川音日記 立花学園高校釣り部元顧問のブログ

釣り部顧問を隠居した65Tが、気ままに日々の出来事を綴っております。

ダイオウイカもすごいけど、

2013年01月13日 | 釣り部
ご覧になりましたか?今日のNHKスペシャル、

立花学園高校釣り部顧問です。


NHKとナショジオが協力して、
初めてダイオウイカの撮影に成功した。という内容でした。

もちろんダイオウイカの姿もすごかったですが、
私が釘付けになったのは水中探査船をはじめとする機材の進歩です。


小学生のころ、『驚異の世界』(前にも書いた記憶があります、)
「クストー船長の海底世界」というシリーズがあり、
水中スクーターにあこがれて、

いつかジャック=クストーのような海洋学者になるんだと、心に誓った少年は
49にして『釣りバカ日誌』になっています。

無人水中探査船「深海1000」「深海2000」今はもっと行けるんですか?
が開発されて深海の様子を茶の間でみられるようになり、

ついに有人深海探査船によってダイオウイカの姿をテレビで見ることができるようになりました。



釣り

で最近考えることは、PEライン(ほぼ伸びない撚糸)の開発によって

釣り人は驚異的な「感度」と「細さ」と「強さ」を手に入れました。

200m・300m、かつてはあたりが取れなかった水深が
すぐ竿の先にあるような感覚で釣りができ、

自分の体重より重い魚を、キャスティングで釣りあげられるんです。

竿を少し上げ下げすれば、100m下の海底が岩なのか泥なのか、
針が海底をトレースする振動が、竿先に現れるんです。

技術力の向上に目を見張るのと同時に、

釣り人側が自身のハートの中に何かルールを作らなければいけない。ことを時々感じています。


もちろん釣りを始めたばかりの方や、
ご近所の方が釣果を楽しみにされているという方もいらっしゃいます、

正直、たくさん釣ることも釣りの面白さの大切な部分ですからね。

でも、長く釣りを続けているうちに必ず私が時々考える「あの感覚」にとらわれる時が来るんです。

でも翌週末にはそんなこと忘れて、数釣りに走ってしまう自分もいるのですが・・・


私が所属するJGFAでは、キャッチアンドリリースやバッグリミットを推奨しています。


会員だから強制・釣り人みんなに強制、するものではありません。
もし、私が時々とらわれる「あの感覚」を経験したことがあるなら、


釣りをいつまでも楽しむために、こういう方法もありますよ。


ということで、おすすめしているだけです。

防波堤で子メジナ釣ってカモメにあげている小学生の横で、
釣り好きの大人が釣竿も持たずに、ゴミ拾いをする。

「あの感覚」は経験からしか生まれないと思います、
だから釣りを始めたばかりの人に「釣り場のゴミを拾いましょう」とか、
「キャッチアンドリリース」しましょうと言ったって、それは無理な話です。


「君はたくさん釣りなさい、私は今日はゴミ拾い。」


「今日はたくさん釣れたね」は楽しいし、釣りの基本
でも、「あっ今日は釣りすぎたな」って感覚も大事です。


魚とその生育環境を愛する気持ちは、ジャック=クストーにだって負けません。
コメント (1)
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