、所用が多すぎます。OB会の世話人会議や会員宅への年末の挨拶の訪問、旬のカマスや小鯛の開きづくり、孫たちへのつけ揚(さつま揚げ)、季節の鰆の味噌漬け、白菜と高菜の漬物作り、酒は飲めないくせに、いくつかのお世話になっているサークルの忘年会など・・・・

12月15日は釣りには好天気ということで、前日の夜友人にお願いして急遽参加のヒラメ釣りに向かいます。本日のメンバーです。

石積みの波止にはミズイカ(アオリイカ)釣りで盛んにロッドを振っています。

こんな素晴らしい天気での釣りに期待も膨らみますが・・・・潮が悪い(小潮)

佐賀から参加のお二人は、前回の落とし込みで大漁だったようで、期待が膨らんでいます。

沖は少しウネリが残っていますが、波高も収まるはずです。

岸から近い海域ですが、ここにも砂取り船が海底の砂をバキュームで吸い上げています。

写真の左側のクレーンで、砂を吸い上げる筒先を海底に固定して、船上に吸い上げた後、建設資材としての砂をろ過し、泥とゴミを右側の海へ投棄していきます。こうして漁礁が泥で埋まり魚が住めない状態へと変化していきます。

近隣の漁協には膨大な額の補償金が入るらしく、ここでのコメントは差し控えます。が・・・・悲しいことです・・・・現役のころ飛行機での対馬出張時、上空から数十キロにも及ぶ泥の帯をみて心が痛みました。

まずはヒラメの餌アジゴやイワシの確保に唐津沖にやってきました。

同じように餌の確保に何艘かの船も、サビキでの餌釣りの最中です。

なかなか食いが悪いようです。いつまでたっても餌の確保に苦労している状態で、ヒラメの釣り場での確保を期待して急いで呼子沖の馬渡島沖にやってきました。

ヒラメは生きたアジを、下あごから上あごへ針を抜き差しての餌釣りです。

すぐにウッカリカサゴが釣れました。

お隣の漁船は落とし込み釣りですが、なかなか餌となるイワシやアジがサビキに掛からず、苦労しているようです。やはり小潮で潮が動かないことが原因のようです。

そろそろ午後3時、沖をあきらめ近場でのヒラメ釣り一本にかけます。

ここまで4人でウッカリカサゴ3匹といまだかつてない貧果の釣りです。

やってきたのは唐津沖、もう一艘のレジャーボートがヒラメ釣りの最中です。

釣り人に声をかけて釣り開始です。

わたしにもモゾモゾとしたあたりで、ボワッと浮いてきたのは毒魚のダルマオコゼです。あまりのお土産のなさに藤井さんが毒針を処理します。この魚対馬の民宿で食べたことがありますが、自ら料理して食べたことはありません。味は絶品なのですが・・・・

ここでもなかなかあたりが遠かったのですが、名手藤井さんへはじめてのヒラメが釣れました。型は50Cmほどの小型ですが、この状況での釣果は見事というしかありません。

日没の時間が近づいてきました。これにて納竿です。

遠くからおいでのお二人には申し訳ありませんでした。しかし、釣果なしでも満足な釣りのようです。釣り人はこうでなけりゃ・・・・

港に帰り着くころは日が沈む時でした。港には7-8人の釣り人がミズイカ狙いで餌木をキャストしています。

本日の4人の釣果はこれとだるまオコゼ、本日は手ぶらで帰ります。いまだかつて船釣りで手ぶらで帰ることはなかったのですが、こんな日があっても良いでしょう。ラインで子供たちから魚をもらいに行きますとの連絡が入ります。前日はヒラメの作りや昆布締め、煮つけなどの話をしていた手前、次の日は唐津の「うまかもん市場」でイワシの子を買いつけ揚げづくりでした。次回の釣りは竿納めで23日に生きエビでの鯛釣りを予定しています。釣果より天気が好天であることを祈るばかりです。

先週、高菜を漬けこみました。干したためでしょうか、水が上がらず3%の潮水を作り追い水しましたが、美味しく出来上がりました。子供たちも好きなので近々再度漬け込むこととします。

よかてんきにめぐまれっせぇ ついにきたどん なんちゃいつれん ひっして やった

好天気に恵まれ 釣りにやってきましたが まったく釣れない 一日 でした


★ハゼ釣り

2018年11月19日 | 釣り

この前の「男の料理教室」で調理したクリームシチューを、自宅で作ってみました。

出来上がりましたが、彩を添えるため愚妻が育てている畑か、らほうれん草をいただいて添えてみます。美味しくできましたが魚と一緒で、調理している間ですっかり食べているような錯覚に陥り、満腹感となっています。この家は二人きりで、レシピを忠実に再現するため、たくさんの量のシチューが出来上がりました。困ったことに朝昼晩と3度もいただける量です。今後は孫たちがやってきたときに作るようにしましょう。

孫と昨年楽しんだハゼ釣りに、今年も孫2人連れて長男と4人で糸島市二丈深江の浜やってきました。

期待どうりに、目が何とも言えず可愛いマハゼたちが釣れてきます。

1年しかたってはいないのですが、子供の成長の速さに改めて感心します。これは昨年の釣りの一コマです。

風もなく快適な釣り日和です。

ハゼはもちろん、メゴチにヒイラギにカレイと様々な魚に孫たちは大喜びです。末の悠真は生簀バッカンに入れている魚との戯れに夢中です。

カニまで釣れて得意満面・・・・

いつもは釣れた魚をもらっているのでしょうか、猫たちがやってきました。

動きが悪くなるのでライフジャケットを脱いでいますが、膝までの浅瀬ではあるものの注意して見守ります。前日からのウキウキ気分で満足な眠りができなかったのか、穏やかな時の流れも加わりウトウトしだします。

釣れた魚も20匹を超え、いつもの中原釣り具で買った釣り餌の青ケブ(300円)も終わりとなりました。針を飲んでしまった魚を中心に10匹ほど持ち帰りました。

わたしが料理している間に、孫たちが水栽培のサツマイモを8月に持ち込み、畑で育ててきた芋ほりに出かけました。

少しは期待したにもかかわらず、やはり根だけでした。来年は芋ほりできるように本格的に栽培してあげようかな・・・・

帰ってハゼのてんぷらの揚げたてを食べます。自分の釣った魚はまた格別なようです。

 

むかぃ わがれんもいでは だいもくわんかった ごもっきんやっどん こっちでは しょがっのだしようで ぞうにをにちょたち

むかし 田舎では 誰も食べなかった ハゼですが こちらでは 正月の出汁用で 雑煮を煮ていたそうです。


★的山大島(あづちおおしま)でのウキ流し釣り

2018年11月12日 | 釣り

紅葉真っ盛りの季節で、お風呂の仲間は福岡と大分にまたがる英彦山へ紅葉狩り登山に出かけたものの、モミジやカエデの見ごろは終わり、駐車場の車がまさに色とりどりだったと嘆いています。さて、11月10日これまでの2回は悪天候で釣行の機会がなかったのですが、今回は天候にも恵まれ、唐津市肥前大浦から喜栄丸(キエイマル)で釣りに行ってきました。

ここは「日本棚田百選」に選ばれた「大浦の棚田」で有名な場所でもあります。

以前ここ大浦港に友人の赤穂さんがマイボートを係留していて、磯釣りのオフシーズン4月ごろから夏の期間キス釣りに興じていました。大浦港からすぐの伊万里湾に浮かぶ福島はジャンボキスが釣れる好ポイントでした。すでに赤穂さんは3年前にマイボートを手放していますが、写真は7-8年前に釣った福島沖でのジャンボギスです。一番下のキスは31Cmの尺ギスです。喜栄丸とはこの時のご縁です。

本日の釣りは、平戸市的山大島(あづちおおしま)でのウキ流し釣りで、クロとイサキを狙います。写真の前方の島は二神島で、今は亡き名物船頭の「浦丸」でよく磯釣りを楽しみました。

この日釣りをした的山大島のポイントの紹介です。最初のポイントは馬込鼻沖で釣ります。その後は、本島西岸から約1kmはなれた沖合いに浮かび、磯釣りでは実績、人気ともに郡を抜く「貝瀬三礁」の周辺で釣りました。ここから見える「馬の頭鼻」は2回ほど釣りの師匠ナベさんと釣りを楽しんだ思い出の残る釣り場でもあります。

まずは的山大島の馬込鼻沖での釣りです。いきなり倉田さんに大きなあたりが来ました。竿の曲がりからしても大きそうだったのですが、残念ながらラインブレイク・・・・オナガグロの大物か

わたしにも本命の40Cmオーバーの食べると絶品の尾長グロが来ました。

船の前で釣りをしている木原君にもクロが上がりました。仕掛けを結びなおし一服(^。^)y-.。o○の倉田さんです。

いい型の尾長です。わたしより一回り大きく45Cmぐらいでしょうか。

潮が緩みだし、あたりが乏しくなったため、「貝瀬三礁」に向かいます。

倉田さん御年74歳ですが、元気な現役のサラリーマンです。

貝瀬にやってきました。トローリングで青物狙いの船が磯の周りをまわっています。

大貝瀬には「玄海フィッシングセンター」の瀬渡し船でやってきたのでしょうか、4名の釣り人がショアジギング(陸地から回遊魚を狙うルアー釣り)で青物を狙っているようです。

なるべく漁師の邪魔にならないように、錨を下ろすポイントをさぐります。

小貝瀬の近くへ錨を下ろします。写真では捉えられないのですが、カツオドリがさかんにダイブして小魚を取っています。口に小魚を加えて島の方へ飛んでいますので、ひょっとしたら子育てしているかもしれません。ここでの繁殖は非常に珍しいかもしれないので、「日本野鳥の会の福岡支部」で聞いてみたいと思います。

ここでは対象がクロのため、ハリスを4号に落とします。いきなり尾長の45Cmオーバー、この魚は田舎先輩の大作兄ぃに美味しく食べてもらいました。

船長も私たちにことわりを入れていれて、奥様へのお土産にとスピニングのフカセ釣りでクロを狙います。やはりフカセ釣りには竿引きであたりが来ます。次回はこの釣り方でクロを狙いましょう。磯釣りと同じような釣る楽しみができそうです。

いつものウキ流し釣りでは10~30mの深さを釣りますが、釣る棚をわずか2mほどに落として50Cm近い地グロが釣れました。沖では水面直下で大型クロが乱舞しているようです。

2連荘での地グロです。

これで3連続・・・・( ゚Д゚)

クロが一段落したらイサキが釣れだします。

右側が私のウキです。このウキが・・・・

モヤモヤと沈みます。これはイサキのあたりです。

倉田さんの足元の白いバケツにブクブクをセットして、生かしているイサキもそろそろ酸欠状態です。

潮が緩んでくると魚の喰いもパタッと止まります。船長にはアブッカモとベラ・・・・苦笑いです。

午後2時前、全員満足の釣果で今日の釣りは終わりです。

72Lのイグロークーラーはほぼ満杯ですが、これに欲のない向くんと倉田さんから、開き用のイサキ20匹近くが欲張りのわたしのクーラーに入ります。

風力発電が居並ぶ的山大島を後にします。

2009年4月に開通した鷹島肥前大橋(たかしまひぜんおおはし)が見えてきました。大浦港まではあと15分程度です。

文頭の英彦山へ紅葉狩り登山に出かけた、「きらら風呂の会」の河上さんたちの慰労会のきららで魚を下ろし、持って帰ったのは沢山の数の魚です。イサキの開きを作る必要がありましたが、孫たち用に魚を捌き20件近い近所や友人たちへお裾分けすると、瞬く間に魚はなくなって自宅に残ったのはイサキが一匹でした。えぇっ・・・・

実は釣り前日に悲しい知らせが届きました。わたしの鹿児島時代からの後輩で、何回も釣りを共にした福盛君が62歳で亡くなりました。船の釣り経験のある方はご存じでしょうが、よっぽどのことがない限り船釣りのキャンセルはできません。ましてや今回もリーダのため皆には気づかれないように、ネガティブの気乗りのしないまま釣りに来ました。しかし、自分本位の性格のうえ大好きな釣りで、すっかり忘れて夢中になっている私がいました。亡き福盛君も「やはり宇都さん」と笑っていることでしょう。悲しい知らせの後の殺生を詫び、昨日11日葬儀に出かけました。在りし日の福盛くんを偲び、仏陀の弟子となった法名「釋邦蓮」に合掌・・・・「南無阿弥陀仏」

私のブログのサブタイトルは「人生は邂逅なり」ですが、大きかった人の輪がすこしずつ小さくなっていくのが寂しいです。

こまごっの おおか あにょ やっどん やさひっか しんぼの 福盛やった なんまんだー

我儘の 多い 先輩 ですが やさしい 辛抱する 福盛君でした 南無阿弥陀仏