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米国の戦いと米国大使館の受難の歴史~「ハバナ症候群」

2021-07-13 13:04:36 | 米国

この写真は米国議事堂ではなく、キューバの首都ハバナのセントラルパーク前のオールドハバナの国会議事堂です。


こちらが、ワイントンDCのセントラルパーク前にある米国連邦議会議事堂。
形がよく似ています。


「米国の戦い」の陰で、米国大使館員は深刻な健康被害の後遺症を残すような恐ろしい攻撃にさらされていたようです。

キューバや中國、モスクワなどでこれまで「マイクロウェーブ」による米国大使館攻撃が行われていたことが現在では明らかとなっており、「ハバナ症候群」の名称で呼ばれています。


「マイクロウェーブ」攻撃で130人の米国外交官が脳損傷を発症していると推定されており、当初原因不明であったが、攻撃を受けた大使館員やCIA職員の後遺症が深刻な問題として現在の米国で知れ渡るようになったそうです。


そして、米大使の「ハバナ症候群」について、今年の6月、バイデン政権はついに原因究明に乗り出すことを発表。

ブリンケン米国務長官は6月8日、米外交官らに「ハバナ症候群」と呼ばれるさまざまな神経系の健康被害を引き起こしたとみられる指向性無線周波数による攻撃について、原因究明に向けて政府全体で調査していると述べた。

ロシアなど国家による関与が疑われれば問題提起する考えも示したが、現時点で原因は判明していないとした。

引用元:

動画:


■冷戦時代のモスクワで起こっていた「ハバナ症候群」
「米ソの冷戦」は世界各地で起こった代理戦争のみならず、様々な形で、米国大使館への攻撃も繰り返され、実はソ連が1970年代や1980年代にモスクワの米国大使館を高周波または極超短波で攻撃したとされ、この頃から米国大使の「ハバナ症候群」が発生していた可能性があったと指摘されています。


ソ連時代は「マイクロウェーブ」を応用した調理器具の「電子レンジ」の使用について、マイクロウェーブについての多くの研究が行われ、健康にネガティブな結果が出たため、1976年に電子レンジの使用が禁止されていたそうですが、この禁止は90年代始めのペレストロイカ後に漸く解かれたとあります。


モスクワでの体験を語る被害者
「真夜中に目が覚めて、信じられないほどのめまいに襲われた。部屋はグルグル回っていた。吐き気もした。これまでイラクやアフガニスタンにも駐在し、撃たれたこともあるが、それはこれまでの人生で最も恐ろしい体験だった」

これは、2017年12月に元CIA諜報員のマーク・ポリメロポロス氏が滞在中だったモスクワのホテルでした恐怖体験で、今年2月、CNNに対して語ったものだ。

「1日を乗り切ることができなくなった。あの夜から毎日頭痛がしている。昼も夜も、頭痛はなくならなかった」
「まだ撃たれた方がましだった。これは、“物言わぬ傷”だから。撃たれてできた傷なら人にそれを見せることができる」

CIAの医療スタッフたちが、当初、彼の症状を理解してくれなかったというジレンマが背景にあったそうで、モスクワで体験した恐怖の夜から3年以上経った2021年1月、同氏はやっとCIAの同意を得て、ウォルター・リード米軍医療センターで「外傷性脳損傷」と診断され、治療を受けることができた。涙が出たという。
同氏は体調不良で2019年には、26年勤めたCIA(中央情報局)を50歳で早期退職している。

引用元:

■キューバの「ハバナ症候群」

(2020年12月7日付のBBCニュースより抜粋)

キューバでアメリカの外交官らが原因不明の体調不良を訴えたのは、マイクロ波に直接さらされたのが原因だった可能性が高いと、米政府が米国アカデミーがまとめた報告書で明らかにした。報告書は、マイクロ波を誰が発していたのかは特定していないが、50年以上前に当時のソヴィエト連邦が、パルス無線周波エネルギーの効果を研究していたと指摘。

この体調不良は2016~2017年に、キューバの首都ハバナのアメリカ大使館職員と家族らにみられ、めまい、バランス感覚の喪失、聴覚障害、不安症、「認識に霧がかかった」ような症状を報告。「ハバナ症候群」と呼ばれるようになった。

米国政府はキューバが「音波による攻撃」を実行したと非難。キューバはこれを強く否定。両国関係は緊張が増した。

同様の症状は、カナダ大使館の職員の少なくとも14人にもみられており、カナダはその後、キューバ大使館職員を減らした。

今回の報告書の研究は、約40カ国の政府職員の症状について、医療と科学の専門家チームが実施。報告書によると、多くの政府職員らが長期間、体の衰弱に悩まされており、「これらの特徴的で深刻な兆候や症状、(政府)職員が報告した所見の多くは、パルス無線周波(RF)エネルギーが向けられたことによる効果と一致している」

「西側とソ連側で半世紀以上前から公表されてきた研究や情報が、この仕組みの状況証拠になっている」「連続波ではなくパルス波(の無線周波)にさらされることの影響に関して、ロシア/ソヴィエト連邦でかなりの研究」がされていたと指摘。「ユーラシアの複数の共産国」の軍人らが、非熱的放射にさらされたことがあったと指摘。


引用元:

■中國広州の米総領事館で起きたマイクロウェーブ攻撃

症状を訴えた米外交官らは、キューバ勤務経験者に限らず、トランプ政権下の2018年には、中国南部・広州市の米総領事館に勤務していた職員らが、「わずかで不明瞭だが普通ではない、音や圧力の感覚」を訴え、職員の1人は、軽い脳損傷と診断され、これを受け、米政府は数人の職員を異動させている。


同年7月には北京の米大使館前で爆発事件なども起こっている。

引用元:




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