赤に近いピンクの五弁の花をつける「ナンヨウサクラ」。それほど桜に似てはいないが、いかにも熱帯植物らしい華やかな色合いだ。ツンと伸びた蕾もかわいい。
(2020-08 東京都 神代植物公園)
「ナンヨウサクラ」
ナンヨウサクラ(南洋桜) とは、 キューバ原産のトウダイグサ科ヤトロファ属の南国の常緑性小低木です。
花名に桜と付きますが、花名に桜と付くことや、花の形、花色と桜に似ていますが、サクラ科の植物ではありません。葉は、緑色の楕円形で、いかにも葉っぱという感じのする典型的な葉の形と色をしています。 葉がバイオリンに似ていることからテイキンザクラ(提琴桜)とも呼ばれます。春~初夏、枝先から垂れた花茎に集散花序を伸ばし、小さな桃色の五弁花を多数つけます。
一般名:ナンヨウサクラ(南洋桜)
学名:Jatropha integerrima(ヤトロファ・インテゲッリマ)
別名:テイキンザクラ(提琴桜)、Jatropha(ヤトロファ)、Rose-flowered Jatropha(ローズ・フラワード・ヤトロファ)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱トウダイグサ目トウダイグサ科ヤトロファ属 (ナンヨウアブラギリ属)テイキンザクラ種
原産地:キューバ
生活型:常緑小低木 樹高:2m 葉色:緑 葉形:楕円形でバイオリンに似ている 葉縁:全縁 花径:2~3cm 花色:桃色・鮮紅色 花弁数:5枚 花序形:集散花序 開花期:4~7月 果実形:蒴果
■熱帯植物シリーズ■
「金盃」(熱帯植物シリーズ 20-01)
「かぐや姫」(熱帯植物シリーズ 20-02)
「白珠丸綴化」(熱帯植物シリーズ 20-03)
「コロカシア・ファラックス」(熱帯植物シリーズ 20-04)
「ペトレア・ヴォルビリス」(熱帯植物シリーズ 20-05)
「コスツス・バルバツス」(熱帯植物シリーズ 20-06)
「サンタンカ」(熱帯植物シリーズ 20-07)