名前はひどいがタチアオイに似たかわいい花をたくさんつける「ゼニアオイ」。淡い紫の花の濃い紫の筋が目立つ。江戸時代に渡来した植物で、今ではかなり野生化してどこにでも生えている。名前の由来は花の大きさが中国の古銭に似ているからというのだが。
(2021年初夏 川崎市)
■夏の花シリーズ
「アカンサス」(夏の花 21-001)
「タチアオイ」(夏の花 21-002)
「コバンソウ」(夏の花 21-003)
「エノテラ ‘アフリカンサン’」(夏の花 21-004)
「ヒメコバンソウ」(夏の花 21-005)
「ムシトリナデシコ」(夏の花 21-006)
ゼニアオイ(銭葵)
多年生
ヨーロッパ原産. 江戸時代に渡来し、観賞用によく植えられているほか、野生化しているものもある。全体にほぼ無毛で、高さは60〜90cm。葉は掌状に浅く5〜7裂する。花は淡紫色で濃紫色のすじがあり、直径約3.5cm。花期は6〜8月。(野に咲く花)
学名は、Malva sylvestris var. mauritiana
アオイ科ゼニアオイ属
よく似た花にウスベニアオイがあるが、見分けが難しく、ゼニアオイは茎が一般的に無毛で、葉が大きくほぼ円形で切れ込みが浅い。ウスベニアオイは茎にまばらに長毛がある。