On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

苗場ホリデイ

2010-01-24 21:52:51 | 2006-2018Naeba

昨年12月20日までの「15周年漂流記の打上」という位置づけだったとは!
「アコースティックライヴ2010 in Naeba」。

オープニングでヤスがそう発した瞬間に、新年早々、うちあげ…?と
じわーっと広がった、そわそわ予感通り、
「5人での活動は4/29のPoint Green!沖縄までお休みを頂きます」と、
ラストにてっちゃんからありました。

そうだろう、と予想はついていたし、去年あれだけ働いたんだから
ゆっくり充電してほしい、と思っていたんだけどね。

1年の始まりを明けましておめでとう!と伝えたのに、
今年も1年おつかれさまでした!よいお年を!みたいな。

改めて口にされたことによって、実質6月までないのかー、という
しょんぼりした気持ち。勝手なものですね。

さらに、追い討ちをかけられたというかなんというか、
アンコールを終えてはけていく酒井さんが振り向いて手を挙げたのね。
後ろ手でもなく。ふりかえって。
いつも前の人を追い抜かしてステージをさくさく去っていく酒井さんがですよ。

振り返って手を振るという、お別れの合図としては、ごく一般的なことに
ただそれだけのことで、自分でも思ってもみなかったほどに
ものすごく打ちのめされていたりなんかします(苦笑)

ああ、この先しばらく会えないんだ、と。
こんなに終わってブルーな気持ちになった苗場は初。

思い込みってコワイね(笑)
相手の本心にかかわらずそこまでブルーになるというのもどうか、と
自分でもつっこみます。


そんなこんなで、いつも記録しているライヴの模様は、
立ち直れないままでは無理だろうなぁ、と留めておきたいことだけさくっと。
と、言いつつ長いけれど。偏っているけれど。


「これ聴きたいねー」「あ、あれも」と開演前に飲みながら
話していた曲たちが次から次へと歌われて「!」の連続。

オープニングが「陽のあたる坂道」だったのも、確かに代々木のラスト、
追い出しで流れていたのが伏線だったのかな。

そして1曲歌っただけで、まさかの15分近いMC(笑)に続いて
まさかまさかの「思い込み」。
「これ、アコースティックならありだよね。ソロっぽくて」と言っていたのだ。

今まで歌ってこなかった歌を、と紹介された瞬間のあの鳥肌。
「♪レモン切るとき…」の、ちょっとさびしいあの香りに聴きほれ。
黒い革張りのトリプルソファの端に身を沈め、ひじかけにもたせた右手のマイク。
歌うときだけ、くるっくるっと上下回転。物思いの憂い顔。曲のイメージにぴったり。
あ、酒井さんね。

ジーンズコーディネートだった今回の衣装。

北山さん:
ベビーピンクっぽいタートルに、それより濃い目のピンクのニットベスト
グレーの千鳥格子のハーフコート、黒い革靴
そしてびっくりするほどきらっきらしたグリーンのようなラメネイル。

ヤス:
白いカットソー、グレーのデザインジャケット、ベージュブーツにイン
男子ネイル、してましたね。ぴかぴかしてた。

てっちゃん:
白いVネックのカットソー(襟元にチェーンのプリントあり)
グレーのロングカーディガン、薄いブルージーンズを黒ブーツにイン
(今年の抱負・ルックス重視のご本人、イメージはまさかのあの人)

黒ぽん:
白シャツにピンクのストライプネクタイ、グレーウールのハット

酒井さん:
薄いブルージーンズ、くすんだパープルの幾何学模様シャツ
グレーのジャケット、ピンクのチーフ、靴は白。お似合い。


苗場で聴きたい曲・4年越しの念願が叶った「I Miss You」。
しかも妹尾さんのピアノで!叙情性たっぷり。素敵。
これ、てっちゃんと妹尾さんの共作曲なのよね。
ピアノコンサートに4回連続ではずれ続けている自分にとっては
サプライズに嬉しかった。

そして「AIRMAIL」。本当にこれは名曲だと思う。
北山さんのリードもあり、その物憂げな柔らかさが絶品。

昨年に続き、ソロコーナーも。
「或る晴れた日に」を歌いおえて、酒井さんだけが残るステージ。

「縁は異なものと申しまして…」
春夏鉄琴癒しブームにのり、酒井さんまでもが海外おとりよせ。
本体価格19$、送料39$…
スタッフさんが持ってきたときにはピアニカ?と思ったくらいコンパクト。
酒井さんはヤンエグを装っていましたけれども(笑)
ブルーのふたをぱかっとあけて、中は鉄琴!黄色いマレットがかわいかった。

ベニー・・・アット・ホーム Amazon

同じのを持っちゃったぜ、ふふっ!と得意気なご様子にて。
鉄琴の鍵盤がライトに反射して天井がきらきらしていたのもきれいだったなぁ。

Let Me In」をその鉄琴弾き語りで。これがまたすっごく酒井さんらしい。
あかるくせつないイントロの涼やかな音聴いているだけでもだし、
なんともリズムのおどけた感じや、甘くさわやかにしぼるように歌い上げる感じも、
酒井さんの声に似合っていたのだ。

OAの「SOUL着回し30日、モテコンピ」で酒井さんがコンパイルした曲たちを
聴いていてもそうなんだけど、基本的に自分にドンピシャの選曲なの。
酒井さんが好きなテイスト、自分も心地よいのが何より幸せですなぁ。


黒沢さんではない、ドーナツにぎりしめたエルヴィスも登場したし、
マイケル陽一による「Human Nature」も初めて聴けてよかった。
♪Colors でステージをいろどるライトが七変化。グラデーションきれいだった。
タロジロ!?とときめいたヤスの「THE GRATEST LOVE OF ALL」。原曲です。
てっちゃんは、哀悼で「愛のためだけに」。

そして疑惑を晴らすために?5人だけの演奏で「シマダチ」。
鉄琴ライバル黒ぽんが先ほどの酒井さんの鉄琴を。ああ、久しぶりー。

でも何に驚いたって、実はこの5人、バンマスが黒ぽんだったっていう(爆笑)

「間違えた次が大事」という名言とともに、手に汗にぎる演奏スタート。
歌だけではない、音を楽しむ姿勢として私はかなり好きよ。
北山さんは、今回はベース。ベースのほうが大きいんじゃないかと見えた…
てっちゃんが「おまえ、なんでもできるな」と。
酒井さんのクラビオーラの構造がいまいちわからない…吹いていなくても
鍵盤の音は出るのだろうか?

これも宴会中に聴きたいねーと言っていたばかり。

このアコースティックライブで鮮烈な印象を残してくれて、「あのとき」と
後々も語られるだろう曲、「いろは」。

直前の「UPPERCUTS9502」で、HBBを間近に存分に浴びた7分間。
がっと音が切れて拍手が沸き起こったと同時に、諸手をあげて
ばったりとステージ上に倒れこんだ酒井さん。
ひゅるるる~とのびてしまった人のよう。ああ、おつかれさまです。

力尽きている酒井さんの横でちゃくちゃくとサックスとトロンボーンの準備をする
てっちゃんと北山さん。
このふたりがホーンで並ぶのを見るの、はじめてかも!
ハモクラは、北山さんスルドだったしね。

「Em7(だったっけ?)の音を!」とうめく酒井さん、立ち上がって
音には名前があるんだ!と流れるような喧嘩名調子にて
Gの音出して、とてっちゃんのサックスに求めたりしているうちに、
セッションのリズムが「あの曲だ!」と。

なんだかまた幅が広がったというのか、よい楽曲は、どんなアレンジにも
負けない芯があるんだと実感。

超倍速Jazzyな「いろは」は、元々この曲はこういう衝動で生まれてきたのでは
ないだろうか、と思ってしまうほどのはまりよう。

たたみかけるリズム、語韻のパワフルさったら、もうー。
メトロノーム振り切れるんじゃないかってくらいの、口の廻り。
次から次へと飛び出してくる本来の歌詞の迫力もあいまって、
バンドセッション最高。

てっちゃんがラストの挨拶で、ゴスペラーズの中、内側にもう一度
目を向けてみたと言っていたけど、ほんとにこれはなんて大胆な解釈!と
興奮の大感動だったのでした。

ライヴならではの、特別な感じ。これはまた自分内HDDに永久保存です。
忘れずにいたいわ~

続く「エスコート」もサンバのリズムで一気にブラジリアン。
ヤスの汗がぱねぇっす!な状態に…滝のようでした。

UPPERCUTSに続いての体力消耗ぶりも著しく、歌い終えて、
それまでの紳士的おとなしさでの着席はどこへやら、両足あがっちゃうくらいに
どっかりとソファに座り込んだ酒井さん。
みんなのあいさつ、MC中の灰のような姿、表情忘れないわ(笑)

HBBってあのレベルで何歳まで出来るんだろう?と、ふと思った。
肺活量や基礎体力があるであろう酒井さんでさえのびてしまう状態だもの。
まだまだステージで披露してくれることを願います。

あ、苗場恒例「今年の抱負」。

第一指名を受けた酒井さん(この時点で大丈夫かと不安)。
「牡蠣に当たらない」という、てっちゃん曰く「それは留意点だろ」。
当たらない男、というある意味ミュージシャンにあるまじき発言に
当たるのは曲だけにします、ということだそうだ。
貝類が好きで食べてしまうけど、体調があまりよくないと牡蠣ダメらしい。
そしてそんなときほど、おいしくて好きなものに頼ってしまうらしい。

てっちゃんが「ルックス重視」、黒ぽんが「ウクレレを弾けるように」
ヤスが「自分の中のいろんな「ユタカ」を見つけ出す」、
北山さんが「パジャマを着て寝る」
←裸作曲のみならず日常も裸なのを、風邪ひかないようにするんだそうだ。

この通気性の話、みんなでなかなか思い出せなかったんだけど、
黒ぽんが普段から寝るときにちゃんとパジャマに着替えて寝るそうで。
酒井さんがジャージ、といったときに通気性わるいじゃない!と黒ぽんが
言ったのに対して、北山さんが「や、裸のほうがいいでしょ!」という
すかさず感が秀逸だった、と(笑)

アンコールの「My Gift To You」まで、聴きたかった曲がもりだくさんだった
苗場2010。

パイプ椅子に座っている時間も長くて足腰への疲れもあったり、
「Street Corner Symphony」でのなりきりで声を出してみたら乾燥で
イガイガしていたり、だったけど、満足です。

今年も楽しい時間をありがとう!

そして宴会も含めてこその苗場。
お世話になったみなさん、これまた楽しい長時間ありがとう。
睡眠をのぞいて飲みっぱなし食べっぱなし喋りっぱなしでしたね。

どんどん合宿宴会慣れをしていく(笑)今年も進化へ攻めましょう。

  

  

  


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4 Comments

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苗場ワンダー (横浜ぷりん)
2010-01-28 09:23:26
お久しぶりです!沼津でお世話になった横浜ぷりんです。私は金曜日に讃歌しました!3回目の讃歌でしたが聴きたかった曲満載の余韻の残るよいライブでしたね!酒井さんの歌った"Let me in"は 酒井さんらしいいい曲!我が愛する黒ぽんの選曲はよくわかりませんでしたが(笑)まだ苗場マジックから抜け出せません
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苗場ハッピー (miho)
2010-01-31 21:01:21
☆横浜ぷりんさん

金曜日に行ってらしたんですね!
きっと2日間だけの公演だから、という
特別ハードルのあがったライブだったと思うのですが
そうくるか!という曲からアコースティックで
期待していた!という曲までたっぷり楽しめましたね!
黒ぽんの、ドーナツ持ってステージを左右に練り歩く残像が離れません(笑)
何してもめんこいです。
あのステージを思いだせる余韻で、今週は乗り切りました~♪

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いまさらですが・・・ (サラ)
2010-02-14 14:15:17
お邪魔して、苗場の思い出に浸ってました(笑)
遅くなりましたが、今年もありがとうございました!
ライブはもちろんの事、今年も食べて飲んで楽しかったです♪
ただ、パイプ椅子の負担は予想以上に大きく、翌日腰をマッサージしてもらいに行ってきましたが…(笑)
またどこかでお会い出来る日を楽しみにしてまーす♪
返信する
その節は! (miho)
2010-02-15 23:56:25
☆サラちゃん

早3週間だねー
こちらこそまた苗場で会えて嬉しかったです。
そして変わらずマイペースぶりを発揮しましたが
お付き合い頂きありがとうございました☆
なんかずっと食べっぱなし飲みっぱなしだったね。

今回は跳ねたり踊ったりって感じじゃなかったし
あの詰め込まれ方で延々パイプ椅子は確かにツライ。左右隣席にもよるよね(笑)

冬だけじゃなくて夏とかにも会えたらいいね。
ビールがさらに美味い季節に♪

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