「自分で行う足のむくみの施術」のやり方を説明します。
足のむくみは「足を下から上にマッサージする」だけでは、効果はイマイチです。
足の血管やリンパがどこで、どのように障害を受けやすいかを知り、効果的にマッサージをしていただきたいと思います。
足の”むくみのルート”については、前回のブログの説明を参照下さい。
ちなみに-------、
-----静脈やリンパ管のルートは、膝の裏(膝の後)の中心を通った後、
回りこむように前方に向かい、鼠径部(内股)の方へルートを変えていきます。(下の図参照)
======自分で行う足のむくみの施術(初級編)=======
以下に説明する施術法は、
むくみのルート(血液やリンパの流れ)にのっとって行う方法ですが、
足の筋肉の歪みを補正するという意味があるので、
膝の痛みや足が吊ったりする症状への応用にも、効果が期待できます。
なお、
足のむくみの原因は一つではなく、各人で異なる原因があります。
ここに説明する方法は、ごく一般的な初級編であることをお断りします。
<自分で行うむくみの施術1>
足の血管やリンパ管の通路は、本来的には足の正中線(中央)に沿って走りますが、足の筋肉や骨の影響を受け、蛇行したり歪曲しています。
上記施術は、それら筋肉群の左右バランスを正中線にそって整えるという目的で行います。
ふくらはぎは、一つの筋肉だと考えている方が多いようですが
ふくらはぎ部には、浅層筋(ひらめ筋、左右腓腹筋、足底筋)、深層筋(後脛骨筋、長指屈筋、長母指伸筋)などが、層をなして存在します。
足の正中線は、多くの筋肉群によって歪曲されていますが、それを補正する一方法です。
<自分で行うむくみの施術 2>
* むくみのルート1(上図)を参照して下さい。
両手や足に強い力を入れず、ひざ下がブラブラする程度の力で、
施術1~2を繰り返し、やさしく数回行ってみてください。
左右のふくらはぎが、正中線(中心線)を堺にバランスがとれてくれば、Goodです。
<自分で行うむくみの施術 3>
腓腹筋(ふくらはぎ筋)は、膝の裏で二つに分かれて、大腿骨の内側と外側に付着します。(=むくみのルート1 図・左側の写真参照)
膝裏を抑えて軽くブラブラさせることで、膝下の筋肉のストレッチや方向性の是正を行います。
<注意・この操作中、上体を後ろに反らさないこと。体をやや前に傾けて行って下さい)
<自分で行うむくみの施術 4>
(膝から上方に向かう血管やリンパ管は半旋回してそけい部に向かいます。このルートは複雑なので、追うことは困難です。なので、
膝の施術の後は、手をそけい部に移します。
上の写真のように、そけい部の凹みに小指のラインをしっかりと当てます。
下の組織図をイメージし、血管やリンパ管のルートを確保しようというイメージを持って、そけい部の斜めのラインに手を差し込みます。圧迫するお腹と脚の筋肉群の存在に気づいたら、押し広げて下さい。
<鼠径部(股の付根)の説明>
「自分で行うむくみの施術」の概要は以上ですが、
このやり方は一般的な初級編で、必ずしも万人に効くものではありません。
むくみの原因は人により異なるので、
「やってみたが、効果が見られない、違和感が出る」ときは、早急に施術を中止して下さい。
なお、
初級編以降は、専門的なテクニックが必要なので、記述を割愛します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます