大崎で見かけたトンネル絵。地元の小学生が書いたものらしいけれど、これ以上似ちゃうと問題になるだろうから、著作権的にこのあたりがいっぱいいっぱいかな。ふと、こないだ読んだ素晴らしい本の一節を思い出した。
「滑走路の端で私たちを待っていた全日空のボーイング747の機体には子どもたちに大人気の日本のアニメの登場人物たちが描かれていた。鮮やかな色の笑顔のモンスターたちが、白い胴体の表面一杯に刺青のように巨大な姿を見せていた。日本から帰るのに、それはほとんど理想的なクルーだった。座席の丸窓からは左翼の垂直安定板のところに小さなモンスターの笑った金色の顔が見え、私にやさしくウインクしていた。飛行機は離陸して高度を上げ、低い雲の灰色の汚い泡を通り抜け、高い太陽の下、山々の頂や浮氷の非物質的な輪郭の上方を滑るように進んで行くと、そこは様々な白いもので見事にふくらんだ明るい混沌だった。すべてがすばらしかった」(フィリップ・フォレスト「さりながら」)