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久しぶりの自転車2

2008年03月18日 09時28分21秒 | 観光
 期待はずれの八丁湖をあとにし、すぐそばにあるポンポン山に向かう。
 ポンポン山は京都が有名らしいが、関東の人間にとってはこちらのポンポン山の方がなじみがある。とくに荒川ローディーの話題にときどき出てくるので、行ったことのないぼくでさえその名前は知っていた。
 そんなこんなで初訪問。神社と一体となっているポンポン山は、なかなか面白いところだ。この高負彦根神社は、古い履歴のある神社で、この集落の中心になっていた関係か、さまざまな習合が見られる。獅子頭を埋めて疫病調伏を祈った獅子塚や素戔嗚尊を祭神の一人に加えているところなどは牛頭天王の習合だろうし、拝殿奥の磐倉のようなところに置かれた青面金剛や三猿碑など庚申信仰も見られる。この神社が集落の歴史とともに歩んできたことがわかる。
 もともと地形的にも、ここは中沢新一がアースダイバーで言う「サ」の場所。荒川の流れがすぐ近くを流れ、この地は水辺を望む崎にあたっていた。


 高負彦根神社拝殿。
 この拝殿の裏側が踏むとポンポンと音がするらしい。たしかに、ポンポンではないが、一部だけ違う踏み感と音を感じる。
 あらま、こりゃ、楽しい。
 ドシドシ踏んでみる。
 このすぐそばに吉見百穴、黒岩横穴郡があるのだが、ここにも何らかしら穴が掘られているのもかもしれない。空洞の上を踏んでる感じがある。


 磐倉と三猿像。ここからの見晴らしがすばらしい。どうせ誰もいないだろう、とたかをくくって登っていったら、ぼくの親よりもう少し年齢を重ねたカップルがそこにいた。見晴らしのいい場所で、女性が男性の頭に顔を乗せ、楽しそうにしゃべっていた。いいじゃん。すごく。ぼくもあのくらいの年になったとき、誰かがぼくの肩に頭を乗せてくれるだろうか。


 ポンポン山遠景。
 ここから一般道を走ると、どの駅にも着けなそうな方向感覚もんなので荒川に戻ることにする。


 道標があちこちにあり、迷いがちな救いなき衆生であるぼくも無事に荒川にたどり着けた(道標感謝)。荒川土手に出ると、そこに菜の花と庚申塔がお出迎え。いい場所だな、となんとなく思う。いや、そういう客観的なことじゃない。好きな場所と言った方がいい。ぼくはこういう場所が大好きで、そして自転車に乗っていると往々にしてこうした景色に出会える。


 荒川に戻り、大芦橋を左岸に渡る。荒川パノラマ公園近く、パラモーターが飛び交っていた。なにかヨーロッパ的な田園風景。
 このまま熊谷まで行って、湘南新宿ラインに乗って帰る。まあ、出だしはともかく、ポンポン山は面白かったし、春の花にはいろいろ出会えたし、まっいっかの一日だった。


 ポンポン山に咲いていた梅。

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