卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

福島市小鳥の森&仙台市大沼 240503

2024-05-06 10:27:30 | 野鳥
3年ぶりのブログ更新・・・。

5月3日,午前6時に福島市小鳥の森に到着。
目に入った花や昆虫などを撮りながら歩を進める。
新緑の山で目にまばゆいのはレンゲツツジ。


アオダモの木もレースのような花を咲かせている。


五本松沼周辺ではシオカラトンボの姿も。
子供の頃,塩辛い味がするのかと舐めてみたことがあった。


これはコミスジ。
ホシミスジ,ミスジチョウ,オオミスジと似ていて,どれも羽に3本の白いすじ模様が入っているが,1列目のすじの形状で識別できる。


遠くでキビタキやオオルリの声も確認できたが,姿は見えず。
メジロやアオジ,シジュウカラなど,目に入る鳥はいるのだが,枝葉や下草がかぶってなかなか撮りづらい。

これはシメ。夏は嘴の色が灰色になる。


これはクロジ。


結局2時間ほど滞在し,帰りついでに仙台の大沼に立ち寄る。時刻は9時30分。
農業園芸センターのフラワーゾーンを通って沼に向かう。
最初に目に入ったのがこのキジバト。
一般的にはもっと茶色っぽいのだが,この個体はかなり白っぽい。


センターを抜けて沼を1周しながら目に入った鳥を撮っていく。
これはカシラダカ。冠羽が寝ている。


この直後に撮った沼の周囲の道路上を歩いていたヒバリ。
こちらも冠羽が寝ていて,先ほどのカシラダカと似ているが,嘴が細長い。


沼の北東部は水深が浅く,水位が下がると陸地になるが,この日は水位が高い。
これはバン。黄色い嘴と鮮やかな朱色の額版が美しい。


こちらはオオバン。
白い額版が大きく,先日観た映画「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉を彷彿させる。


バンもオオバンもツル目クイナ科の鳥である。
クイナというと「歩く鳥」というイメージが強いが,オオバンは泳ぎが上手だ。
その秘密は足にあった。この写真を見てほしい。

水掻きはないのだが,足の指が異様に長く,しかも「弁足」という開閉できるビラビラがついている。
これによって泳ぐときに効率的に水をかいたり,柔らかい泥の上を沈まずに歩いたりできるというわけだ。
水陸両用のハイブリッド仕様なのである。
これに対しバンは弁足がない。なので泳ぎもあまり得意ではない。
こんな感じで体を前後にゆすりながら不器用に泳いでいた。


さて,もっと載せたい写真もあるのだが今回はこれにて終了。
それにしても3年間も間を空けてしまったか・・・。

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カワセミ171028

2017-10-29 23:30:57 | 野鳥
10月28日の土曜日、東北歴史博物館に行って来た。特別展「熊と狼-人と獣の交渉誌-」を見学するためだ。そしてこの日は午後から私の尊敬する人物の一人である米田一彦氏(日本ツキノワグマ研究所理事長)の講演会があるのだ。私はこの日をずっと心待ちにしていた。

開館と同時に入館し、まずは特別展を時間をかけて見学する。それにしてもニホンオオカミが絶滅してしまったのがつくづく残念でならない。ツキノワグマだけは同じ運命をたどらないことを切に願う。

午後の講演会まで時間があるので、加瀬沼辺りに撮影に行こうかと思いながら博物館の敷地にある池のカルガモを眺めていると、池の中央にある岩の上に何やら青とオレンジのものが目に入る。

最初は何かの置物かと思ったのだが・・・なんと本物のカワセミではないか!私は急いで駐車場まで走り、カメラをセットしてはやる気持ちをおさえながら池へと戻った。どうかカワセミがまだいますように・・・と願いながら。

幸いにもカワセミは逃げてはいなかった。ファインダー越しに観察すると、どうやらつがいのようだ。

ちなみに手前が雌で奥のが雄である。

しばらく観察を続けながら撮影していると突然雌が飛び立ち、雄も羽ばたいた。

次の瞬間、雌は岩の向こう側から魚をくわえて出てきた。

残念ながら捕食の瞬間は撮れなかったが、写真でも確認いただけると思う。(雄にピントを合わせていたので、魚をくわえた雌はボケてしまったが…)

雌がどこかに行ってしまうと、カワセミのいた岩の手前の岩に泳いできたカルガモが上陸。雄は「何だお前は」って感じでそれを見ている。


ちなみにカワセミの雄雌の見分け方であるが、嘴が全部黒いのが雄で、下がオレンジっぽいのが雌である。

ちょっと分かりづらいが、この写真は雌で、一番最初の写真が雄である。

今回は偶然というか運よくカワセミを撮影することができた。いつもはカワセミの現れるポイントでブラインドテントに隠れて何時間も待って、それでも姿を見せないことの方が多いというのに…。
何かいいことでもあればいいのだが、もしかするとこれで運を使い果たしてしまったかもしれないな。








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福島市小鳥の森170503

2017-05-05 00:44:06 | 野鳥
 5月3日、福島市小鳥の森へ行ってきた。今年になって3度目の訪問である。前日の夜中に福島入りし、夜明けを待ってホテルをチェックアウトする。風もなく天気は上々だ。
 駐車場に着き、車から降りると早くもさまざまな鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。期待に胸を膨らませながら歩を進めていく。入り口付近の樹上では雄のホオジロが盛んにさえずっている。


 この日はいつもと逆にコースを回ることにし、初めに五本松池に向かう。池や周辺には鳥は見られなかったが、途中の棚田では2羽のカルガモが遊んでいた。


 シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリなど鳥、道端の植物・生き物や昆虫を撮影しながらゆっくり1時間ほどかけて森の南端の最高地点に到達する。ちょうど行程の半分のところだ。適当な場所に腰を下ろし一休みしながら、耳を澄ませて聞こえてくる鳥の鳴き声で種類を判別する。キビタキのさえずりも聞こえる。今日は姿が見られるだろうか・・・。
 脈拍が80くらいまで下がったところで再度出発する。すると近くからはっきりしたドラミングが聞こえてくる。音の源に双眼鏡を向けると、ジーッという鳴き声とともにコゲラの姿が確認できた。ここに来るとほぼ毎回見られる鳥である。


 カタクリの群生地付近のデッキから谷沿いを覗いてみると目立たないが小さく動くものが視界に入る。落ち葉をつついていたその鳥は近くの小枝に飛び移った。とりあえずカメラに収め画像を拡大してみる。比較的アイリングが明瞭なのでコサメビタキだろうか。ヒタキ類の種の判別は未だに苦手である。


 ふと、間近でキビタキのさえずりが聞こえた。ほぼ真上からだ。今シーズン最初に見るキビタキだ。オオルリほどではないが、キビタキのさえずりも美しい。


 ネイチャーセンターが近づいてきた。遊歩道の木柵に何やら小さい鳥がいて、盛んに何かをつついている。双眼鏡でのぞくとどうやらメジロのようだ。よく見ると木柵を結んでいるシュロ縄を懸命に引っ張っている。

 テレ端600mmまでズームしてファインダーを覗いてみる。すると間違いなくシュロ縄の繊維をくわえていた。おそらく巣材を調達しているのだろう。営巣のために小さい体で一生懸命に巣材を集めているメジロが健気に思えて胸がいっぱいになる。

 ネイチャーセンターに到着し、餌台付近に目を向ける。いつものシジュウカラやヤマガラのほかに今日はシメの姿も見られる。

 次の写真はシメとヤマガラの餌台でのツーショット。


 駐車場までの舗装路を歩いていると、前方の木の根元付近に何かがいる。どうやらアカハラのようだ。


 今回の撮影行では様々な鳥に出会えた。これからは夏鳥のシーズンだ。もうすぐオオルリ、サンコウチョウアオバズクなどの姿も見られるだろう。次の撮影行に思いを馳せながら帰途についた。










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福島市小鳥の森161218

2016-12-20 00:13:28 | 野鳥
 12月18日(日)、久しぶりに撮影に行ってきた。目指すはいちばんのお気に入りスポット福島市小鳥の森である。
 早朝に出発し、朝の7時に到着。森の入り口付近で早速エナガの群れを発見した。相変わらずじっとしていない鳥だ。せわしなく動き回りファインダーにとらえるのがなかなか難しい。


 エナガを取り終え、5分くらい登っていくとネイチャーセンターのログハウスが見えてくる。ここにはデッキに餌台が設置されており、いろいろな小鳥が餌をついばみにやってくる。この日はシジュウカラとヤマガラが訪れていた。



しばらくの間、ここでシャッターを押していると、ネイチャーセンターの向かい側、遊歩道の入り口の杭の上に青い鳥がとまるのが目に入った。驚かせないように近づいていく。ルリビタキだ。しかし、私に背を向けたままなかなかこっちを向いてくれない。♪こっちをお向きよソフィア(古っ!)山下久美子の曲だっけか…。(いつものネタだが、知ってる人は同年代!)

そんな願いが通じたのか、ソフィアちゃんは近くの枝に飛び移り、しばしの間私を楽しませてくれた。


その後、五本松池まで足を延ばしカワセミの姿を探す。池は半分氷におおわれていた。この日は残念ながらカルガモしかいなかったが、阿武隈川が増水しているときはよくここにカワセミがやってくるそうだ。


ネイチャーセンターまで戻り、駐車場に向かって歩いているとかすかなドラミングの音が聞こえた。耳を澄まし双眼鏡で音の主を探す。しかしすぐ近くから聞こえるのに見つからない。目の前のミズナラの木から聞こえてくるのは間違いない。されど姿は見えず…。視線を下げていくと・・・いた。なんと木の根本、地上30㎝のところでコゲラがしきりに太い幹をつついていた。


駐車場に戻り、帰り支度をしているとマツの枝にヒヨドリがいる。一枚だけパシャっとシャッターを押しこれにて本日の撮影は終了。


朝から午前中いっぱい山を歩き回り、気分もリフレッシュできた。いつもだと福島に来たときは学生時代の思い出の地を巡ってから宮城に帰るのだが、この日は晴れやかな気持ちのままどこにも寄らずに福島を後にした。



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コゲラ

2016-05-09 00:28:29 | 野鳥
4カ月もブログを放置してしまった。この間、撮影に行かなかったわけではない。2,3回行けたことは行けたのだ。しかし、限られた短時間だったのでいずれも中途半端な写真しか撮れなかった。
考えてみればこの4カ月だけでいろいろなことがあった。幸いなことに自分の異動はなかったが、下の子が大学生になり埼玉で一人暮らしを始めた。自分が車を運転し引っ越しも無事済ませた。これでこちらの家は大人だけになってしまった。職場でも大幅な人事異動ががあり、最近ようやく軌道に乗ってきたところだ。
そんなこんなでブログの更新まで手が回らなくて放置してしまったのだ。別に放置プレイが好きなわけではない。

さて5月3日、ようやくまとまった時間が取れたので福島の「小鳥の森」へ。前日の深夜に福島入りし、夜明けとともに行動開始。天気も良く新緑が目にまぶしい。そしてこの日はついに買ってしまった「Nikon D500」のデビュー戦である。
森を歩き始めるとキビタキ、オオルリの囀りが聞こえてくる。クロツグミの姿も見た。しかしそれらを撮る前にコゲラが近くの木に飛んできた。反射的にカメラを向け撮影。しかしものの数秒でまた飛んで行ってしまった。
これで今回のブログの鳥は「コゲラ」に決定。Nikon D500を手にした時から、次のブログはこのカメラで最初に撮影した鳥にしようと決めていたからだ。



これがその写真だ。
家に帰ってパソコンの画面で見るまでは気付かなかったが、何かの幼虫をくわえている。コゲラは日本に生息するキツツキ類の中では最小の鳥だが、身近で目にすることも多い。それにあまり人を恐れず、かなり近くに行ってもこちらを気にすることなく幹をつついていることが多い。けっこう人なつっこい鳥だ。


この写真は冬に撮っておいたもの。クロップなしでこんなに近づいても一心不乱に幹をつついていた。

コゲラというとやはり背中の白い横帯が印象的だ。次の写真も以前撮り溜めていたものの中の一枚であるが、この模様がコナラやクヌギの木肌のでは保護色の役目をしているように思えないだろうか。じっとしていれば外敵には気付かれにくいように思うのだが・・・。(しかしコゲラは実際のところちょこまかとせわしなく動く。)


さて、Nikon D500を使ってみての感想はというと・・感想を書けるほどまだ使い込んではいないのだが、印象としてはAFの食いつきがすごい。今まで使ったどのカメラにもない初めての感覚だ。(くれぐれも誤解のないように言っておくが、AFとはAutoFocusの略である。)次の撮影行が非常に楽しみだ。近いうちにその機会があるといいのであるが。
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