ひっそりと生きる独女の生活

アラフォー独身の日常

裁判員裁判

2010年11月10日 | つぶやき・・・
はじめに・・・今回の記事は先日11月1日に判決がでた
港区の耳かき店に勤める女性とその祖母が林被告によって
自宅で刺殺された事件の、私なりの今判決に関しての考えです。

いろいろな意見があって当然ですが、「私なりの」なので
それは違う!とか、よく知りもしないのに戯言いうな!と
お思いの方もいらっしゃるでしょう。
法律にも全く詳しくないので、感情論であることは確かです。
あくまでも私論でありますので書き方に腹が立ったら見ないでくださいね



本件は、耳かき店の従業員である江尻美保さんに対して恋愛に近い感情を抱き、常連客として店に通い詰めていた被告人が、江尻美保さんから来店を拒否されたことなどから同人に対して殺意を抱き、同人を殺害する目的で同人の自宅に侵入したが、同人の祖母である鈴木芳江さんに見つかるや、江尻美保さん殺害の目的を遂げるため、とっさに鈴木芳江さんも殺害しようと決意し、その頸部(けいぶ)などをあらかじめ用意していた果物ナイフで多数回突き刺すなどし、約1カ月後に死亡させた事案である。


以下すべてネットに載っていた法廷ライブを読んだものなので、

           法廷ライブ 


法廷内の完全なる詳しい内容ではないかもしれませんが、
その情報でしか知りえないので それを元としての意見です。


まず、この件の判決は「無期懲役」でした。私はとしては法廷ライブを
見た限り、とても納得はできませんでした。
それとマスコミがこの事件をとりあげるのは、裁判員裁判で初の死刑判決がでるかも?
というだけで取り上げてる感じがして憤りを感じました。
が、とりあげていたからこそ、この事件のことが気になったのも
あるんですけどね・・・


この裁判でもちろん遺族側は極刑をのぞんでいました。
しかし判決は無期懲役。死刑回避になった理由として


 極刑に値するほど悪質ではないこと

 犯行は偶発的で計画性がないこと

 人格が未熟であること

 反省していること


上記4つが回避の理由だそうです。情状酌量ってやつですね。
こんな理由で遺族側は納得できると思っているのでしょうか?
ただでさえ家族を殺されたというのに。


まず に関して、悪質でない・・これが悪質じゃないとは
いったいどうして?林被告は江尻さん宅に侵入した際、
1階にいた祖母の鈴木芳江さんにみつかり、声をだされたので
刺したわけですが、刺し方が尋常ではないです。
頭を持っていたハンマーで数回なぐり、さらに果物ナイフで
頭、顔、頸部を十数回にわたり刺しており、果物ナイフが
首の骨にあたって先が折れ曲がるほど刺しています。
鈴木さんはほぼ即死とみられています。
丸腰の年配女性にこれほどの攻撃をしても悪質ではない?

さらに2階にいた江尻美保さんの部屋に押し入り、馬乗りになって
江尻美保さんの頭、顔、頸部を十数回刺しています。
美保さんの父親の供述調書によると、病院に運ばれた
美保さんは父親でもわからないくらい顔がむくんで腫れ上がって
おり、呼びかけても全くの無反応だったのこと。
そして1ヵ月後に意識が戻ることなく亡くなりました。

また、江尻美保さんの母親は 犯人と2階ではちあわせをしており、
振り返ったときに1階で返り血をあびた犯人が血だらけで
立っているのを目撃した上、母親、娘を同時に殺されたため
母親(鈴木芳江さん)の告別式にもでれないほど 恐怖とショックで
自宅を出ることができない状態だという。

私はこれを読んで涙がでました。
2人の命を奪ったうえに、残された遺族の恐怖、これから
一生癒えることのない悲しみを考えたら、よく悪質じゃない
などと言えるなと思い、腹が立ちました。


については 計画性がないとのことだけど、
林被告はハンマーとナイフを2つの合計3つの凶器をもって
江尻さん宅にむかっていることから、計画性がないとは
到底思えない。


については、人格が未熟・・・そんなの理由になる??
林被告は勤務態度は真面目であり、設計主任という肩書きもあり、
部下もいました。
だから人格が未熟じゃないとはいえないのでしょうが、人殺したから
人格が未熟なんて理由にはならないと思う。


については 要は裁判員の方たちが「そう見えた」って
だけでしょう??なんかこれも理由としてあげるってどうなの?と
思ってしまう。
林被告は弁護人に とにかく反省の態度を示せといわれているはずだし、
涙を流し、激痩せしてうなだれていれば「反省」ってことに
なってしまうの?

あと、私がこの理由に納得できないのは法廷での被告人質問の時に
「江尻さんが誘ってきた」「江尻さんに恋愛感情はない」と
答えていること。

※店では店外でお客さんとあってはいけないという
 ルールがあったのだが、美保さんが外でもあってみたいねと
 言ったので 林被告が食事に誘い、行くことになったという。


被告人は 死人に口なしの状態で江尻さんが誘ってきたから
食事に行ったのだという。そんなやりとりは当事者である
江尻さんと林被告にしか真実はわからないので、なんとも
いえないけど、被告がそう言うのならば そうだったのかもしれません。
だけど、被告もそのルールは知っていたし、断ることも
できたはずです。いろんなモノをねだられてプレゼントをしたとも
証言していますが、脅されて買ったわけでもあるまい、
自分でサイフからお金だして買ったんです。イヤなら買わないことを
選んだっていいわけです。それで美保さんが文句いおうものなら
別の子に変わったっていいのでしょう?客の立場なんだし。
江尻さんが本当にそのようにいったとしたなら、
言われるがままに行動していた林被告が 今更江尻さんの
せいにするなんて なんとも情けない・・・。
貢がされた感を訴えているけど・・それでも江尻さんを
指名し続けたのだから、かなり執着していたのではないのか??


その上で「恋愛感情はなかった」と発言したこと。
恋愛感情がないのに、どうしてこのような凄惨な殺し方をできるの?
耳かき店とは・・・女の子に膝枕をしてもらって耳かきをしてもらう・・
のが一応の目的なわけで癒しの空間なんですよね・・。
なので この恋愛疑似体験のお店で 好きになってしまう男性が
いてもおかしくはないかもしれません。
林被告が江尻さんを好きになってしまったのだと言うのなら・・
1万歩譲ってわからなくもない。けど、林被告は「恋愛感情はない」という。
じゃあなぜ殺したのか?
江尻さん宅に押しかけたとき、殺したときの状況の核心を検察側が
質問しても「覚えていない」とか、全てにおいて答えがはっきりせず、
結局何が理由だったの?という印象を私はもちました。


被害者のせいと言ってるようにも思える発言をしたり、
核心にふれるところは はっきりと答えず 覚えてないという
言葉で逃げてる?ようにも思えたので「反省している」という
理由に納得がいかないのです。


本当に悪いと思っているのならば、量刑とか関係なく、
本当のことを話すべきなのでは?
あれだけのお金をつぎ込んだのに(多い時で月30万~40万使ったそうです)
江尻さんが自分のものにならず、自分をストーカー扱いしたうえ、
店の出入り禁止になったから腹がたったとかなら、すごい自分勝手だけど、
心情としてはわからなくもない。
だけど、どうも裁判員の心証をよくするための言葉を言ってるとしか
思えないんですよね。はっきりとした理由を言わないから。
もちろん、弁護士が林被告に指示して そうしろと打ち合わせもしてる
だろうから、どうしてもそういう方向になっちゃうんだろうけど、
そうなると、ますます反省しているなんて思えなくなっちゃいます。
自分の言葉で、本当の事を話すのが せめてもの遺族に対する
反省の態度ではないのか??と。



江尻さんが そんな風俗のような店で働いているから
そんな目に遭うのだ、勘違いさせるような態度をするから
いけないのだという 書き込みなんかも多く見受けられます。


そうかな・・確かに男の人が勘違いをおこしてもおかしくはない
状況のお店ではあるけれど、それは客側が そういうお店だと
認識していくのが普通ではないですか??
それに、江尻さん側からしたら サービス業になるわけです。
お客様に愛想よく、優しく接するのは当然だと思うし、
自分のお金の為に(指名料500円はまるまるもらえるとのこと)
お客さんにまた指名してもらうために色目をつかった・・
かもしれないけど、それも店の売り上げのため、
自分の取り分のためにしたことであって、お金を稼ごうと
意気込んでいたのであれば、当然といってはあれですけど・・
営業には成果がつきものと一緒で そんな言われ方を
されなければいけないほど 私は被害者にも落ち度が
あるとは思えないのです。


まぁこれは女性的な意見かもしれませんがね。
そのような擬似恋愛が体験できるようなお店に私は行ったことが
ないので、被告の気持ちはちょっとわからないです。
これだけお金をつぎこんでやったのに!と思ったのであれば、
お門違いもいいところです。お金で人の心は買えません。


つきまとい行為も なぜ店に出入り禁止になったのか聞きたかった
という理由らしいけど、月に30万も40万もお金を落としてくれる
いわゆる上客を店が出入り禁止にするということは
よっぽどのことをしたのではないのか?
また、林被告もそれだけの金を払ったのだからという
こともあり、江尻さんに対して何か要求をエスカレート
したのではないか?
ま・・これは私の憶測でしかないですけどね・・・。


実際に林被告は江尻さんの家の近くで待ち伏せしたりしていた
ようなので 女性からしたら 客にそんなことされたら
怖くて逃げるのは当然じゃないかな・・・。
本当に理由が知りたいだけなら禁止をくらった店にでも
電話して聞けばいいものを、理由をきくためとはいえ
江尻さんをつけまわせばストーカー呼ばわりされても
仕方ないんじゃないか・・・?



「反省している」・・・どうなんでしょうか、これ。
反省している態度を示したら刑が軽くなるって・・・。
遺族感情はまったくの無視ですか?
自分の家族が同じ目に遭わされたら同じ刑を出すの?
2人も、人の手によって殺されてるのです。
残された遺族はどこに怒りをぶつければいいの?
その間にも 被告は塀の中で自由がないとはいえ、税金で
寝るところも食べるものも与えられ、生きていける・・。
遺族の立場になったら 許せないでしょう・・・こんな事。


裁判員裁判・・ホントにこれでよいのでしょうか?
裁判員は50人くらいに通知が行き、その中から面接で
選ばれるそうなんですが、良識があり、まともな方が
選ばれているのでしょう。
まともだからこそ・・・「死刑」という1票を入れてしまうのを
責任を感じるのでしょうか・・。


サンジャポで八代弁護士が 裁判員には有罪か無罪か、までを
判断させて、それから先の量刑はプロである裁判官が決めるのが
いいと意見を言っていましたが、私もそう思います。
一般人の感覚を司法に反映させるというのは目的としては
良いと思うけど やっぱり一般人・・いわば素人に死刑判決を
出させるのは心理的負担からいっても判決を出しにくいのでは・・。
まぁ・・たとえ裁判員が全員 死刑と判断しても、裁判官が
死刑と判断しなければ、判決は成立しないのですけどね・・。
なので今回の判決には裁判官も情状酌量を認めているという
ことになるわけですね・・。うん・・・。


ちなみに、私は・・・死刑賛成派です。感情論ではありますが。
誰でも 何かしらストレスを抱えて生きていて、
時に他人によって苦しめられたり、凹んだり、悲しくなったり
その人を心底憎いと思ったり。
それでも殺人など犯さない人がほとんどです。


正当防衛などでない限り、自分の目的や欲望のために
殺人を犯したものには 同じ刑にしてもいいのではないか・・。
遺族がのぞんでいるのなら尚更・・。
絞首台にたったとき、はじめて被害者の恐怖がわかるのでは
ないか??
人の人生を身勝手に奪ったばかりでなく、その背景にある
遺族や、被告の家族においても生活を一変させるほどの事を
しでかしたのです。苦しみや怒り、悲しみは一生続くでしょう。
当事者だけの問題ではすまないはずだから・・・。


でも・・これってやっぱり感情論でしかないんですよね・・。
裁判ってそういうもんなんでしょうね。
まぁ林被告は凶悪犯ではなく、思いつめての犯行なので
凶悪犯と同じ刑となると、うーーん・・・と考えてしまう
のはあるけど、遺族は・・・遺族は殺されただけで終わるの?
という考えがどうしてもでてきてしまいます。







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