卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

福島市小鳥の森161218

2016-12-20 00:13:28 | 野鳥
 12月18日(日)、久しぶりに撮影に行ってきた。目指すはいちばんのお気に入りスポット福島市小鳥の森である。
 早朝に出発し、朝の7時に到着。森の入り口付近で早速エナガの群れを発見した。相変わらずじっとしていない鳥だ。せわしなく動き回りファインダーにとらえるのがなかなか難しい。


 エナガを取り終え、5分くらい登っていくとネイチャーセンターのログハウスが見えてくる。ここにはデッキに餌台が設置されており、いろいろな小鳥が餌をついばみにやってくる。この日はシジュウカラとヤマガラが訪れていた。



しばらくの間、ここでシャッターを押していると、ネイチャーセンターの向かい側、遊歩道の入り口の杭の上に青い鳥がとまるのが目に入った。驚かせないように近づいていく。ルリビタキだ。しかし、私に背を向けたままなかなかこっちを向いてくれない。♪こっちをお向きよソフィア(古っ!)山下久美子の曲だっけか…。(いつものネタだが、知ってる人は同年代!)

そんな願いが通じたのか、ソフィアちゃんは近くの枝に飛び移り、しばしの間私を楽しませてくれた。


その後、五本松池まで足を延ばしカワセミの姿を探す。池は半分氷におおわれていた。この日は残念ながらカルガモしかいなかったが、阿武隈川が増水しているときはよくここにカワセミがやってくるそうだ。


ネイチャーセンターまで戻り、駐車場に向かって歩いているとかすかなドラミングの音が聞こえた。耳を澄まし双眼鏡で音の主を探す。しかしすぐ近くから聞こえるのに見つからない。目の前のミズナラの木から聞こえてくるのは間違いない。されど姿は見えず…。視線を下げていくと・・・いた。なんと木の根本、地上30㎝のところでコゲラがしきりに太い幹をつついていた。


駐車場に戻り、帰り支度をしているとマツの枝にヒヨドリがいる。一枚だけパシャっとシャッターを押しこれにて本日の撮影は終了。


朝から午前中いっぱい山を歩き回り、気分もリフレッシュできた。いつもだと福島に来たときは学生時代の思い出の地を巡ってから宮城に帰るのだが、この日は晴れやかな気持ちのままどこにも寄らずに福島を後にした。



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コゲラ

2016-05-09 00:28:29 | 野鳥
4カ月もブログを放置してしまった。この間、撮影に行かなかったわけではない。2,3回行けたことは行けたのだ。しかし、限られた短時間だったのでいずれも中途半端な写真しか撮れなかった。
考えてみればこの4カ月だけでいろいろなことがあった。幸いなことに自分の異動はなかったが、下の子が大学生になり埼玉で一人暮らしを始めた。自分が車を運転し引っ越しも無事済ませた。これでこちらの家は大人だけになってしまった。職場でも大幅な人事異動ががあり、最近ようやく軌道に乗ってきたところだ。
そんなこんなでブログの更新まで手が回らなくて放置してしまったのだ。別に放置プレイが好きなわけではない。

さて5月3日、ようやくまとまった時間が取れたので福島の「小鳥の森」へ。前日の深夜に福島入りし、夜明けとともに行動開始。天気も良く新緑が目にまぶしい。そしてこの日はついに買ってしまった「Nikon D500」のデビュー戦である。
森を歩き始めるとキビタキ、オオルリの囀りが聞こえてくる。クロツグミの姿も見た。しかしそれらを撮る前にコゲラが近くの木に飛んできた。反射的にカメラを向け撮影。しかしものの数秒でまた飛んで行ってしまった。
これで今回のブログの鳥は「コゲラ」に決定。Nikon D500を手にした時から、次のブログはこのカメラで最初に撮影した鳥にしようと決めていたからだ。



これがその写真だ。
家に帰ってパソコンの画面で見るまでは気付かなかったが、何かの幼虫をくわえている。コゲラは日本に生息するキツツキ類の中では最小の鳥だが、身近で目にすることも多い。それにあまり人を恐れず、かなり近くに行ってもこちらを気にすることなく幹をつついていることが多い。けっこう人なつっこい鳥だ。


この写真は冬に撮っておいたもの。クロップなしでこんなに近づいても一心不乱に幹をつついていた。

コゲラというとやはり背中の白い横帯が印象的だ。次の写真も以前撮り溜めていたものの中の一枚であるが、この模様がコナラやクヌギの木肌のでは保護色の役目をしているように思えないだろうか。じっとしていれば外敵には気付かれにくいように思うのだが・・・。(しかしコゲラは実際のところちょこまかとせわしなく動く。)


さて、Nikon D500を使ってみての感想はというと・・感想を書けるほどまだ使い込んではいないのだが、印象としてはAFの食いつきがすごい。今まで使ったどのカメラにもない初めての感覚だ。(くれぐれも誤解のないように言っておくが、AFとはAutoFocusの略である。)次の撮影行が非常に楽しみだ。近いうちにその機会があるといいのであるが。
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ルリビタキ

2016-01-08 00:14:10 | 野鳥
仕事漬けの年末年始だった。大晦日以外は毎日自主出勤して黙々と仕事を片付けていった。朝から夜まで一人きりの職場・・・侘しさを感じながらも、仕事は大いにはかどった。
そして1月4日の午後から5日にかけて年次休暇を取り、第2の故郷である福島へと向かった。

ゆっくりと国道4号を南下する。途中、大河原町から国道を離れ、角田市の手代木沼へと向かう。桟橋から沼を見渡すと4つの水鳥の群れ・・・それぞれオオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、オナガガモ。種類ごとに分かれて群れているのが興味深かった。残念ながら前回見たカワセミの姿は見られなかったが・・・。今度また行ってみよう。

1月としては異常に暖かい日だったので野宿しようと思っていたのだが、やはりこれまでの疲労がたまっていたので安いビジネスホテルに宿泊した。夜明けとともに宿を出て福島市小鳥の森へ向かう。いつものことながらここは鳥の密度が高い。
しばらく斜面を登っていると、前方の木に小さな鳥が飛んできた。ルリビタキの雄だ。


下から見上げる角度でシャッターを押す。シャッター音に驚いて飛び立ったのかと思ったら、なんと下の灌木に下りてきた。ほんの10m程の距離である。


どうやらカメラのレンズに興味を持ったらしく、さらに近づいてはしきりに覗き込んでいる。


このルリビタキという鳥は、かなり人懐っこい習性をもっている。これまでも何度か数メートルの至近距離に飛んできたことがある。こうなると焦点距離の長い望遠レンズが逆に仇となってシャッターチャンスを逃してしまうこともあるのだ。今回は150~600mmのズームレンズだったので、広角側で何とか撮影することができた。
この個体はとりわけ人懐っこく、この後もしばらく私の周囲をちょこまか飛び回り、やっと飽いて飛び立っていった。


午前中いっぱい撮影して、小鳥の森をあとにする。帰り際、昔住んでいたアパートに足が向いてしまう。初期に住んでいた八木田橋のそばの木造ボロアパートは今は取り壊されて駐車場になっている。最後に2年間住んだ信夫山の裏のアパートはまだそのままの姿で残っている。2階の右から2番目、7号室が私の住んでいた部屋だった。この部屋でいろんなことがあったっけな。今はどんな人が住んでいるのだろうか・・。

今年最初の撮影は、自分としては満足のいくものだった。どうか今年もいい鳥と出会えますように・・・。




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ヘラサギ

2015-12-28 00:30:24 | 野鳥
前回のブログにインドガンを見たことを書いた。しかし翌日になって「あれは本当にインドガンだったのだろうか」と不安になってきた。というのもインドガンが日本国内で確認されたのは6,7例しかないからだ。
ところがその2日後、12月16日の河北新報に「蕪栗沼、伊豆沼にインドガン1羽確認」という記事が載っていた。やはり私が見たのはインドガンだったのだ。
インドガンはモンゴル高原で繁殖し、冬季はヒマラヤ山脈を越えてインド地方で越冬する。ヒマラヤ山脈を越えるということは9000mの高度を飛ぶということだ。極端に酸素濃度の低いところをどうやって飛ぶのだろうか。まったくもってすごい身体能力だと思う。

先週の土曜日も私は蕪栗沼を訪れた。インドガン騒動のせいか駐車場は県外ナンバーの車だらけだ。しかも関東圏が多い。いつものように沼を1周したが普段より断然人が多い。そして私は4人から「すみませーん、インドガンはどこですか?」と同じ質問を受けた。知らんわ、そんなこと。


さて、沼にいる鳥を双眼鏡で一羽一羽確認していく。この日も1羽だけヘラサギがいた。先週見たのと同じ個体であろう。湖底に嘴を突き刺し、首を左右に扇形に動かしながらずんずんと前進している。泥底の中にいる甲殻類や貝類を漁っているのだろう。


しばらくすると立ち止まって口を開いた。その名のとおり、嘴はヘラというかしゃもじのような形状だ。なかなかユーモラスな鳥だ。ずっと観察していると気持ちが和んでくる。ちなみに手前を悠然と泳いでいるのはオオヒシクイだ。

さて、極めて個人的な話であるが、現在うちは男所帯の生活が1週間ほど続いている。毎日早起きしてきちんと朝食を作っている。できるだけ早く帰宅して夕食も作っている。けっこう楽しいものだ。実は私は料理が得意なのだ。
妻に逃げられたわけではない。彼女は今、娘と一緒にイギリスのロンドンにいる。ところでいつ帰国するんだっけ・・・?
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オナガ

2015-12-14 01:17:10 | 野鳥
写真がたまってしまった。出勤前の早朝や出張の帰り、そしてたまの休日などにちょこちょこ撮りだめているのだが、なにせブログにアップする時間がない。せっかくいい写真が撮れても時間が経つと季節外れになってしまう。写真だけアップすればいいのかもしれないが・・・。


さて、今回の写真はオナガである。先月の半ばに蕪栗沼で撮影したものだ。カラス科の鳥だが、そのシルエットと色彩が美しい鳥だ。この鳥は東日本に分布し、西日本には生息していない。(近似種のカササギはこの逆である。)
オナガという名前はその名のとおり長い尾羽に由来する。数羽から十数羽の群れで行動していることが多い。かなり警戒心の強い鳥で、なかなか近くで撮影することが難しい。



オナガは木にとまっている姿もいいが、飛んでいる姿はより美しいと感じる。特に尾羽を広げたときは伝説の火の鳥フェニックスを彷彿させる。600mmの望遠レンズをつけて手持ちで流し撮りをしているので、ちょっとピントが甘いけどお許しを・・。

下の写真は運よく腹側から撮れたものである。一部枝と被ってしまったが、この尾羽は左右6対あり、たたむと写真のように内側の長い2枚の羽根にうまく重なって収納される。


実は昨日の朝も蕪栗沼に行ってきた。この季節、私は毎週のように蕪栗沼を歩っている。先月は5年ぶりに日本に飛来したハクガンを見た。そして昨日は生まれて初めてインドガンを見た。どちらも写真に収めることはできなかったが。しかし、ヘラサギの貴重な写真が撮れたので、次回アップすることにしよう。お楽しみに。

なぜこの沼はこんなにも多種多様な鳥が飛来するのだろうか。地図上で見ればここはごく狭いフィールドである。近くにはもっと規模の大きい伊豆沼・内沼・長沼があるし、化女沼もある。なのにここは鳥をはじめ生物や植物の多様性では実感としてこれらのフィールドを明らかに凌駕していると感じる。こう感じるのはきっと私だけではないはずだ。なぜだろう・・。自分的には非常に好奇心をそそられる問題だ。

おっと・・また夜中の1時を過ぎてしまったではないか。いつもブログをアップする時刻はこうなってしまう。今から寝ても4時間半後には起きなきゃならないのだが・・・。
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