海と音楽+お酒 大好きオヤジ

海に魅了されてウン十年、音楽と付き合ってウン十年、そんなオヤジの気ままなページ

またまた、読み終わった。

2008年08月26日 | Weblog
淀川長治の映画人生」 中公新書ラクレ 著:岡田喜一郎



岡田 喜一郎
(オカダ キイチロウ)
1938年、東京生まれ。映像作家。著書に、『淀川長治 映画ベスト1000』『淀川長治 究極の映画ベスト100』、聞き書きに『淀川長治映画の部屋』(淀川長治)、『着付師一代きもの語り』(根津昌平)など。

タイトルのとおり淀川長治氏の子供の頃から亡くなるまでについて書かれた本。

オヤジがこの本に興味を持ち出した点
■監督第一主義「映画は監督中心で、観て欲しいのね」

■映画をアタマで観たらダメ「映画をアタマで観たら、つまらないね。絶対にダメですよ。感覚で観て欲しいの」

そして、淀長さんの映画の見方・味わい方の一例

ルネ・クレマン監督「太陽がいっぱい」1960
淀長さんはこの映画を、ホモセクシャル映画と断言。

「ヨットの上で、ドロンが坊ちゃんを殺すところ。これは男同士のラブシーンだ。海に投げ込まれが死体が紐につながれたままヨットについてくる。これは愛する男といたいという愛の執念。船も死体も港についた。紫色の腐った坊ちゃんの手とワインを飲むドロンの手。これは愛の握手。二人は心中したのね。怖い怪談だ。こうした映画を舌なめずりして観られるようになったら最高ですよ」

さて、淀長さんがホモセクシャル映画と見抜いたシーンは?

「ヨットで二人が港に帰ってきた。ふつうなら貧乏人が先に飛び降りて、ヨットを引っ張るでしょう。ところが二人は肩を並べて揃って降りた。二人は怪しい。わたしはすぐにわかっちゃったの」

なんちゅう、感性なんじゃ!

このあたりから、この本に引き込まれていったオヤジでした。

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