今晩、台風直撃ですか、関東地方?
先週で良かった。暑かったけど。
先週「熊野巡り」に行っていました。
古道を歩くことは、高齢の両親とは出来ず、パンダの彩浜を見るためだけに4500円を払うこともなく、ひたすら「熊野三山」を巡って来ました。
「三山?山?えっ、山登りなの?」ととんちんかんなことを考えていたのですが、「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称で、所謂”マウンテン”ではなかったのですね。
じゃあ何で「山」なの?という辺りは気になるところです。
他にも××宗大本山、などとここにも「山」が。
「山」と神社、お寺には深い関係がありそうです。
仏教系の大学卒業していて、1年生の時にはしっかり1年間宗教学の授業が有ったのに、そういうことって授業では教えてくれないものなのか、まじめに授業を聞いていなかったのか…
「山」ということは山岳信仰あたりから来ているのでは、ということくらいは分かります。
ということで、その辺を検索して見たところ、とても良い回答を得ました。
「山」は神社やお寺の呼称として使われているということ、改めて知りました。
何でもお寺の名前は3つの要素から構成されているそうです。
○○山××院△△寺
例えば鎌倉の大仏で有名なお寺の正式名称は「大異山高徳院清浄泉寺」です。
それ以外にもお寺によっては「閣」や「堂」、「庵」の名称で呼ばれるところもあるそうです。
で、この気になる「山」ですが
”かつてお寺に山号がつくようになったのは中国が由来だと言われています。
中国では隋や唐の時代に、玄奘三蔵法師がインド(天竺)より多くの経典を持ち帰り多くの寺院が各地に建立されるようになりました。その時はお寺が建立された場所が人里離れた山であったため、山の名称がそのまま寺院の名称として用いられたそうです。これが山号の起こりです。
その後日本に仏教が伝わりましたが、その時代の寺院は大和朝廷の6世紀ごろのお寺であり、権力者が建てた寺院であり、山に建立されるお寺ではありませんでした。
有名なお寺では、蘇我氏の氏寺である飛鳥寺があります。現在では鳥形山(とりがたやま)の山号がありますが、後世に名づけられたと言われています。
その他にも聖徳太子が建立したとされる四天王寺は正式名称は金光明四天王大護国寺と言います。このお寺には荒陵山(あらはかさん)の山号があり、摂津難波の荒陵(あらはか)の地に建てられたため、この地名の名称が山号になったそうです。
鑑真が建立した唐招提寺も山ではなく、街中に建てられており山号がありません。
これからわかりますように山号とは、もともと寺院が建立された山(地名)から名付けられたと推測されています。山の場所に建てられていない寺院は山号が名づけられていないケースがあります。
状況が変わったのが、空海(弘法大師)や最澄(伝教大師)のころからです。
空海や最澄のころから平安時代となり日本では山岳仏教が流行る様になりました。
山岳仏教とは簡単に言うと、奈良仏教までの権力者のための寺院から出家者のための寺院へと変化したことです。
そのため、街中にあった寺院から日本古来の山岳信仰と結びつき、人里離れた山中に寺院が建立されるようになりました。それ以降、出家者は俗世とは離れた場所(山)で生活するようになり、寺院は山に建てられるようになりました。
有名な寺院では空海の建立した高野山金剛峯寺、最澄の建立した比叡山延暦寺があります。
後世に建てられるお寺は、そこが修行の場・仏道の場であることを示すために山号を名付けたそうです。”
(抜粋:https://kaxtukei.com/meisyou-blog)←このブログ非常に分かりやすい!!
ということで、「山」問題が解決したので、次回から少しずつ紹介して行きたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます