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▲2020年3月4日 バンナ公園
キワタノキ(インドワタノキ)、学名 Bombax Ceiba。
マレー諸島原産のパンヤ科Bonbax属の落葉高木。樹高は10〜25mになる。
花期は3月〜5月、結実は6月〜7月。実の中に白い綿毛をつけた種子ができ、クッションなどに使われる。
《ガジ丸の想う沖縄》さんの体験記がおもしろいのでコピーさせていただく。
「もう10年ほども前になるか、梅雨の頃であった。(中略)キワタノキの通りへ入った時に、今まで見たことの無い幻想的な光景を目にした。空中に何か白いものが舞っていた。それはたくさんの綿であった。たくさんとはどのくらい?と訊かれたら、周囲の景色を幻想的にしてしまうほど夥しい量と答えられる。綿は強風に煽られ、右へ行ったり左へ行ったり、近寄ったり離れたり、落ちてきたり舞い上がったりしていた。私はしばらく車を停めて、その幻想的な光景を楽しんだ。 調べると、キワタノキの果実は6月頃に破裂して、中の綿を空中に吐き出すとのこと。私が偶然見たものはキワタノキの果実から吐き出された綿であったのだ。その翌年からも何度か梅雨時にその並木道を通っているが、幻想的光景には再会していない。少量の綿がフワフワ飛んでいるのは数回見ているが、あの日のような綿の量とはほど遠い。私が見た偶然は、本当に偶然だったようで、たまたま実の弾ける量がもっとも多い日に、たまたま舞風(一方向の風では無いという意)が強く吹いていた、ということなのであろう。」
《沖縄 野の花賛花》さんによると、
キワタノキは別名インドワタノキと呼ばれるがインドキワタとは全く別の植物。インドキワタもパンヤ科だがCeiba属で、学名Ceiba pentandra var. indica、熱帯アフリカ原産、樹高は現地では30〜50mにもなり、花は淡黄色。
去年の3月はじめてこの樹を知った。青空に映える橙色の花も、のびやかな樹の形も、惚れ惚れするほど美しい。
宮良小学校のこの樹の開花を先月からずっと心待ちにしていたが、まだ花芽がふくらむ様子もない。今年は見られないかもしれないので、去年の写真をアップしておこう。
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▲2019年3月21日 石垣市宮良小学校
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