義の語源からご紹介します。
まずは「正義」「義理」の言葉に使われている「義」です。これは「羊」と「我」を合わせた字です。「我」の部分は古代文字が理解しやすいと思いますが、「羊」の下部に加えられているのは「鋸(のこぎり)」の形です。
つまり「羊」を鋸で二つに切って神への犠牲(ぎせい)にする字が「義」です。なぜせっかくの生けにえを切断してしまうのでしょう。それは毛並み、角のほかに内臓も含(ふく)め、すべて完全な犠牲であることを証明するためです。まったく欠陥(けっかん)がない正しい犠牲のことを「義」と言い「ただしい」「よい」の意味となったのです。
(後略)
【地方紙と共同通信のよんななニュース 47News 共同通信編集委員 小山鉄郎 から、引用させていただきました。】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
義から連想される聖句をご紹介します。
創世記
22章
1 これらの事の後、神はアブラハムを試みて彼に言われた、「アブラハムよ」。彼は言った、「ここにおります」。
2 神は言われた、「あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山で彼を燔祭としてささげなさい」。
3 アブラハムは朝はやく起きて、ろばにくらを置き、ふたりの若者と、その子イサクとを連れ、また燔祭のたきぎを割り、立って神が示された所に出かけた。
4 三日目に、アブラハムは目をあげて、はるかにその場所を見た。
5 そこでアブラハムは若者たちに言った、「あなたがたは、ろばと一緒にここにいなさい。わたしとわらべは向こうへ行って礼拝し、そののち、あなたがたの所に帰ってきます」。
6 アブラハムは燔祭のたきぎを取って、その子イサクに負わせ、手に火と刃物とを執って、ふたり一緒に行った。
7 やがてイサクは父アブラハムに言った、「父よ」。彼は答えた、「子よ、わたしはここにいます」。イサクは言った、「火とたきぎとはありますが、燔祭の小羊はどこにありますか」。
8 アブラハムは言った、「子よ、神みずから燔祭の小羊を備えてくださるであろう」。こうしてふたりは一緒に行った。
9 彼らが神の示された場所にきたとき、アブラハムはそこに祭壇を築き、たきぎを並べ、その子イサクを縛って祭壇のたきぎの上に載せた。
10 そしてアブラハムが手を差し伸べ、刃物を執ってその子を殺そうとした時、
11 主の使が天から彼を呼んで言った、「アブラハムよ、アブラハムよ」。彼は答えた、「はい、ここにおります」。
13 この時アブラハムが目をあげて見ると、うしろに、角をやぶに掛けている一頭の雄羊がいた。アブラハムは行ってその雄羊を捕え、それをその子のかわりに燔祭としてささげた。
14 それでアブラハムはその所の名をアドナイ・エレと呼んだ。これにより、人々は今日もなお「主の山に備えあり」と言う。
15 主の使は再び天からアブラハムを呼んで、
16 言った、「主は言われた、『わたしは自分をさして誓う。あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、
17 わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように、浜べの砂のようにする。あなたの子孫は敵の門を打ち取り、
18 また地のもろもろの国民はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。あなたがわたしの言葉に従ったからである』」。
19 アブラハムは若者たちの所に帰り、みな立って、共にベエルシバへ行った。そしてアブラハムはベエルシバに住んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
義は、神を恐れる者と理解できます。
また、神を恐れる者には、主の山に備えありと言われています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
85篇
1 主よ、あなたはみ国にめぐみを示し、ヤコブの繁栄を回復されました。
2 あなたはその民の不義をゆるし、彼らの罪をことごとくおおわれました。〔セラ
3 あなたはすべての怒りを捨て、激しい憤りを遠ざけられました。
4 われらの救の神よ、われらを回復し、われらに対するあなたの憤りをおやめください。
5 あなたはとこしえにわれらを怒り、よろずよまで、あなたの怒りを延ばされるのですか。
6 あなたの民が、あなたによって喜びを得るため、われらを再び生かされないのですか。
7 主よ、あなたのいつくしみをわれらに示し、あなたの救をわれらに与えてください。
8 わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。主はその民、その聖徒、ならびにその心を主に向ける者に、平和を語られるからです。
9 まことに、その救は神を恐れる者に近く、その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。
10 いつくしみと、まこととは共に会い、義と平和とは互に口づけし、
11 まことは地からはえ、義は天から見おろすでしょう。
12 主が良い物を与えられるので、われらの国はその産物を出し、
13 義は主のみ前に行き、その足跡を道とするでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アブラハムが義に従う者であったことをご紹介しました。
本日もお読みいただいてありがとうございます。
良い1日をお祈りします。