2019/1/31(木) 午前 7:05
4,5日前からのニュースによると「東京都内の複数の製薬会社に、脅迫状とともに、青酸カリのようなものが送りつけられたことがわかり、警視庁が捜査を始めた。」「25日午後、(東京都)中央区にある『鳥居薬品』など製薬会社6社に、青酸カリとみられる粉末と脅迫文が入った封筒が郵送された。」
「脅迫状には、『青酸カリを入れたニセモノの薬を流通させる。ことしの2月22日までに3,500万ウォンをビットコインで送りなさい』などと記されていた。」「同様の郵便物は、毎日新聞社にも送られていて、警視庁が恐喝未遂事件として調べている。」と報じられている。(1月26日付 FNN PRIME)
実は同様の脅迫文が去年の1月に同じ大阪の製薬会社を含む数社の製薬会社4社に送られており、このときは粉末が同封されていなかったものの、今月25日にも同様の内容の脅迫文と白い粉末が入った郵便物が送られており、粉末からは青酸カリが検出されたそうだ。
今月25日に青酸カリと脅迫文が送られたのは製薬会社の他、食品会社など東京、大阪、札幌を合わせ29日時点でわかっているもので18社にのぼり、毎日新聞、朝日新聞などにも同様の郵便物が届いているそうだ。
先程のNHKニュースによると、郵便物は全て同一犯(グループ?)によって送られており、東京の神田郵便局の消印(日付は1月24日)だったそうだ。神田局内には170のポストがあるそうで、警察はこれらの周囲の監視カメラの映像分析を行っているそうだ。
このニュースを聞いて、おそらく多くの方が思い浮かべたであろう類似の事件が「グリコ森永事件」(1984年~85年)ではないだろうか。「グリコ森永事件」とは、阪神を舞台として食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件で、警視庁広域重要指定114号事件とされ、犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから「かい人21面相事件」などとも呼ばれていた。
あの事件は1984年3月18日に江崎グリコの社長宅に犯人数人が押し入って入浴中の江崎社長を全裸のまま拉致し、その後身代金を要求する脅迫文などが届くも犯人は受け渡し場所に表れず、江崎社長は事件3日後に大阪府摂津市の東海道新幹線車両基地近くを流れる安威川沿いにある治水組合水防倉庫から自力で脱出して大阪貨物ターミナル駅構内で保護される、とういう誘拐事件から始まった。
その後も江崎宅や江崎グリコに金銭を要求する脅迫状が届き、大阪のサンケイ新聞と朝日新聞などのマスコミ宛に世間一般への公開を前提とした挑戦状などが送られ、4月10日には大阪の江崎グリコ本社で放火事件が発生。
この事件の特徴として江崎グリコに次いで、丸大食品、森永製菓、ハウス食品等々、食品会社ばかりを狙って店頭の商品に「青酸カリを混入させる」と脅す企業脅迫事件であったのだが、結局犯人は捕まらず未解決事件として捜査が終了している。
中には企業が犯人との交渉に応じて金銭を支払ったのではないかとも噂されていたが、捜索に当たった警察官の自殺以外には実際に青酸カリによって死亡した被害者がいないこと、警察が殺人未遂事件として捜査したシアン化カリウム(青酸カリ)入りの食品にしても「どくいり きけん たべたらしぬで」の紙が張られていたので、その罪状が当てはまらないのではないか、という意見があり、この点の不備を補うべく、「グリコ法」こと「流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法』が制定された。
「グリコ森永事件」の犯人は「北朝鮮の工作員」「大阪ニセ夜間金庫事件の犯人」、総会屋、株価操作を狙った仕手グループ、「左翼活動家」など各種の陰謀説があり、キツネ目の男と呼ばれる不審者の似顔絵も作成されている。
その後「グリコ森永事件」を模倣した犯罪は444件に上り、うち206件が検挙され、中には小中学生がファミコンほしさに日本ネスレを恐喝するという事件もあったそうだ。昭和の犯罪史上独特の劇場型犯罪であった。
この事件もある意味で(時間が経った)「グリコ森永事件」の模倣犯のような事件だ。
今回の事件の場合「3,500万ウォンをビットコインで送りなさい」という韓国か北朝鮮に絡んだ人物を装った事件なのか、実際にこれらの国々に関係のある人物による犯行なのかは現時点で不明で、いずれにせよ事件の早期解決を期待したい。
引用:
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201901/559653.html
https://www.yakuji.co.jp/entry69841.html
https://www.asahi.com/articles/ASM1Y41XZM1YUTIL00Z.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BB%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6
コメント
kamakuraboyさんって、探偵になったり、スケート評論家になったり、歌手になったり、地震研究者になったり…どの分野でも専門的なレベルのお話をなさいますので本当に驚きですね。
今回の青酸カリ脅迫事件にしても、事件というものは金銭的なものを得るのが目的なのだと思いますが、実際にはその受け取りの際に掴まってしまうので成功はおぼつかないように思われるのですが…
こういうことをやる人っているんですね…
それにしても、青酸カリを扱っているところ(会社・事業所など)で、(あの人が)何となくおかしいなどといったことに気付かないのでしょうか…?
2019/1/31(木) 午前 9:27 [ weeping_reddish_ogre(泣いた赤鬼) ]
グリコ森永事件は重大事件では無く重大事案なので時効が成立してますが家族全員を恐怖に落とし世間をも巻き込み事案解決?に違和感が有ります。 削除
2019/1/31(木) 午後 0:13 jinsen99
kamakuraboyさん、こんばんは
「グリコ森永事件」については、CATVで2011年製作のドラマを1~2か月前に観ました。
似たような事件ですが、ビットコインというところは時代を反映していますね。ビットコインアドレスならば所有者がわからないままにP2Pで直接送金できてしまいますから秘密裏に事件が終わってしまうこともあり問題ですね。
ただ、「グリコ森永事件」と比べ3500万ウォンは金額がちょっと中途半端でかつ少額のように思います。
2019/1/31(木) 午後 7:03 泉城
> weeping_reddish_ogre(泣いた赤鬼)さん
こんばんは。「グリコ森永事件」は35年前の事件ですが、当時に比べて現在は至るところに監視カメラがあり、同じポストから投函したのであれば、18社分の封筒18個を投入する様子が映っているかもしれないので、早い段階で犯人の足取りがつかめるのではないかと思いますが、どうなのでしょうか。
2019/1/31(木) 午後 7:29 kamakuraboy
> jinsen99さん
こんばんは。事案と事件の違いはよくわかりませんが、江崎グリコの社長が拉致監禁され、身代金要求され、放火事件も起こっており、事案というより事件ではないかと思いますが。食品テロも、実際に企業は商品が店頭から撤去されるなどによって損失を被っておりますし、殺人目的ではないにせよ、食品企業への広域テロ事件だと思いますが。
2019/1/31(木) 午後 7:34 kamakuraboy
> 泉城さん
こんばんは。私も3500万ウォンという金額は中途半端で少ないと思いました。この事件の目的は金銭ではないような気がします。
ビットコインでのやり取りで要求を出しているのは口座への送金だと足がついてしまうからでしょうし、ビットコインだとご指摘のような仕組みがあるからなのでしょう。ですが、円でもドルでもなく、敢えてウォンというのはどういうことなのでしょうね。作為的な感じもしますが。
2019/1/31(木) 午後 7:49 kamakuraboy
> kamakuraboyさん
ウォンというのは、ちょっと変ですね。
ビットコインの単位のBTCや円で要求するのが一般的な気がします。
いずれにしても許しがたいです。
2019/1/31(木) 午後 10:28 泉城
> 泉城さん
A4サイズの紙1枚にワープロで「青酸カリが入った偽の製品を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起きる」などの内容、差出人には死刑が執行されたオウム真理教の元幹部や、暴力団関係者などの名前が記されていたということで、警察は同一犯による犯行とみて恐喝未遂の疑いで捜査しているようです。
死刑囚として亡くなったとはいえ、他人の名前を弄ぶ感覚はある意味で犯人のパーソナリティーがサイコパスであることを表しているように思います。
本物の青酸カリを吸引すれば中毒になり、致死量ならば死者が出る可能性もあることから、恐喝未遂という罪状は甘いと思います。
2019/2/2(土) 午後 2:27 kamakuraboy
「グリコ森永事件」の教訓から「グリコ法」こと「流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法』が制定されたわけですが、今回のように、脅迫状の中に毒物を同封す津ことは「未必の殺意」すらあるとも思いますし、「郵便物への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法」も必要だと感じました。
2019/2/2(土) 午後 2:33 kamakuraboy
> kamakuraboyさん
青酸カリは0.15g以上が致死量といいますから、もし、郵便物を開けた時に青酸カリが拡散して吸い込むようなことがあれば肺から血液に溶けて中毒症状を起こします。場合によっては死に至りますから「未必の殺意」です。
危険薬物を郵送するのはまずいでしょう。
当然、それを防止する法律が必要になりますね。
2019/2/2(土) 午後 7:27 泉城
> 泉城さん
おはようございます。法律は現実社会より常に遅れていますね。「神戸連続児童殺傷事件」(酒鬼薔薇事件)で14歳のときに4人の子供を殺傷(2名が重症、2名が死亡)した少年Aが手厚く守られたのも「少年法」という時代とずれた法律のためでしたし。
あの事件が起こったのが1997年で、あの後、少年法改正が2000年:刑事処分の可能年齢が「16歳以上」から「14歳以上」に引き下げ。 また、16歳以上の少年が故意の犯罪行為で被害者を死亡させた時は、検察官への逆送が原則に。
更に2007年:少年犯罪の凶悪化や低年齢化に対応するため、少年院送致の年齢下限を現行の14歳以上から「おおむね12歳以上」に引き下げとなったそうですね。
2019/2/3(日) 午前 7:17 kamakuraboy
4,5日前からのニュースによると「東京都内の複数の製薬会社に、脅迫状とともに、青酸カリのようなものが送りつけられたことがわかり、警視庁が捜査を始めた。」「25日午後、(東京都)中央区にある『鳥居薬品』など製薬会社6社に、青酸カリとみられる粉末と脅迫文が入った封筒が郵送された。」
「脅迫状には、『青酸カリを入れたニセモノの薬を流通させる。ことしの2月22日までに3,500万ウォンをビットコインで送りなさい』などと記されていた。」「同様の郵便物は、毎日新聞社にも送られていて、警視庁が恐喝未遂事件として調べている。」と報じられている。(1月26日付 FNN PRIME)
実は同様の脅迫文が去年の1月に同じ大阪の製薬会社を含む数社の製薬会社4社に送られており、このときは粉末が同封されていなかったものの、今月25日にも同様の内容の脅迫文と白い粉末が入った郵便物が送られており、粉末からは青酸カリが検出されたそうだ。
今月25日に青酸カリと脅迫文が送られたのは製薬会社の他、食品会社など東京、大阪、札幌を合わせ29日時点でわかっているもので18社にのぼり、毎日新聞、朝日新聞などにも同様の郵便物が届いているそうだ。
先程のNHKニュースによると、郵便物は全て同一犯(グループ?)によって送られており、東京の神田郵便局の消印(日付は1月24日)だったそうだ。神田局内には170のポストがあるそうで、警察はこれらの周囲の監視カメラの映像分析を行っているそうだ。
このニュースを聞いて、おそらく多くの方が思い浮かべたであろう類似の事件が「グリコ森永事件」(1984年~85年)ではないだろうか。「グリコ森永事件」とは、阪神を舞台として食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件で、警視庁広域重要指定114号事件とされ、犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから「かい人21面相事件」などとも呼ばれていた。
あの事件は1984年3月18日に江崎グリコの社長宅に犯人数人が押し入って入浴中の江崎社長を全裸のまま拉致し、その後身代金を要求する脅迫文などが届くも犯人は受け渡し場所に表れず、江崎社長は事件3日後に大阪府摂津市の東海道新幹線車両基地近くを流れる安威川沿いにある治水組合水防倉庫から自力で脱出して大阪貨物ターミナル駅構内で保護される、とういう誘拐事件から始まった。
その後も江崎宅や江崎グリコに金銭を要求する脅迫状が届き、大阪のサンケイ新聞と朝日新聞などのマスコミ宛に世間一般への公開を前提とした挑戦状などが送られ、4月10日には大阪の江崎グリコ本社で放火事件が発生。
この事件の特徴として江崎グリコに次いで、丸大食品、森永製菓、ハウス食品等々、食品会社ばかりを狙って店頭の商品に「青酸カリを混入させる」と脅す企業脅迫事件であったのだが、結局犯人は捕まらず未解決事件として捜査が終了している。
中には企業が犯人との交渉に応じて金銭を支払ったのではないかとも噂されていたが、捜索に当たった警察官の自殺以外には実際に青酸カリによって死亡した被害者がいないこと、警察が殺人未遂事件として捜査したシアン化カリウム(青酸カリ)入りの食品にしても「どくいり きけん たべたらしぬで」の紙が張られていたので、その罪状が当てはまらないのではないか、という意見があり、この点の不備を補うべく、「グリコ法」こと「流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法』が制定された。
「グリコ森永事件」の犯人は「北朝鮮の工作員」「大阪ニセ夜間金庫事件の犯人」、総会屋、株価操作を狙った仕手グループ、「左翼活動家」など各種の陰謀説があり、キツネ目の男と呼ばれる不審者の似顔絵も作成されている。
その後「グリコ森永事件」を模倣した犯罪は444件に上り、うち206件が検挙され、中には小中学生がファミコンほしさに日本ネスレを恐喝するという事件もあったそうだ。昭和の犯罪史上独特の劇場型犯罪であった。
この事件もある意味で(時間が経った)「グリコ森永事件」の模倣犯のような事件だ。
今回の事件の場合「3,500万ウォンをビットコインで送りなさい」という韓国か北朝鮮に絡んだ人物を装った事件なのか、実際にこれらの国々に関係のある人物による犯行なのかは現時点で不明で、いずれにせよ事件の早期解決を期待したい。
引用:
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201901/559653.html
https://www.yakuji.co.jp/entry69841.html
https://www.asahi.com/articles/ASM1Y41XZM1YUTIL00Z.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BB%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6
コメント
kamakuraboyさんって、探偵になったり、スケート評論家になったり、歌手になったり、地震研究者になったり…どの分野でも専門的なレベルのお話をなさいますので本当に驚きですね。
今回の青酸カリ脅迫事件にしても、事件というものは金銭的なものを得るのが目的なのだと思いますが、実際にはその受け取りの際に掴まってしまうので成功はおぼつかないように思われるのですが…
こういうことをやる人っているんですね…
それにしても、青酸カリを扱っているところ(会社・事業所など)で、(あの人が)何となくおかしいなどといったことに気付かないのでしょうか…?
2019/1/31(木) 午前 9:27 [ weeping_reddish_ogre(泣いた赤鬼) ]
グリコ森永事件は重大事件では無く重大事案なので時効が成立してますが家族全員を恐怖に落とし世間をも巻き込み事案解決?に違和感が有ります。 削除
2019/1/31(木) 午後 0:13 jinsen99
kamakuraboyさん、こんばんは
「グリコ森永事件」については、CATVで2011年製作のドラマを1~2か月前に観ました。
似たような事件ですが、ビットコインというところは時代を反映していますね。ビットコインアドレスならば所有者がわからないままにP2Pで直接送金できてしまいますから秘密裏に事件が終わってしまうこともあり問題ですね。
ただ、「グリコ森永事件」と比べ3500万ウォンは金額がちょっと中途半端でかつ少額のように思います。
2019/1/31(木) 午後 7:03 泉城
> weeping_reddish_ogre(泣いた赤鬼)さん
こんばんは。「グリコ森永事件」は35年前の事件ですが、当時に比べて現在は至るところに監視カメラがあり、同じポストから投函したのであれば、18社分の封筒18個を投入する様子が映っているかもしれないので、早い段階で犯人の足取りがつかめるのではないかと思いますが、どうなのでしょうか。
2019/1/31(木) 午後 7:29 kamakuraboy
> jinsen99さん
こんばんは。事案と事件の違いはよくわかりませんが、江崎グリコの社長が拉致監禁され、身代金要求され、放火事件も起こっており、事案というより事件ではないかと思いますが。食品テロも、実際に企業は商品が店頭から撤去されるなどによって損失を被っておりますし、殺人目的ではないにせよ、食品企業への広域テロ事件だと思いますが。
2019/1/31(木) 午後 7:34 kamakuraboy
> 泉城さん
こんばんは。私も3500万ウォンという金額は中途半端で少ないと思いました。この事件の目的は金銭ではないような気がします。
ビットコインでのやり取りで要求を出しているのは口座への送金だと足がついてしまうからでしょうし、ビットコインだとご指摘のような仕組みがあるからなのでしょう。ですが、円でもドルでもなく、敢えてウォンというのはどういうことなのでしょうね。作為的な感じもしますが。
2019/1/31(木) 午後 7:49 kamakuraboy
> kamakuraboyさん
ウォンというのは、ちょっと変ですね。
ビットコインの単位のBTCや円で要求するのが一般的な気がします。
いずれにしても許しがたいです。
2019/1/31(木) 午後 10:28 泉城
> 泉城さん
A4サイズの紙1枚にワープロで「青酸カリが入った偽の製品を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起きる」などの内容、差出人には死刑が執行されたオウム真理教の元幹部や、暴力団関係者などの名前が記されていたということで、警察は同一犯による犯行とみて恐喝未遂の疑いで捜査しているようです。
死刑囚として亡くなったとはいえ、他人の名前を弄ぶ感覚はある意味で犯人のパーソナリティーがサイコパスであることを表しているように思います。
本物の青酸カリを吸引すれば中毒になり、致死量ならば死者が出る可能性もあることから、恐喝未遂という罪状は甘いと思います。
2019/2/2(土) 午後 2:27 kamakuraboy
「グリコ森永事件」の教訓から「グリコ法」こと「流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法』が制定されたわけですが、今回のように、脅迫状の中に毒物を同封す津ことは「未必の殺意」すらあるとも思いますし、「郵便物への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法」も必要だと感じました。
2019/2/2(土) 午後 2:33 kamakuraboy
> kamakuraboyさん
青酸カリは0.15g以上が致死量といいますから、もし、郵便物を開けた時に青酸カリが拡散して吸い込むようなことがあれば肺から血液に溶けて中毒症状を起こします。場合によっては死に至りますから「未必の殺意」です。
危険薬物を郵送するのはまずいでしょう。
当然、それを防止する法律が必要になりますね。
2019/2/2(土) 午後 7:27 泉城
> 泉城さん
おはようございます。法律は現実社会より常に遅れていますね。「神戸連続児童殺傷事件」(酒鬼薔薇事件)で14歳のときに4人の子供を殺傷(2名が重症、2名が死亡)した少年Aが手厚く守られたのも「少年法」という時代とずれた法律のためでしたし。
あの事件が起こったのが1997年で、あの後、少年法改正が2000年:刑事処分の可能年齢が「16歳以上」から「14歳以上」に引き下げ。 また、16歳以上の少年が故意の犯罪行為で被害者を死亡させた時は、検察官への逆送が原則に。
更に2007年:少年犯罪の凶悪化や低年齢化に対応するため、少年院送致の年齢下限を現行の14歳以上から「おおむね12歳以上」に引き下げとなったそうですね。
2019/2/3(日) 午前 7:17 kamakuraboy
レストランなどでバカなビデオを撮ってYoutubeに流す輩と同じ匂いがします。おつむの程度が低すぎます。
円ではなく3500万ウォン(約350万円)のビットコインという辺りが、現金でも銀行の送金などでも足がつくからでしょうし、ワナクライもビットコインでの支払い(しかも1口当たりはたった300ドル=約3万円だった)手口を考えると、北のサイバー部隊よりも能力的に劣る工作部隊の仕業かなとか。
グリコ森永の犯人は北がらみの朝鮮総連ファミリーだと聞いておりますし。
しかし、35年前のあの頃よりは日本企業もリスクマネジメントを心得るようになったということだと思います。「犯人の要求に従がう₌反社会勢力に加担することになる」ので、最初からこのような脅迫に企業が応じるはずはなく、現在では成立し得ないのだと思います。
例えば1977年に福田赳夫総理(当時)がダッカ日航機ハイジャック事件を起こした連合赤軍に身代金16億円の支払いと「超法規的措置」として服役及び拘留中の赤軍派グループの人間9名を釈放し赤軍派に合流を受け入れ「一人の生命は地球よりも重い」などとのたまって、世界中の物笑いになっていましたが、あの頃や「グリコ森永事件」の時代よりは日本人の感覚が進歩したのだと思います。
今朝、
> ダッカ日航機ハイジャック事件で時の福田赳夫首相が「人命は地球より重い」という言葉で600万ドル(当時のレートで約16億円)の身代金を払ったうえに、服役中だった連合赤軍メンバーら6人を釈放した。といったブログを目にしたような気がいたします。そして、その中で、kamakuraboyさんはその対応を「非」とお話しなさっていました。わたしは福田赳夫首相の支持者でもありませんし、また、当然のことですがハイジャック犯の味方でもありませんし、そのような卑劣なやり方をとても憎んでいます。でも、限られた時間の中で、ほかにどのような方法があったというのでしょうか…?
というものです。
この事件については続きがあって、その後、批判もあって福田首相は辞任。これで済むかと思いきや、テロに屈したところをみた犯行グループは、直後に追撃のクーデターを起こす。11人の死者が出たものの、最終的にはアルジェリアで全ての人質を解放することに成功。
しかし、数名の犯人グループはハイジャック防止条約を結んでいなかったアルジェリアへ投降することで、行方をくらませる。
この事件でいろいろ迷惑をかけた日本は、バングラデシュに対し”使節”を送って謝罪や謝礼をし、相手国からは補償などを要求されたとか(されなかったとか)。要するにハイジャック犯のグループは素直に人質を解放せず、結局11名の死者を出したわけで、相手はそのまま行方をくらませた。このようなことは事前に予想できたはず。素直に開放したとたん、SATに狙撃されるに決まっているから、そのまま素直に開放するはずはない。だから、物笑いになったわけです。
私がここで「それならばどうすべきだったか」を述べても無意味でしょう。ただ、今の日本政府ならもう少し違ったやり方をすることは間違いなく、つまりこの苦い経験から得たものはあった、と思いたいですね。