ユーラシアを広い範囲でのみこんだモンゴル帝国の支配範囲はこのように中国および朝鮮半島全域を含んでいました。ところが、現在高校の世界史で使われている山川出版社「詳説世界史」では上の地図の朝鮮半島のように、中国と同じいろに塗られているのではなく斜線であいまいにぼかしてあり、あたかもモンゴル帝国の支配があまり及ばなかったかのような印象にしてあるのです。
わかり易くいえば上のような感じです。
朝鮮半島は元の支配域でなかったかのようになっているのが今の高校の教科書です。
つまり、現在学校の歴史教育では、日本の高校生に「朝鮮半島はモンゴル帝国にのみこまれなかった、従って元寇には朝鮮は関係なかった」かのような印象を刷り込んでいるのです。
山川の詳説世界史の「元の東アジア支配」というくだりでは、「相続争いを経て即位した第5代フビライは、自分の勢力の強い東方に支配の重心を移し、大都(現在の北京)に都を定め、国名を元と称し(1271年)、ついで、南宋を滅ぼして中国全土を支配した。さらに彼は日本・ベトナム・チャンパー・ビルマ・ジャワにも遠征軍を送った」という記述で、なんと朝鮮半島は陸続きなのにほぼスルーされています。
この教科書の「モンゴル帝国の解体」まで、モンゴル帝国に関しての記述を読み通してみても、モンゴル帝国と西方との関わり、日本や南方へ侵攻したことについては記述されているのに、朝鮮半島の支配については教科書には一切記述がありません。各地で反乱がおこり、元は明軍に大都を奪われてモンゴル高原に退いた(1368年、北元)、で終わるまで、一切記述がないのです。
元は日本に対しては朝鮮人達と一緒に、半島経由で2度も襲来(文永の役1274年、弘安の役1281年)しており、つまり朝鮮半島は完全にモンゴルにのみこまれていたのにも関わらずです。
元が日本に侵攻する前にフビライハンが日本に送ったという使書の中には、「高麗は家来」で「父子」のような関係と書かれてあるそうですが、これをもって朝鮮半島は支配されなかった、対等に近い関係だったと解釈するのは客観的な態度ではなく、朝鮮に都合のいい解釈といわざるを得ません。
実際には元が朝鮮半島に支配が及んだ時代、民族の淘汰、交配が起こったはずで、それ以外の歴史では朝鮮半島はほぼ中国の朝貢冊封体制下であったし、古代に日本にやってきた渡来人に関し、その後の長い歴史の中で他民族の被支配地域として今日に至った現在の韓国人はノットイコールであるということです。
今、日本の歴史教科書までがこのような、「渡来人=朝鮮人の祖先」を誘導するような「朝鮮半島史観」を採用している現実は、TVなどの刷り込み、「お隣の国」という枕詞を必ずつけて隣国への過剰な親近感を刷り込んでいるのと同じ根っこだと思いませんか。
そもそも、朝鮮半島からヤマトにやってきた「渡来人」のそのものが、元々どこからやってきた人々だったのか、非常にあいまいで、「渡来人=朝鮮人の祖先」のような刷り込みは非科学的です。
朝鮮半島は元の支配域でなかったかのようになっているのが今の高校の教科書です。
つまり、現在学校の歴史教育では、日本の高校生に「朝鮮半島はモンゴル帝国にのみこまれなかった、従って元寇には朝鮮は関係なかった」かのような印象を刷り込んでいるのです。
山川の詳説世界史の「元の東アジア支配」というくだりでは、「相続争いを経て即位した第5代フビライは、自分の勢力の強い東方に支配の重心を移し、大都(現在の北京)に都を定め、国名を元と称し(1271年)、ついで、南宋を滅ぼして中国全土を支配した。さらに彼は日本・ベトナム・チャンパー・ビルマ・ジャワにも遠征軍を送った」という記述で、なんと朝鮮半島は陸続きなのにほぼスルーされています。
この教科書の「モンゴル帝国の解体」まで、モンゴル帝国に関しての記述を読み通してみても、モンゴル帝国と西方との関わり、日本や南方へ侵攻したことについては記述されているのに、朝鮮半島の支配については教科書には一切記述がありません。各地で反乱がおこり、元は明軍に大都を奪われてモンゴル高原に退いた(1368年、北元)、で終わるまで、一切記述がないのです。
元は日本に対しては朝鮮人達と一緒に、半島経由で2度も襲来(文永の役1274年、弘安の役1281年)しており、つまり朝鮮半島は完全にモンゴルにのみこまれていたのにも関わらずです。
元が日本に侵攻する前にフビライハンが日本に送ったという使書の中には、「高麗は家来」で「父子」のような関係と書かれてあるそうですが、これをもって朝鮮半島は支配されなかった、対等に近い関係だったと解釈するのは客観的な態度ではなく、朝鮮に都合のいい解釈といわざるを得ません。
実際には元が朝鮮半島に支配が及んだ時代、民族の淘汰、交配が起こったはずで、それ以外の歴史では朝鮮半島はほぼ中国の朝貢冊封体制下であったし、古代に日本にやってきた渡来人に関し、その後の長い歴史の中で他民族の被支配地域として今日に至った現在の韓国人はノットイコールであるということです。
今、日本の歴史教科書までがこのような、「渡来人=朝鮮人の祖先」を誘導するような「朝鮮半島史観」を採用している現実は、TVなどの刷り込み、「お隣の国」という枕詞を必ずつけて隣国への過剰な親近感を刷り込んでいるのと同じ根っこだと思いませんか。
そもそも、朝鮮半島からヤマトにやってきた「渡来人」のそのものが、元々どこからやってきた人々だったのか、非常にあいまいで、「渡来人=朝鮮人の祖先」のような刷り込みは非科学的です。
コメント
私達と隣国との関係については、「渡来人=朝鮮人の祖先」のような非科学的な刷り込みに基づくのではなく、科学的に紐解くよう研究すべきです。
古代史では何でも朝鮮半島からきたとする一元的な考え方ですが、もうすこし多様ではないかと思います。
2018/8/31(金) 午後 8:22 泉城
> 石田泉城さん
全く同感です。縄文人の稲作のこと等や「弥生人」という捉え方の誤りについて書きたいと丁度思っておりました。いつも泉城さんの適切なご指摘に触発されます。
2018/8/31(金) 午後 8:48 kamakuraboy
2018年2月3日ヤフーブログに投稿した記事より