イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

2023年初展覧会はしごー丸紅、出光、サントリー

2023年01月22日 17時18分09秒 | 展覧会 日本

普通に仕事をしていると、展覧会に行くのがどうしても土日になってしまう。
まぁ有休という手もあるが…
横浜に住んでいるとは言え、都内へ出るにはやはり腰が重い。
ということで、いつも欲張り、バタバタになってしまう。
とはいえ、行ったからには…と。
そして2023年は、丸紅ギャラリー、出光美術館、サントリー美術館の三か所でスタート。

まず最近展覧会に行く時必ず確認しないといけないのは、そこが要予約か予約なしで入れるのか?
新型コロナウィルス感染症のおかげで人数制限をしているところが多い。
さて、これも5類に下がる撤廃か?
いや、もうこのまま人数制限を続けてくれた方が良いと思うのは私だけ?
確かに「今行きたい!」という時に行けないのは困るのだが、作品を見に行ったのか、人にもまれに行ったのか分からないような展覧会会場にはもう戻りたくない!!
入館料は既に依然と比べると上がっている。
これ、今更下げるなんてことないでしょ?

今回上記三か所のうち予約が必須だったのは「出光美術館」
まずここから抑えるわけだが、土曜日の午前中はやはりハードルが高い。
14日に行きたかったのだが、気づいた時には夕方、閉館ギリギリしか空いていなかった。
仕方がなく21日に。11時半からの予約が一番早い時間だった。
土日しか休みがないと、病院へ行くのも必然と土曜日の午前になりがち。
丁度21日は月に一度の定期健診の日だったので、なかなか時間がタイトだ。
出光に行く前に丸紅に行けるかなぁ…うちから竹橋までは2時間弱。
土曜日は丸紅ギャラリーも整理券を配布して入場を制限している。
ということは混んでるんだなぁ…いやだなぁ。
でも仕方がない。
整理券ゲットして、入場して、じっくり見て、歩いて行くなら30分前には出ないとなぁ。

ということで、病院行って、電車に駆け込み、丸紅ギャラリーに到着したのは10時25分だった。
10時半の整理券を配布していて、難なくすぐには入れた。
混んでるとはいえ、作品が1点しかないので、人は停滞しない。
そう作品はこれだけ

Botticelli(ボッティチェッリ)のLa bella Simonetta(美しきシモネッタ)
この1作品でこれだけ人を集められるのはすごいと思うし、1点しか展示しないという潔さ(?)もなかなかだ。
新聞の半面にでかでかと広告が出た時は驚いた。

日本に1点しかないボッティチェリの作品。
それも非常に状態が良かった。
この作品の為だけに図録も作られていて、ゆっくりそれを読んでからコメントしたいと思う。
31日までなので是非見て欲しい。
https://www.marubeni.com/gallery/

シモネッタとじっくり対話しても30分そこそこで退館、皇居の周りをまわって日比谷へ。
出光美術館には11時半ちょっと前に到着。
こちらではいま

「江戸絵画の華」という特別展の第一部「若冲と江戸の絵画」というのを開催中。
こちらにお目当てはこれ

写真:https://www.tjapan.jp/art/17396489?page=1
エツコ&ジョー・プライス夫妻の所有する所謂「プライスコレクション」を出光美術館が買い取ったのは2019年のこと。
コレクション売却は詳しい記事がこちらにあった。

この「鳥獣花木図屛風」も含まれている。
まるでモザイクのような「升目描き」という手法は生で見ないと分からない!!
「升目描き」とは
”まず、淡墨で縦横約1cm間隔の線を引き、画面全体に方眼を作ります。その上から、絵柄に合わせたごく淡い色を薄く塗って下地を作ります。次に、方眼一つ一つを先ほどよりやや濃い目の色で正方形に塗り込めます。その正方形の隅にもっと濃い色を小さく付け加えて、ようやく方眼一つの出来上がりです。必要なところにはさらに色をつけたり陰影を施したりして全体の調子を整え、完成。実に根気のいる、気の遠くなるような作業です。伊藤若冲が発明したと考えられる独自の描法です。”(引用
とにかく圧巻!!

今回、そのコレクションの中から数点、若冲が展示されていたのだが、いやいや、どれも素晴らしい。
かなり入場制限しているので本当にゆっくりじっくり見られるのもいい。
但し、今はルオーの作品は見られないし、昔はお茶飲めたけど、ご時世柄かお茶もなくなっていた。(笑)

作品見ながらお腹が鳴っていたので、有楽町でベトナム料理。
この店に以前来たのは、コロナが流行り出した2020年の3月だった。

今回はブンチャーゾーを注文。うまかった。

お腹も満たされここから六本木へ移動。

22日までの「智積院の名宝」展は大盛況で行列…だったのだが、チケット持っている人は並ばず入れてもらえた。
中は予想が外れて大混雑。行列できているんだから当然か。
やっぱり入場制限した方がいいのでは?せめて土日だけでも。
職員がおしゃべり禁止の表示を持って回っていたり、何度も放送が入っていた。
マスクはまだ外さない方がいいのでは?

智積院の障壁画についても知識が全然なかったのでこれを見た。
2023年4月からは現地の新しい収蔵庫で見られることになっているようだ。
そっちに行った方が確実にゆっくり見られるけどね。

三か所、三色、どれも素晴らしい作品で、美術を満喫できた1日だった。
明日からまた一週間、元気に働きますか。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
気長にお待ちください。 (fontana)
2023-01-29 10:53:16
Makiさん
コメントありがとうございます。
気長にお待ちいただければ、と思います。
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それほどでも… (fontana)
2023-01-29 10:51:57
山科様
コメントありがとうございます。
ホントに若冲が注目されてからそれほど経っていませんが、どの会場もすごい賑わいですね。その割に出光美術館ではゆっくり鑑賞できました。
ネットで作品を見ていると、状態があまりよくないように感じますが、個人的には悪くないと感じました。
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Unknown (Maki)
2023-01-25 15:29:47
こんにちは!続けてのコメントで失礼いたします。時差ぼけの中、私は土曜日のコンサート鑑賞が当選したのとインスタで説明していた図録が面白そうだったので訪問しました。3回目の鑑賞でした。(この作品はなんとなく?好みではないのですが)図録を読んだ感想の投稿、楽しみにしています。(ボッティチェリファンのご意見もあるかしら…)
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若冲 (山科)
2023-01-24 07:21:52
若冲については、URLに書いておきました。
「鳥獣花木図屛風」ちょっと傷みがきついように感じたものです。
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