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三並夏「平成マシンガンズ」 河出書房新社
並々ならぬ才能。
著者がマシンガン=小説を手にして対峙している世界を語る、その語り口に感心する。小説にはストーリーをひたすら追い求め、次どうなるんだろう、どうなるんだろうと気になるものもあるし、世界と自分とのずれの中に漂う感性が織りなす描写に心打たれるものもある。どちらかと言えばこの小説は後者的要素が強く、そしてその描写の流れが心地よい。しかし、一方、その心地よさが時々途切れるところ、そこに彼女と世界との裂け目を感じさせ、彼女が見つめ、対峙している世界の困難さに驚くことになる。
15歳で書いたとか、15歳の割にどうとか、そういう評価ではなく、一つの小説として十分に評価できるものなのではないだろうか。
並々ならぬ才能。
著者がマシンガン=小説を手にして対峙している世界を語る、その語り口に感心する。小説にはストーリーをひたすら追い求め、次どうなるんだろう、どうなるんだろうと気になるものもあるし、世界と自分とのずれの中に漂う感性が織りなす描写に心打たれるものもある。どちらかと言えばこの小説は後者的要素が強く、そしてその描写の流れが心地よい。しかし、一方、その心地よさが時々途切れるところ、そこに彼女と世界との裂け目を感じさせ、彼女が見つめ、対峙している世界の困難さに驚くことになる。
15歳で書いたとか、15歳の割にどうとか、そういう評価ではなく、一つの小説として十分に評価できるものなのではないだろうか。
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