ゴーストライターで話題になった、作曲家の新垣隆さんのライブ『新垣隆の世界 Vol.00』に11月1日(土)行ってきました。
とにかく、感動しました。
久しぶりにピュアな天才に出会って、心がじわっとしました。
まず驚いたのは、ピアノの表現力とテクニック!
「以前テレビで見たとき、新垣さんの部屋には確か電子ピアノしかなかった。
なのに、何故こんなに上手いの?!そうか天才は練習しなくても感覚で弾けるんだ。
もう自分がピアニストだなんて言えないわ」と、あまりの巧さに衝撃で頭がぐるぐるしました。
自分の歴史をたどりながら、子供の時の作品を3曲披露しましたが、
子供の頃からもうタダ者ではなかったです。
「自分のことを大作曲家だと思いこんで、次から次へ書いていた」と話されたけど、
まさに小さな大作曲家の新垣少年が目に浮かびました。
そして、彼の専門の現代音楽。これも、彼の表現力が半端じゃないことを証明していました。
作品が優れているとか、演奏が巧いとか、それだけではなく、
彼の存在そのものが、黒く輝く光を放った唯一無二の原石なのでした。
トークも、純朴で誠実な人柄が滲み出ていて、それでいてユーモアがあって凄く面白かった。
観客はみんな彼のファンになったと思います。
皆に受け入れてもらっていることを、素直に感謝している姿も心に残りました。
もしかしたら、佐村河内氏が、純朴な天才「新垣隆」を世に知らしめるためのトリックスター、黒子の役だったのかもしれない、と思いました。
そして今後は、マスコミに翻弄されることなく、彼の音楽が、どうかありのままの姿で広まっていって欲しいと思いました。