足のむくみの話を書こうと思って、下のようなイラストを描きました。
---------------足のむくみのポイント---------------
日曜日に親戚の家を訪問したのですが、Nさん(75才)が、
「この右足、見て。むくんで、こんなに太くなってしまって・・」と。
~~確かに、右足が太い。・・でも、左足も少し浮腫んでいるわね。
余計なことはせず、聞き流そうと思ったのですが、
治せるものなら治してあげたいと思っちゃって-------。
「あら、ほんとねえ・・」と Nさんの足に触れちゃいました。
・・・これ、治せるかも・・なぁ。
Nさんは物事をキチンと順序立てて考えるタイプなので、
説明もせずに足の整体施術をしたら、拒否感を抱くだろうと思い、
足に触れながら、まずは足の血管やリンパ管の流れの説明をしました。
「足の血管やリンパ管の大きな通路はね、そけい部(股の付け根)から
膝の骨の真ん中の、ちょっと凹んでいる間を通ってるんですよ。
そこで分岐して、かかとの内側と外側に枝分かれしているんですね。
むくみは静脈だけではなく、動脈もリンパも関係しているんですよ」
「血管は、膝の裏の真ん中を通ると、そこから回るように方向を変えて、
太腿の内側を通って、そけい部(股の付け根)に行くの。
そして、そけい部から、お腹の中に入っていくんですよ」と。
Uさんには、次のような説明もしました。
血管やリンパ管は、多くの筋肉の間を縫うようにして、走っています。
なので、筋肉の作用を受けて、血管やリンパ管の通路は、しばしば圧迫されたり、移動させらて蛇行することがあります。
血管やリンパ管の蛇行や圧迫は、足のむくみや、静脈瘤の原因になりますが、
それを是正するには、筋肉の走行を是正することが必要です。・・補正の運動とか、筋肉の走行を変える何らかの施術が有効でしょう。
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Uさんの足は、ふくらはぎが外側に湾曲していました。それに伴い、腓骨(膝下の外側にある骨)の位置がズレて変位していました。
そのため、ふくらはぎの中央を通るべき血管なども、ズレたり湾曲して圧迫されている状態でした。
Uさんのふくらはぎの筋肉をたどっていくと、膝の裏の中央に付着すべき筋肉もズレた位置にありました。
この状態だと、筋肉がひざ関節にフィットしていないので、膝の曲げ伸ばしに支障が出やすいはずです。
~~~膝が曲げにくいとか、足が重ったるいとか。
筋肉がズレていれば、もちろんのこと、筋肉の間を走る血管群もズレるので、血流に異常が生じやすい状況です。
Uさんのむくみの原因が、足の筋肉と血管の蛇行やズレにあるなら、この状況を是正すれば、改善する可能性があります。
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Uさんに納得していただきながら、
「ズレている血管を、ふくらはぎの真ん中に導くには、こんな風にするといいわよ」
なんて説明しながら、そのやり方を実践しました。
ずれている筋肉を補正する時は、しばしば痛みを伴います。
「痛ッ。。。。そう、そこがよく痛くなるのよ」とUさん。
むくみは長年の体の荷重の積み重ねが影響しているので、
たった1回の施術で、むくみを解消するのは無理でしょう。
なので、Uさんには、「自分で行うむくみの施術」をお教えしました。
・・・この施術のやり方は、次回のブログに書こうと思います。
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むくみの施術の後、Uさんと1時間ほどおしゃべりをしましたが、
帰り際に、Uさん、
「足が軽くなったわ」とお礼を言ってくれて、
右足を見て、「あら、足が少し細くなってますよね」と。・・・Miz 、ちょっとうれしい。
Uさんは、左足にもむくみがあるので、
「自分で行うむくみの施術」は両足に行って下さいと言って、帰りました。
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