主人公のジャンヌは35歳で自然科学の教師をやっている。
身長は170センチ弱で、体重が85キロ。
ある日、彼女の住む高層マンションのエレヴェーターが壊された。
ジャンヌは23階に住んでいる。
隣人、知人、友人誰もがそろってジャンヌに言う。
「階段を下りたりしちゃだめだ。無理したらだめだ……」
??どうして?
私は健康なのに?
その後、いろいろなことがきっかけで、ジャンヌはダイエットを始める。
体重が減るとともに、回りの人たちの、ジャンヌに対する接し方が変わり始める。
一度読み終わって、もう一度はじめから読み直した。
結局2回通して読んだ。
ジャンヌの生い立ち、職場の人間関係などが細かく記されている。
ジャンヌや、その友達エヴリーヌがいろいろと思考するんだけれど、それがキリスト教がらみだったりすると、ちょっと私にはいまいち分からない部分もあった。
キリスト教だけでなく、イスラム教など、宗教の話が出てくると、ちょっと?だったが、ジャンヌの心の移り変わり、自己に対する思いの変化、回りの人たちのジャンヌを見る目の変化などに、非常に興味が持てた。
そしてラストは…
…これではあまりにも情けがなさ過ぎると思った。
フランス語には情けっていう単語がないんじゃないのか。
いや、少なくともこの筆者の辞書には情けって文字はないだろうな。
これじゃ、主人公に対する愛情があまりにもなさ過ぎる。
ひどすぎる。
だから、私は勝手にこの物語の続きを考えた。
犯人は逮捕され、ジャンヌは入院するが、静かな病室の中で、少し混乱しっぱなしだった頭の中を整理していく。
そして……となって、Fin.