毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

立山登山(後編)

2015年09月17日 19時27分19秒 | 観光
前回も申し上げましたように、この雄山頂上にはちゃんと神主さんがいらっしゃる神社があります。空腹も癒やされて精神的な余裕が生まれたぼくは、せっかくだからそこでご祈祷受けようじゃないか、と、いそいそと参ります。 



 鳥居横で500円支払ってさらに上の神社へ。十数人集まったところで神主さんがご祈祷、お祓いをしてくれます。なんだろう、ものすごい感動してるんですよ。前回、立山、青森と関係あるって言ってたじゃないですか、その二つを結ぶのが謡曲の「善知鳥」なんです。高校時代、あの謡曲に魅せられて以来、ようやく初めて立山に登ったんですよ、あの痩せっぽっちだったインドア文化系男子高校生が。あ、いや、その高校生の成れの果てが。山に登るだなんてどんな刑罰だよと思っていたあのクソ生意気な高校生が、ああ、紆余曲折経てここに来たんだなあ、と。ご祈祷、お祓い受けながらなんだかいろんなことが浮かびました。もしかしたら山というのは新たな自分に出会える場所なのかもしれません、死と再生的にも。



 神社からは黒四ダムが見えました。裕次郎です。黒部の太陽です。



 なんだか新しい自分に生まれ変わった気分で(たぶんお腹がいっぱいになったことが大きかったかも)、今度は大汝山を目指します。
 大汝山到着。道がいろいろ趣があって飽きない登山。



 手許のsuuntoもぴったり3015mを指してる。



 「春を背負って」の舞台になった大汝山休憩所。蒼井優がジャイアントタイフーンを受けて隣の山までふっとばされたところ。それにしても狂ったような映画だったが、それをわざわざ劇場で見たぼく自身もずいぶん酔狂なところがあった2014。



 などとのんびり歩いていたらずいぶんな時間。日没までにたどり着けるか心配になって次の富士ノ折立では写真も撮らずに一気に通過。
 楽しい尾根歩きも急ぎつつ大走りの分岐を目指します。



 分岐からあとは下り。ところが下りが厳しい。だいたい下りが辛い。地味に下半身の筋肉をむしばんでいきます。翌日階段下るのにガニ股を強いるあの筋肉痛です。



 そして無事下山、称名川上流の橋を渡ります。水は透明で冷たく口に含んでみるとさらさらと喉を越していきます。



 色とりどりのテントがきれいな雷鳥沢キャンプ場。その横を通って今晩のお宿ロッジ立山連峰へ。どうもおつかれさまでした。


 そんなわけで次回、登山の翌日の立山ウォーキング大作戦をどうぞよろしく。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする