
さ、そんなわけでやって来ました、群馬県の世良田。
このあたりの旧地名新田郡が物語るように、ここは新田氏の荘。この新田の流れを汲んだのが世良田氏(徳川氏)。このように徳川氏と新田は確かに縁続きなのだけれど、松平氏と徳川氏が縁続きかどうかは結構怪しい。
でも家康は新田の縁続きであることを主張し、系図もそのように作成した(作成したって、じゃ、偽物じゃんか)。源氏というブランドが大変魅力的だったのかもしれないし、もともとの出が幕府の長たるものにふさわしくないという認識があったのかもしれない。

4月25日にリニューアルオープンした太田市立新田荘歴史資料館。
残念ながらぼくが行ったときは、オープン準備中で入館することできず。横目で眺めて立ち去る。下調べがイマイチですね。
像はたぶん新田義貞。
この新田~徳川ラインでの町おこしを狙っているのか、よく整備された公園も東照宮も、この立派な記念館も新田・徳川アピールに熱い。レストランの名前も「葵」だし。新田市を誕生させる会などもあるらしい(隣の栃木県には足利市があるもんね)。

世良田の東照宮。
日光の派手さはないものの、立派な社殿。国の重要文化財なんだけれど、少しさびれた感じが逆にいい。
観光的にはどうなんだろうか、ちょっと難しいかもしれないな。
このあと少し利根川を遡り、結局本庄駅から輪行で帰る。北関東の風情が好きだし、いいところだと思うんだけれど、にぎわいに欠ける(そこがいいんだけどさ)。